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第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート5
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ(戦闘中)、ホウオウ、アクジキング
クリムガンを前にルージュラはファイティングポーズを取った。クリムガンは咆哮を上げて突進して来た。ルージュラ目掛けて切り裂きに出た。クリムガンの爪がルージュラの顔に当たった。
「ふん、さっきのお返しよ」
「どうかな?」
「何?」
見るとルージュラはクリムガンの腕を掴んで防いでいた。振り払ってクリムガンの腹部に目掛けてれいとうパンチで攻撃した。そのパンチの勢いでクリムガンが勢いよく地面に引き摺られて転げ落ちた。すかさずクリムガンの首を担いで背負い投げで攻撃した。起き上がり様にクリムガンが尻尾を振るって攻撃に出るとルージュラは尻尾を掴んでクリムガンを引き摺り回した。
「ジュラ!」
勢いよく振り回してジャイアントスイングをしてクリムガンを吹っ飛ばした。
「クルル、リガーン!」
クリムガンが火炎弾を飛ばして来た。ルージュラはチョップで真っ二つにした。割られた火炎弾が地面にぶつかって背後で爆発を起こした。
「ガガン!」
クリムガンが火炎弾を連射しながら突進して来た。ルージュラはチョップしながら叩き割っていく。しかし目の前に出た所でクリムガンが顔面目掛けてパンチを振るった。
「あちゃあ、痛そうや」
「いや、待って!」
ツクシが見ると確かにクリムガンの拳はルージュラの顔面を捉えていた。しかしルージュラは微動だにしていない。不安になるクリムガン、ルージュラが拳を掴んで来た、振り払うと顔面を殴られながらも掠り傷も付いていなかった。
「ジュラーっ!」
ルージュラが勢いよくれいとうパンチを振るってクリムガンを転倒させた。尻尾を掴んで投げ回し、ジャンプして両手でアームハンマーを作って叩き落とした。起き上がった所へ回し蹴りを振るいバランスを崩させた所でドロップキックで吹っ飛ばした。
更に掴んで背負い投げ、投げ飛ばし、ジャイアントスイングを使ってクリムガンを追い詰めていく。
「あのポケモン、一体何なの?」
終始優勢を崩さないルージュラの戦いにイブキは動揺していた。あの魔の抜けた面をしているだけあって苦も無く倒せるだろうと思っていた相手が想定外にも強くダメージを受けずに戦いを進めているからだ。
「ジュラーっ!」
ルージュラがサイコキネシスでクリムガンを地面に叩き付けると足に冷気を溜め始めた。
「いっけえ!」
ヒビキの声に反応してクリムガンに氷のドロップキックを放ってクリムガンを吹っ飛ばした。
「クリムガンが・・・」
倒されたクリムガンをボールに戻した。
「こうなったら、キングドラ!」
次にキングドラを繰り出した。宙に浮遊するキングドラが口から息を吸って水しぶきを上げた。
「キングドラ、みずとドラゴンタイプのポケモンだ、ヒビキくん、簡単に弱点は付けない相手だ、注意した方がいいよ!」
「おう、ならどいつで行くか、よし!」
ルージュラをボールに戻すと、コンパンを出した。クルンと回ってコンパンが着地した。
「く、舐めた真似をしてくれるじゃない、ジムリーダーの私相手にまた進化もしていないポケモンで・・・!」
苛立っているのかイブキが歯ぎしりをしてコンパンを睨んでいた。
「舐めるなんてとんでもねえ、俺はいつだってフェアだぜ」
「ふん、どこにその自信が出て来るのかしら、そんな小さなむしポケモンでこのキングドラに勝てるとでも?」
「弱い奴には弱い奴の戦い方ってえのがある、なあ?」
ヒビキが言うとコンパンは片手を上げてジャンプした。
「せいぜい抗ってみなさい、キングドラ!」
イブキがコンパンに指を差すとキングドラはれいとうビームを飛ばして来た。コンパンは軽快に動いてキングドラのれいとうビームをかわしていった。
「避けているだけ、それで勝てるつもりかしら!」
「何、こっからさ、コンパン、あれを出せ!」
ヒビキが指示を出すとコンパンが頭から下敷きを取り出して頭を擦り始めた。すると頭が燃えだしてコンパンがあたふたした。
「バカね、頭を冷やしてあげる!」
間抜けだなと思ったイブキがキングドラにれいとうビームを放たせた。ビームは燃えているコンパンの頭に命中、だが凍ったのは燃えている炎だけだった。
「ジャンプだ!」
「コンパン!」
ジャンプしたコンパンは頭に付いた氷でキングドラを殴打して攻撃した。氷は砕けてキングドラが地面に叩き付けられた・・・。
続く・・・。