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第11話「コガネジム、VSアカネ」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ(戦闘中)、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ、メタモン
「ンモーーーーーっ!」
出てきたポケモンが鳴き声を上げた。二本の短く丸い角に黒い垂れた耳、丸っこい肥えた体に四つの乳房が付いている。
「これが、カッコ可愛いうちの切り札や!」
アカネが飛び上がって、ハイテンションになる。ちちうしポケモンのミルタンクが登場したのだ。
「こいつがアカネちゃんの切り札か。何か鈍そうだな。ちょちょいとやりゃあ楽勝だな」
早くも勝利宣言をするヒビキだが、一方のツクシは身震いをしていた。
「ヒビキくん、ミルタンクには気を付けて!そいつはとにかく危険すぎるから!」
「心配いらねえって、すぐにのしてやるぜ!アリゲイツ!」
「ゲイッツ!」
ヒビキの指示でアリゲイツはみずでっぽうをミルタンクに飛ばした。
「ミルタンク、ガードや!」
「ミル〜っ!」
アカネの指示でミルタンクは腕をクロスしてガードしてしまった。
「何い、ハイドロポンプだ!」
次にハイドロポンプを飛ばしたが、これも腕をクロスしてガードされてしまった。更にれいとうビームを放ったが、ミルタンクは腹を突き出して何ともない顔をして腕で払い除けてしまった。
「うわ、何てタフな野郎なんだ!」
「ヒビキくん、攻撃が来るよ!」
「何だって?!」
ミルタンクが跳躍してアリゲイツの前に現れて、グロウパンチで攻撃した。アリゲイツは吹っ飛ばされて転ばされてしまう。
「ゲイッツ!」
アリゲイツは地面を引っ掻いて衝撃波を飛ばしたが、ミルタンクは見た目に寄らない高速な動きで背後に回り蹴りをして転ばせる。
「ミルミル〜っ!」
ミルタンクは腹を叩いてジャンプし、ふみつけでアリゲイツを攻撃した。更にふみつけに出るが、アリゲイツは体を転がしてかわした。
アリゲイツは起き上がってハイドロポンプを再び放ったがミルタンクはこれを払い、ショルダータックルをして攻撃した。
「よっしゃ、今やミルタンク!」
アカネが指を差すとミルタンクは両手を叩き、高速でころがるに出た。目にも止まらぬ転がりをアリゲイツは直撃してしまう。
「ゲイーーーっ!」
吹っ飛ばされて、更にころがる攻撃を喰らい、アリゲイツは力尽きた。
「おいおい、嘘だろう、あの乳牛、強えじゃねえか・・・・」
アリゲイツを倒されてヒビキは絶句した。初戦のイーブイとは比べ物にならないほどの強さを持つこのポケモンに背筋が凍りつく気持ちになった。
「ヒビキくん、あれがアカネちゃんのミルタンクの最強技だよ・・・。あのころがるで多くのトレーナー達が倒されたんだ」
「何だって・・・」
「僕も・・・アカネちゃんに敗れたんだ・・・」
ツクシはアカネとのバトルを思い出してころがるの前に自分の手持ちが全て全滅されたことを悔しそうに思い出した。
「油断してたぜ、俺の悪い癖だ。オオタチ!」
ヒビキはアリゲイツを戻してオオタチを出した。オオタチはボールに出るとファイティングポーズをする。
「ミルタンク、ころがるや!」
アカネの指示でミルタンクは再びころがるに出た。
「オオタチ、あなをほるだ!」
ヒビキの指示でオオタチはあなをほりに出たがミルタンクはそれを察知して素早く転がってジャンプしてそのままオオタチにのしかかりをした。
「タチ?!」
のしかかりをくらい、オオタチはまひ状態になってしまう。ミルタンクは突進して連続パンチを振るい、最後の一振でオオタチを吹っ飛ばす。怯むオオタチをジャンプキックで追撃し、渾身のすてみタックルでひんしにさせてしまった。
「やりーっ!」
アカネがガッツポーズをする。
「すまねえオオタチ、オニスズメ!」
次にオニスズメを出す。羽ばたいてつつくに出るがミルタンクにはさしたるダメージにならずパンチをされて飛ばされてしまう。それでも羽ばたいてつばめがえしに出るがこれも腕をクロスしたガードでダメージを与えられない。
ミルタンクがグロウパンチでオニスズメを吹っ飛ばすと、ころがるをしてこれを倒してしまった。
「おいおい、半端なく強えじゃねえか!く、このままじゃやべえ・・・、頼む!」
ヒビキはオニスズメを戻してイシツブテを出した・・・。
続く・・・。