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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第37話「vs、四天王シバ!」パート1

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


・今回の注目ポケモン
・オーダイル
・ルージュラ
・コンパン
・サワムラー
・エビワラー
・カイリキー


・今回の注目ポイント
・三色パンチの活用方
・四天王戦のトリプルバトル



「頼もーっ!」
 四天王キョウを破ったヒビキはツクシと共に次の部屋へと入った。
「お、ここは」
「まるで道場みたいだね」
 床が木の板で出来た左右に格言を書いた掛け軸が掛けられてある部屋。その奥に筋骨隆々の半裸の男が背中を向けて座っていた。
「来たか・・・」
 ヒビキ達に気付いた男は静かに起き上がってヒビキ達の方を向いた。
「よくぞ来た。イツキやキョウを退けるとは、お前、只物ではないな」
「おう、そうさ。最終的にはチャンピオンに挑むんだからさ!」
「ふ、中々の心意気だ。トレーナーたるもの、それくらいの覇気がなくてはな。だが、この俺はそうはいかんぞ。俺の鍛え抜かれたポケモン達がお前のポケモンを全て打ち砕いてやろう!」
 男はボールを三つ投げて、カイリキー、サワムラー、エビワラーの三体を繰り出した。
「かくとうポケモンだ、ヒビキ君。という事は・・・?」
「改めて自己紹介だ。俺は四天王のシバ。かくとう使いだ。バトルはトリプルバトルで行くぞ。どちらか三体を全滅させた者が勝者だ!」
「マツバさん以来か、よっしゃあ、燃えて来た!」
 ヒビキはオーダイル、ルージュラ、コンパンを出した。
「では始めるぞ、うーーーーーーーっ、はーーーーーーーっ!!!」
 シバの快心の叫びを合図にサワムラーとエビワラーが走った。オーダイルはエビワラーに、ルージュラ、コンパンはサワムラーと戦った。
「エビ、エビビ!」
 エビワラーがれんぞくパンチに出るとオーダイルはこれをかわしていった。
「オーダイル、きりさくだ!」
「オーダイル!」
 ヒビキの指示でオーダイルは水を溜めたきりさくに出たがエビワラーは素早く動いてかわしフェイントをして攻撃した。
「エビ!」
「ダイ!」
 エビワラーがほのおのパンチを、オーダイルがれいとうパンチを振るった。拳がぶつかって、炎と冷気が合わさって水蒸気を放った。
 一方、サワムラーの回し蹴りをルージュラはかわしていた。サワムラーがローキックに出るとルージュラがその足を掴んでスイングして投げ飛ばした。コンパンがサイケ光線を飛ばすと、サワムラーは回転蹴りをして光線を弾き、回転しながら接近してルージュラとコンパンを吹っ飛ばした。
「おかしい、何でカイリキーは動かないんだ?」
 ツクシはカイリキーが微動だにしない事に何かあるのかと考えた。見てみると体内にオーラを纏ってエネルギーを溜めているのが解る。
「まさか、ヒビキ君、カイリキーに気を付けて!」
「何い?!」
「はっはっは、その通り、カイリキー、ありったけのエネルギーを飛ばすのだ。
「リキーっ!」
 カイリキーが拳から無数のきあいだまを飛ばして来た。飛んだ玉は爆風を起こしてオーダイル達を怯ませた。そこへエビワラーがオーダイルにかみなりパンチを叩き込み、サワムラーがメガトンキックでルージュラを吹っ飛ばした。オーダイルがハイドロポンプを飛ばしたが、カイリキーがきあいだまを飛ばして相殺させてしまった。
「遠距離で来ようが俺のカイリキーのきあいだまで消し去ってやろう!」
「二体を接近にして一体を遠距離か、考えたもんだぜ」
 サワムラーとエビワラーが近接でのバトルを行い、カイリキーが遠距離から攻撃するファイトスタイルを取っている事を知った。
「ヒビキ君、こっちも遠距離攻撃出来る相手を選ぼう!」
「だったら、コンパン、頼むぜ!」
「コンパン!」
 ヒビキの指示でコンパンが背後に回った。取っ手の長い虫取り網を取り出すと、カイリキーの飛ばす気合球を絡め取り、地面に叩き付けて衝撃波を発生させてサワムラーとエビワラーの二体を吹っ飛ばした。
「今だ!」
 オーダイルはクロス状の水の衝撃波を飛ばしてエビワラーを攻撃し、ルージュラはサイコキネシスでサワムラーを攻撃した。
「ほう、中々やる、ではこれはどうだ!」
 シバが指示を出すと、エビワラーは拳に炎を溜めた、その炎をサワムラーに投げて足に火を灯させた。
「何をするんだ?」
「ほのおのパンチからの炎か?」
「そうよ、だが只の攻撃ではない!」
 シバが指示を出すと、エビワラーは両手の拳に炎を灯して腕を高く掲げ、サワムラーは足を反らした。
「サイ!」
「エビ!」
 足と腕を突き出して炎を飛ばすと、炎の塊が朱雀の顔になってオーダイル達に迫って来た。
「でけえ鳥の顔だな!」
「ヒビキ君、かなりのパワーだ。バリヤーとかで何とかガードするんだ!」
「オーダイル、アクアリングだ!」
「オーダイル!」
 オーダイルは水のリングを張って炎を防いだ。しかし、二体のポケモンは今度は雷を纏って電気の塊を飛ばして来た。虎の顔をした電気の塊を今度は防げず直撃してしまった。
「すっげえ、今度は虎か!」
「まだまだよ!」
 次は青龍の顔をした冷気を飛ばしてオーダイル達を吹っ飛ばした。
「器用なもんだなあ、色んな顔を飛ばして来るたあやるぜ」
「ヒビキ君、感心している場合じゃないよ!」
 サワムラーとエビワラーが床を叩いてバウンドしながら向かって来る炎を飛ばして来た。オーダイルとルージュラはかわしながら前進したが、
「リキーっ!」
 カイリキーが拳に炎、雷、冷気を蓄えて来た。
「まさか・・・!」 
 ツクシが思った通りにカイリキーは三色のエネルギーの球を次から次へと投げ飛ばしていった。遠距離攻撃に緊急回避をするオーダイルとルージュラだがサワムラーとエビワラーが電気の光線を飛ばして吹っ飛ばされる。
「畜生、やるじゃねえか、おういコンパン、あれ?」
 ヒビキが後ろを見るとコンパンはある物を持っていた・・・。

続く・・・。

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