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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート1


・ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラキュウコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング(手持ちチェンジ)


・今回の注目ポケモン
・アローラロコン
・コンパン
・ルージュラ
・ホウオウ
・アクジキング
・ハクリュー
・クリムガン
・キングドラ
・ジャラランガ


・今回の注目ポイント
・クリムガン、ジャラランガ、ジジーロン登場
・ヒビキ最後のジム戦
・ジジーロン初登場、イブキ編のキーキャラクター
・一筋縄では行かないジムリーダー



「ありがとな、ホウオウ」
 ホウオウに飛んでもらいヒビキ達はフスベシティに到着した。気高い丘がそびえ立つ厳かで壮大さの溢れる街にヒビキ達は足を踏んだ。ヒビキはホウオウをボールに戻して街を見た。
「ツクシくん、ここにジムリーダーがいるんだろう?」
 ホウオウに乗っている間にツクシが聞かせてもらった事があった。フスベシティ、そこにあるジムにドラゴン使いのジムリーダーがいるとの事だ。
「うん、イブキさんって言う人がここにいるんだ」
「どんな人なんだ、その人」
「うーん・・・?」
 首をかしげて難しそうな顔をする。あまりその人とはよく会っていないようだ。
「どう説明すればいいんだろう、あんまり話した事も無かったし・・・」
「アカネちゃんは?」
「うちも、なんか余り親しい感じはせえへんかった」
「うん、僕達とも余りつるむ様な事は無かったし、親しくもしなかったな」
「うんうん、何か近寄るな、馴れ馴れしく話し掛けて来るなって感じやったからな・・・」
「へえ、何か気難しい感じなんだな・・・」
 二人の台詞にとても気難しい人なんだなと思っていると、何か騒がしい事に気付いた。見るとミニスカートの子が父親に駄々をこねている。
「どうしたんだ?」
「いやあ、この子がミニリュウが欲しいって言うんだけど・・・」
「やだやだ、♀のミニリュウがいいの!」
 どうも♀のミニリュウが見つからず、どうしても欲しくて我慢出来ない様だ。
「困ったな、そう言われても見つからないんだよ」
「親父さん、だったら俺が捕まえて来るよ」
「え、いいのかい、悪いねえ、頼んだよ」
「じゃあツクシくん、アカネちゃん、ちょっと行って来るぜ!」
 ヒビキは早速、ミニリュウを探しに行った。


<45番道路>
「ふう、結構探したな・・・」
 汗を拭きながら山の中を歩いている。洞窟のある森をひたすら歩いていた。頼みを聞いて勇んだのはいいが肝心のポケモンが見つからない。
 ひたすら歩いていると開けた場所に到着した。
「おお、うっつくな景色じゃん・・・」
 遠くにある街や森が見える場所、自分の故郷であるワカバタウンが見えていた。どうもここはワカバタウン辺りの道路と近い様だ。少し深呼吸して、歩を進めると、
「おわあああああ!!!」
 足を滑らせて崖に落ちてしまった。転がりながら落ちて地面にぶつかった。
「痛ってえ・・・」
 逆様の状態から体を起こして座る。だが見ると膝が擦り剥いて出血していた。
「てえ、血が出てんじゃねえか畜生・・・」
 怪我をしているため立てないでいる、すると、ズルズルと地面を引き摺る音が聞こえて来た。
「な、何だよ一体・・・?!」
 そしてその相手が目の前に現れた。人間の背丈よりも遥かに大きい巨体、緑色の長い首、首の先には長く蓄えた白髪に丸い瞳、足元と尾が白く柔軟な体毛が溢れていた。首を近付けてヒビキを見ている、見ると怪我した膝を直視していた。
「な、何だよ・・・!」
 こいつは一体何なんだろう、頭を動かしてつぶさに自分を見ている。巨体ではあるが自分を襲う気配が無い。するとシャツを咥えて自分の背中に乗せた。
「わ、おおい、どこに連れて行くんだよ!」
 ヒビキが言うもジジーロンはそのままどこかへヒビキを連れて行った・・・。


続く・・・。

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