完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~
*204*
第36話「vs、四天王キョウ!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
・今回の注目ポケモン
・ホウオウ
・アクジキング
・ルージュラ
・モルフォン
・アローラベトベトン
・今回の注目ポイント
・ホウオウとアクジキングが活躍
・モルフォンとアローラベトベトンの技
「ようし、次の部屋が二人目の四天王だな」
四天王、イツキに勝利してヒビキはツクシと一緒に歩いていた。
「そうだね、でも、あの人よりも強い人達みたいだから気を付けた方がいいかもしれないよ」
「なあに、俺の手にかかりゃ、どうって事ねえさ」
「ヒビキ君、その自信、どこから湧いてくるの?」
「うん、何となくさ。けど、絶対に勝つ!」
「迷いがないね、それを見てるとホッとして来たよ」
「おし、扉が見えて来たぜ」
扉を開けるとそこは木々や岩が並ぶ緑の溢れた部屋だった。
「ふぁふぁふぁ、よくぞ参った」
中央のフィールドで忍びの衣装を纏った中年の男が立っていた。
「拙者は四天王のキョウ、元はカントーのジムリーダーであったが、才を買われ今は四天王を務めておる」
「へえ、おっさん、ジムリーダーだったのか?」
「無論、今は娘のアンズが務めている。それはさておき、拙者の戦いは毒を与えてじわじわと弱らせていく戦術を得意としている。果たしてお主は拙者の術を潜り抜けられるか?」
「おう、バトルで色んな戦いを経験したんだ。敗けはしねえぜ!」
「ほう、相当自信があるようだ。では見せてみるがよい!」
バトルが始まった。キョウは一番手にフォレトスを繰り出してきた。
「フォレトス、こうそくスピンだ!」
キョウの指示でフォレトスはこうそくスピンをした。回転すると竜巻が出てホウオウに向かって飛んで来た。
「ホウオウ、避けるんだ!」
ヒビキの指示でホウオウは羽ばたいてかわした。
「ふぁふぁふぁ、まだまだ出るぞ!」
フォレトスは更に回転して竜巻を立て続けに飛ばして来た。ホウオウは高速で羽ばたいて向かって来る竜巻をかわしていく。
「どうだ!」
「まだまだ、仕掛けはあるのよ!」
キョウが指をはじくとフォレトスは二つの突起から鎖を飛ばしてホウオウを拘束させた。
「あの鎖、まきびし?!」
ツクシが拘束として使われているのがまきびしだと気付いた。
「ふぁふぁふぁ、まきびしを鎖として生成させていたのだ!」
「ヒビキ君、まきびしは鉄で出来てるはず!」
「ああ、だったら熱で!」
ホウオウは体内から熱気を出してまきびしの鎖を溶かした。
「何と!」
「だいもんじだ!」
だいもんじを飛ばしてフォレトスを撃破した。
「やった!」
「やりーっ!」
「さすが、ではこちらはどうかな?」
二番手としてクロバットを繰り出してきた。クロバットは十字の毒の衝撃波を飛ばして来た。ホウオウは旋回してこれを弾く。
「では、はがねのつばさだ!」
キョウの指示でクロバットがはがねのつばさを空中に浮かばせた。
「毒を仕込め!」
鉄の翼に毒を仕込んで、ホウオウ目掛けて飛ばして来た。
「あれを食らったら、どく状態に成りかねないよ!」
「心配すんな、方法はある!せいなるほのおだ!」
ホウオウはせいなるほのおを纏った。鉄の翼は溶けて無くなり毒も炎の前に消え去った。
「じんつうりきだ!」
ホウオウはじんつうりきをしてクロバットを地面に叩き付けてげんしのちからを飛ばしてこれを倒したのだった。
「ふむ、さすがはイツキを倒しただけの事はある、では今度はとっておきの奴を見せてやろう!」
キョウはクロバットを戻してモルフォンを繰り出してきた。
「ホウオウを温存しておくか。戻れ!」
ヒビキはホウオウを戻してアローラロコンを出した。
「モルフォン、飛ばせ!」
モルフォンは先端の角から細い毒の光線を一直線に飛ばして来た。
「避けろ!」
「コン!」
ロコンはモルフォンの飛ばす糸のように細い光線をかわしていった。
「へへーんだ、どこ狙ってんだ!」
「ふふふ、気付いておらぬようだな」
「え?」
「足元を見るがよい」
「ヒビキ君、何かが描かれてる!」
ロコンが足元を見ると自分を囲むように星形の円で囲った陣が描かれていた。毒の光線が書いていたのである。
「さあ、毒の波導を食らうがよい!」
キョウが片手を高く上げると、陣から毒の波導が勢いよく出てロコンにダメージを与えた。更に翼から毒を飛ばして網を作りロコンを囲んでしまった。毒の網にかかってロコンは苦しんだ。
「こいつはきついぜ。戻れ、ロコン!」
ヒビキはロコンを戻してオーダイルを出した。
「もう一度、食らわせてやろう!」
モルフォンが光線を飛ばして来た。オーダイルは片手で払って前進していく。モルフォンのサイケ線を胸の筋肉で弾くとモルフォンにれいとうパンチを三発放って吹っ飛ばした。するとモルフォンは角の先にエネルギーを集中させる。何をするつもりかとヒビキとオーダイルがいぶかしがっていると、角からドリル状の衝撃波が飛んで来た。オーダイルはかわそうとしたが足元が掠ってしまい、毒を浴びてしまった。
「ドリルだなんて?!」
意外な攻撃にツクシは驚いた。
「ふぁふぁふぁ、二の矢、三の矢と用意しておくのもトレーナーよ」
「やるじゃんあんた、けど、俺も敗けちゃいないぜ!」
ヒビキはオーダイルを戻すとルージュラを繰り出した。モルフォンがベノムショックを繰り出して来ると胸を突き出してこれを防いだ。するとモルフォンが毒の光線で魔方陣を作って毒の衝撃波を浴びせにかかった。
「ルージュラが!」
「どうかな?」
見るとルージュラが氷の中にいた。
「これは?!」
「自分から氷になって毒から守らせたのさ!」
氷が砕けてルージュラが出て来た。サイコキネシスをしてモルフォンを撃破した。
「見事、拙者の手持ちもあと一体、だが、同じように倒せるかな?」
最後に一体であるアローラベトベトンを繰り出してきた。
「ふぁふぁふぁ、何故こいつを最後に残したか解るか。初めからこいつを頼りにしていたからだ!さあ、かかってくるがよい!」
「ようし、戻れ、ルージュラ!」
ヒビキはルージュラを戻してアクジキングを出した・・・。
続く・・・。