完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~
*187*
第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート4
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン(戦闘中)、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
「何い、耳じゃねえのか、かわせ!」
ヒビキの指示でかわしていくロコンだが、羽根は止まる事なくロコンを追い掛けて行く。ハクリューがりゅうのいぶきを地面の壁に吐いた。爆風に巻き込まれて、ロコンが吹っ飛ばされた所で羽根が切り裂く様に攻撃して来る。
「コン、コン!」
回転しながらロコンを攻撃していく。合体した羽根は光線を飛ばしてロコンを吹っ飛ばし、ハクリューの元に戻って装着された。
「さあハクリュー、更なる力を見せるのよ!」
「リュー!」
ハクリューが頭にある角を突きだした。エネルギーを蓄えているのか角の周囲が禍々しい電流が流れている。そして、角は大きく肥大化して、一回りも大きな角となった。ユニコーンの様な巨大な角はシルクの様に光っており、先端が一点の光が放たれた。
「角が伸びた?!」
「イブキさんのポケモンにこんな能力があったなんて・・・」
アカネとツクシは肥大化した角を得たハクリューを緊張して見ている。いななく声を上げるとハクリューは角を振り上げてロコンに迫って来た。
「ロコン、ひたすら避けるんだ!」
ヒビキの指示を受けてロコンはハクリューの角による一刺しの攻撃を避けた。剣を振るう様に攻撃して来るハクリューにアローラロコンはひたすらかわしていく。
「避けるだけでは勝てないわよ!」
ハクリューが角を床に突き刺して振り払い、衝撃波を飛ばして来た。ロコンはジャンプしてかわすとこおりのつぶてを飛ばして目晦ましをさせると、れいとうビームを発射した。しかし、ハクリューは角を振り下ろして打ち消してしまう。そして角から無数に電流を飛ばして周囲に爆風を飛ばしていく。アローラロコンが怯んだ所で前に出て角による振り上げで吹っ飛ばした。
「あの角を切るんだ!」
「コン!」
浮いている状態でロコンは結晶を作ってブーメランの様に飛ばして角を切断した。
「よっしゃ、これでもう大丈夫や!」
アカネは安心していたが、ツクシは何かに気付いた。ハクリューが何かを念じると切られた角が浮遊して、ロコンに迫って来た。再び避けるロコンだが角は執拗に追い掛ける。更にハクリューが羽根を分離させる。角による一突きでロコンが攻撃を受けたのを合図に羽根が攻撃して来る。そこへハクリューが尻尾を振るって叩き付けた。
「ロコン!」
何とか起き上がるアローラロコン、ハクリューは目の前に仁王立ちしている、角も修復されてまた伸ばそうとしている。
「さあ、どうする、そんなポケモンでは手も足も出ないでしょう?」
「まだだ、こっからだぜ!」
頬を叩いてロコンに口から息を吹く仕草をした。それを見たロコンはハクリュー目掛けて雪玉を吐いた。すると雪玉は肥大化してハクリューの顔にかかった。顔に雪が積もってハクリューは身動きが取れない。雪を払うとロコンは目の前に立っている。何もしていなかったのかとハクリューがりゅうのはどうを飛ばして来た。
「よし、かわせ!」
ヒビキの指示でロコンが避けると、その後ろにはこおりのつぶてが置かれていた。りゅうのはどうが当たると反射されてハクリュー自身に帰って来た。
「何?!」
自身の放った攻撃が当たりこうかばつぐんのダメージを受ける。そこへロコンが角目掛けてれいとうビームを放った。角に当たった細い光線を内に秘めた魔力で氷の鎖に変えた。でんこうせっかで素早く走り回りハクリューを鎖で巻き付けた。
「鎖に変えた・・・?」
「おう、そいつを狙っていたのさ、行くぜロコン!」
ヒビキの指示でアローラロコンはふぶきを放って身動きの取れないハクリューにとどめを刺した。鎖が砕け、ハクリューが崩れ落ちた。
「やった、ロコンが勝った!」
「へへ!」
ヒビキがサムズアップするとロコンが笑顔でひと鳴きした。
「く、不覚を取ったわ、でもこれで喜ばない事ね、まだ勝負は序の口よ」
ハクリューを戻すと、次にクリムガンを繰り出して来た。地面に着地すると咆哮を上げた。背中に付いている羽根が生き物の様に動いており指を小刻みに動かし牙が光っている。
「ほう、おっかねえ、じゃあこいつで行くぜ!」
ロコンを戻すとヒビキはルージュラを出した。
「ジュラ!」
「ようし、ルージュラ、お前の力を、ておううい!」
早々にヒビキに抱き着いてキスをねだって来る。明らかにヒビキにキスをしようとしていた。クリムガンはポカンとしていて、イブキは呆れた顔で見ている。
「何て緊張感の無いポケモン、相手にならないわね、クリムガン、軽く捻ってあげなさい」
クリムガンは咆哮を上げて突進して来た、口からりゅうのはどうを吐いて来る。それに気付くとルージュラは口を開けてりゅうのはどうを吸い込んだ。口に含んだはどうを吐き出してクリムガンに返して攻撃した。吹っ飛ばされたクリムガンだがすぐに起き上って来た・・・。
続く・・・。