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第11話「コガネジム、VSアカネ」パート1
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ
今回の注目ポケモン
・メタモン
・みんなのトラウマ
今回の注目ポイント
・アカネとのジムバトル
・みんなのトラウマの驚異
・実際に出来そうで出来なさそうな夢の対決
ウバメのもりを突破したヒビキ一行は34番道路に来ていた。
「ふう、森の中は暗かったのに急に明るくなったな」
「ここを通れば次はコガネシティやで!」
ヒビキとアカネ、ツクシが元気よく歩いている。アカネのイーブイは走り回っていてアカネに飛びついた。
「なあ、アカネちゃん」
「うん、なあに」
「アカネちゃんはジムリーダーだよな、手持ちのポケモンってそいつだけか?」
ヒビキがイーブイを見て指さした。ジムリーダーでも手持ちが一体だけでは心許ないと思ったからだ。
「ううん、この子の他にもごっつ可愛い子がおるで」
アカネはイーブイを抱きしめて頭を撫で撫でしながら手持ちのポケモンはまだあることを言った。
「それってどんなやつ?」
「それはジムに来た時のひ・み・つや」
「なーんだよそれ」
秘密にするアカネにヒビキは少し膨れっ面をした。アカネがヒビキの頬をつついてからかう。
「ピギーーーーっ!」
「何だ?!」
突然、草むらから何かの鳴き声が聞こえてきた。ヒビキが驚いて駆け寄ると、草むらで紫の点の目をしたスライムみたいなポケモンがラッタに噛み付かれていた。
「あのポケモン、ラッタに襲われてる?」
「こうしちゃいられねえ、オニスズメ!」
ツクシが言うとヒビキはオニスズメを出した。羽ばたくと、オニスズメはつばめがえしをしてラッタを攻撃、驚いたラッタは逃げ出していった。
「危なかったな、お前、ほら」
ヒビキはメタモンにキズぐすりをラッタに噛まれた場所に塗って布を巻いてあげた。
「もう、怪我はするんじゃねえぞ、じゃあな!」
ヒビキはメタモンに手を振って、ツクシ達と一緒に歩いて行った。メタモンはその後ろ姿をじっと見つめているのであった。
「今のは、へんしんポケモンのメタモンだね」
ツクシがヒビキに先ほどの助けたポケモンの名前を教えた。
「メタモン?そういう名前なのか、けど、何に変身するんだ?」
「それはメタモンをゲットすれば解るんじゃないかな?」
「あ、ヒビキくん、ツクシくん、見えてきたで!」
アカネが指を差すと、ようやく街が見えてきた。デパートや高層ビルが立ち並び、とりわけ黒く塗られた塔が目立つ都会、コガネシティに到着した。
「お、随分、賑わってるねえ」
「じゃあ、ヒビキくん、うち、先にジムに戻ってるから、準備が出来たらおいでや」
「おう、またジムで会おうぜ」
アカネは一足先にジムに戻っていった。
「さてと、アカネちゃんとのバトルか、どうすっかな?」
「ヒビキくん・・・」
「うん、何だあツクシくん、そんな鳩が豆鉄砲喰らったみてえな顔して」
「君の頭に・・・」
ツクシは驚いた顔でヒビキの頭に指差した。
「何でえ、頭に何か憑き物でもあるってえのか、てうわ!」
ヒビキが気付いた。ツクシに言われてみると、確かに頭に何かが乗っかっている感触がしたのだ。それを手に持ってみると、
「何だ、お前だったのか?」
頭に乗っていたのは、あの時助けたメタモンだった。
「あん時俺が助けた、て言うかいつの間にか俺の頭に乗ってたのか?」
「はは、ヒビキくん。君のことが気に入ったみたいだね」
「俺のことが?」
ヒビキはメタモンと顔を合わせた。
「お前、俺と一緒に付いてくか?」
そう聞くと、メタモンはしっかりと頷いてみせた。
「おし、よろしくな」
ヒビキはメタモンを仲間に加えるのだった・・・。
続く・・・。