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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第30話「雅なる決戦!激突、おねえはん!」パート5

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ(戦闘中)、メタモン、デンジュモク


「転がれ!」
「ゴロン!」
 ヒビキの指示でゴローニャはころがるに出た。ロックカットで素早さを上げた分、体も軽くなっておりキュウコンの巨大な尻尾によるかみつきを転がりながらかわし、ころがるによる体当たりをした。
「ストーンエッジだ!」
 吹っ飛ばされたキュウコンにストーンエッジで追撃させて、宙に上げた。
「ようし、ここ一番のパワーを受けてみろ!」
 ZリングにイワZを装着させるとイワZのポーズを取った。ゴローニャはジャンプして空中に上がると体中を岩で固めてワールズエンドフォールで急降下し、驚愕の表情をしている青のキュウコンを瞬く間に沈めてしまった。
「あらあ、ここでZ技を・・・」
 岩が砕けてゴローニャはヒビキの元へ戻った。キュウコンは完全に力尽きていて勝負は着いていた。
「よっし!」
「ふふ、後でお水を飲ませてあげましょう・・・」
 酒を飲んで酔いしれてしまっているだろうキュウコンを気遣いボールに戻してやった。
「ほなお次は・・・アズマオウ」
 手招きをするとアズマオウがヒレを使ってひらひらと優雅に動きながらコチョウに近付いた。コチョウが手で円を回すように動かすと一回転をした。両手で花を咲かすような仕草をすると口を上げて水を飛ばして噴水を作って見せた。
「へえ、あいつ可愛いじゃん」
 つぶらな瞳で丸っこい金魚のポケモンの芸当に気に入っていた。
「さて、余興はここまでにして・・・」
 コチョウが手招きをして来る。ヒビキがどんなポケモンで挑んで来るのか待っているのだ。
「オニドリル!」
 オニドリルが旋回してアズマオウの相手となった。オニドリルがドリルくちばしをするとアズマオウも角を突き出して突進した。角とくちばしをぶつけ合い弾き合う二体。すれ違い様に擦れ合った。
それぞれのトレーナーの元に戻るオニドリルとアズマオウ。
「ようし、うん?オニドリル、お前!」
 見るとオニドリルが苦しそうにしていて、元気が無いのか翼も弱弱しく羽ばたいていた。
「何か苦しそうだな・・・?」
「あらあ、毒状態になっているようで・・・そうそう言い忘れていました。うちのアズマオウ、ヒレに毒が塗っているんどす」
「毒?」
 見るとアズマオウのヒレが紫色に光沢を放っていた。あの時擦れた時に毒が着いたのだ。アズマオウがねっとうを飛ばして攻撃した、更に水の輪っかを地面に放ち、オニドリルの真下に近付けると水の柱を突き出して吹っ飛ばし、みずのはどうを放ってダメージを与えた。
「畜生、やるじゃねえか、あれ?」
 すると笛の音色が聞こえて台座のステージに的が紐に吊るされて出て来た。
「さあて、ヒビキはん、少し流鏑馬でもしません?」
「流鏑馬だって?」
「ポケモンを走らせた状態で的を撃って描かれた物をもらう、ただそれだけのお遊びどす」
「オニドリルが毒だって言うのに・・・けど、やらなきゃ進めねえよな!」
 オニドリルとアズマオウは並んで走り、くちばしとみずでっぽうで的を当てた。観客席から矢が飛んで的に描かれたアイテムが矢に刺さっていた。
「モモンのみか、こいつはありがてえ」
 モモンのみを使ってオニドリルのどく状態を回復させる。コチョウもアズマオウにヒメリのみで技ポイントを回復させた。
「行くぜ、ドリルくちばしだ!」
 回復したオニドリルはドリルくちばしに出た。一方、アズマオウは頭の角を突き出して身構えている。何をする気だ、とヒビキが思った時、アズマオウが角をミサイルのように飛ばして来た。角はオニドリルに当たって水しぶきを上げて砕け
ダメージを与えた。
「角を飛ばすとはたまげたもんだ!」
「ふふ・・・」
 角はすぐに再生されて再び飛ばして来る。連射して来る角をオニドリルは素早く羽ばたいてかわしていき、アズマオウに接近した。
「・・・・・・」
 コチョウが大きな輪っかを作ると角の無い状態のアズマオウが空気を吸い込んで体系を変えて来た。それを見てオニドリルは仰天して動きを止めてしまう。
「な、なんじゃあありゃあ?!」
 見ると頬が大きく膨らんでいて顔もずんぐりになり、体付きも真ん丸になっている、背びれはたたまれていてまるでランチュウのような姿になっていた。
「プクーっ!」
 アズマオウは肥大化した体で体当たりをして攻撃しプレスをしてオニドリルを墜落させた。更にプレスを畳み掛けて攻撃していく、しかしオニドリルも羽ばたいてこれをかわしてはがねのつばさを飛ばして突き刺していく。空気が抜けるような音がしてアズマオウが元の体系に戻った。すぐに角を生やして突き上げるように角で攻撃に出るとオニドリルはとんぼ返りをしてかわしてみだれづきで攻撃する。
 するとコチョウが片方ずつの手で輪を作り目に当てて眼鏡のようにすると、アズマオウは甲高い声を上げて来た。すると両方の目玉が弾けたように飛び出て来た。
「目玉が飛び出るだとお?!」
 目が突き出たアズマオウにヒビキとオニドリルは驚愕する。デメキンのように突き出た目玉のしたアズマオウは丸い眼球からオーロラビームを飛ばして来た。つばさでうつをして弾くオニドリルだがアズマオウは飛び出た目玉から無数のオーロラビームを連射した。台座一帯がオーロラのように美しく輝いていたが戦っているヒビキとオニドリルは命がけである。
「アズマオウ、れいとうビームどす」
 コチョウの指示でアズマオウは次も目から無数のれいとうビームを飛ばして来た・・・。

続く・・・。

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