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第36話「vs、四天王キョウ!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング(戦闘中)
「行けい!」
キョウの指示でアローラベトベトンは手を地面に入れて来た。
「何に出るんだ?」
どんな手を使うつもりだ、とツクシが考える。するとアクジキングの目の前の地面からヘドロの毒が浮かんで来た。
「まさか!」
「ふぁふぁふぁ、左様!」
ヘドロから巨大な柱が浮かんで来た。いや、柱ではなく、肥大化したベトベトンの両腕だった。
「地面から伸縮自在に腕を飛び出す事が出来るのよ!」
アローラベトベトンが腕を使ってアクジキングをパンチして攻撃した。更にもう片方の手でアッパーをして攻撃する。よろめきながらも体勢を整えるアクジキングに、アローラベトベトンは腕を沈めると、フィールドにある岩や木を掴んで持ち上げた。
「やれい!」
岩や木を投げ飛ばすアローラベトベトン。
「落とせ!」
ヒビキの指示でアクジキングは触手を伸ばして腕に巻き付けた。電流を流して岩を手から離した。腕を戻したアローラベトベトンは体を溶かして液状になった。するとヘドロの中から生成された緑色のズバット達が現れてヘドロを飛ばして来た。
「アクジキング、はかいこうせんだ!」
アクジキングははかいこうせんを放ってズバット達を相殺させた。
「ふむ、この手が通じぬとなれば、秘伝の技を使うとしよう!」
「ヒビキ君、あの人、zリングを持ってる!」
キョウの腕にはzリングが装着されていた。
「ふぁふぁふぁ、毒の沼に沈むがよい!」
z技、アシッドポイズンデリートを発動させた。足元に毒の沼が浮かんでアクジキングを沈めて来た。するとアクジキングは触手でアローラベトベトンを巻き付けて引きずり込んだ。
「何い?!」
「何をするつもりなんだ!」
毒の沼の中で二体のポケモンが殴り合いを展開している。そしてアクジキングが口から吐いた光線が決め手となった。
どうなったのか、固唾を飲んで見守るヒビキとキョウ。やがて二体が沼から出て来た。アクジキングがアローラベトベトンを持ち上げており、投げ飛ばして、アームハンマーで攻撃した。
「ベ、ベ〜ト・・・!」
アローラベトベトンはグロッキー状態になっている。
「ようし、ここから一気に決めるぜ!」
ヒビキはzリングにドラゴンzを装着させた。ドラゴンが牙を剥くように腕を動かしてドラゴンzを発動、アクジキングは口から竜の形をした炎、アルティメットドラゴンバーンを放った。炎は生き物のように方向を上げてベトベトンにぶつかった。凄まじい爆風が響いてアローラベトベトンは力尽きた。
「やったぜ!」
「ヒビキ君が勝った!」
「見事、敗北はした小気味いい勝負であった」
敗れたキョウであったが、その表情は敗北を素直に認めた清々しい男そのものだった。
「そなた達なら更に先へと進めよう。さあ、行くがよい」
「おう、行こうぜ、ツクシ君!」
ヒビキはツクシの手を繋いで先へと進んでいった・・・。