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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第34話「届け、ジジーロンの思い イブキが掴むクリスタル」パート3

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング



 ジジーロンが足を引き摺る様に自分の巣へと戻って来た。頭が垂れ下がった状態でいる。イブキを慰めようとしただけなのに、それすらも拒絶されてしまった、ただ彼女をどうにかしたかっただけが伝わらなかったのか。
「オーケー、オーケー、カモン、カモン・・・」
 岩陰から覗いている男、ジジーロンが置いてある爆弾に近付いた時。
ドカーン!!!
「な、なな何だあ?!」
 爆発音が響いた。
「見て、あれ!」
 アカネが指を差す先には黒煙が立ち込めていた。
「は!ま、まさか・・・!」
 イブキは大急ぎで走って行った。
「イブキさん!」
「ツクシくん、俺達も行こうぜ!」
「うん!」
 ヒビキ達も急いでその後を追い掛けて行った。
「グッド、この辺りではお目にかかれない珍しいポケモンデース!」
 ジジーロンがネットに拘束されていた。ネットの網を解こうと暴れて壊そうとするが、固い作りになっているのか中々壊れない。
「ノウノウ、スローして下さい、ミーは手荒な事はしませんから。ただユーを団の一員にするだけデス」
「待ちなさい!」
「ワッツ?!」
 ジャラランガの鱗が飛んで来た。黒服の男は慌ててそれを避ける。
「そのポケモンから放れるのよ!」
 イブキとヒビキ達がジジーロンの前に出た。
「ヒビキくん、あの衣装・・・!」
 ツクシが見ると、黒い帽子に黒の服、白い手袋に白のブーツ、そしてRのマーク。
「ああ、間違いねえ、ロケット団だ!手前、ロケット団か?!」
「グッドアンサー、ミーは泣く子も黙るロケット団デース!ミーは遠いカントー地方でスパイ活動をしていましたが、それもエンドしてアジトへ帰る所、グッドでナイスなポケモンをサーチしてゲットしようとした所デース!」
「あの、そのロケット団だけど・・・」
「あんた、ロケット団はもう無くなってもうて・・・」
「邪魔をするなら実力を持ってユー達をルーズしちゃいマース!」
 ロケット団のしたっぱがボールを手に取った。
「ツクシくん、アカネちゃん、こいつ、聞く耳を持たねえ。だったら、ぶっ倒す、それだけだ」
 ヒビキはボールを投げてオーダイルを登場させた。
「この地を貴方の好きにはさせない!」
 イブキもジャラランガを前に出して立ち向かう。
「お、守る気満々じゃん!」
「ち、違うわよ、こんなおかしな奴にこの地を荒らされない様にするためよ!」
「たく素直じゃねえな、ツクシくん、アカネちゃん、ジジーロンの網を解いてやってくれ、俺とイブキでこいつを倒す!」
「ちょっと何リーダーみたいに振る舞って・・・!」
「細けえ事は気にすんな。じゃ、頼むぜ」
「任せて、ヒビキくん!」
「この網解いたらうち等も助太刀するから!」
 ツクシとアカネはストライクとミルタンクを出して網を壊しにかかる。
「ゴーっ、クロバット!」
 ロケット団の下っ端はクロバットを繰り出して来た。空に羽ばたくとけたたましく鳴いてヒビキ達を睨んで来た。
「こいつ、出来るな」
「何、まさかもう弱音を吐くつもりなの」
「べらんめえ、感心したんだよ、さあて、いっちょやるとするか!」
 オーダイルとジャラランガはクロバットに向かって行った・・・。

続く・・・。


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