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第14話「エンジュジム、VSマツバ!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、ウソッキー(戦闘中)、オニスズメ、メタモン(戦闘中)、コンパン
「ウソッキー、ロックブラストだ!」
「ウソ!」
ヒビキの指示でウソッキーはロックブラストをゴースに飛ばした。
「ゴース、シャドーボールだ!」
マツバの指示でゴースは一回り大きなシャドーボールを作り出した。だが、ウソッキーには投げず前にかざすと、飛ばした岩がボールの中へと吸い込まれていった。
「げげ!」
「ウソーン!」
愕然とするヒビキ達にゴースはニヤリと笑うと、そのシャドーボールからウソッキーが飛ばしたロックブラストを連射した。まさかの反射にオオタチ達は動揺して直撃してしまう。
吹っ飛ばされて、地面にぶつかるヒビキのポケモン達、マツバが立て続けに指示を出した。
「ゴースト、あれをやるんだ!」
「ゴースト!!!」
ゴーストは無数に手を生み出して、シャドーボールを作り出しその手を回転させながらシャドーボールをオオタチ達に飛ばしていく。
「けど、オオタチには効かないはずだぜ!」
「どうかな?」
マツバが言うと、ゲンガーはシャドーボールに電撃を溜めてそれをオオタチに飛ばした。ボールは電撃の玉に変わってオオタチにダメージを与えた。
「何い?!」
「な、何でや、ゴーストタイプの技のはずやないの?!」
「もしかすると、還元されてゴーストタイプからでんきタイプの技に変換されたってことなのかな?!」
ツクシの考察にアカネは口を開けて驚愕した。彼女に抱えられているイーブイが心配層に見ている。
「さあて、ゴース、ゴースト、ゲンガー、あの大技を使うよ」
マツバが手を掲げると、ゴーストとゲンガーは両手に雷を溜めてゴースに電撃を飛ばした。ゴースは体内から黒雲を出して、そこに二体が飛ばした電撃を取り込ませた。それをオオタチ達に飛ばした。
黒雲は地面に浸かり足元を囲むとそこから電撃がほとばしり、オオタチ、ウソッキー、メタモンを痺れさせてダメージを与えた。電撃を受けて苦しむ三匹。地面を覆う黒雲が消えるとオオタチ、ウソッキー、メタモンは息を吐いて膝を付く。
「く、つええ・・・!」
ヒビキがマツバの強さに驚くのも束の間、ゴーストが動き出した。無数の手を代わる代わる出してメタモンに連続攻撃をした。
オオタチはゲンガーに飛びかかったが、ゲンガーはサイコキネシスをして動きを封じ浮かせて地面に叩きつける。起き上がった所でかげぶんしんを包囲し、両手からかなしばりの糸を飛ばしてオオタチを拘束させてそこから電撃を流し込んだ。
更にゴースはウソッキーにたいあたりをして吹っ飛ばした。起き上がった所でガス状になると、
「ゴゴゴゴゴ・・・・!」
ウソッキーの体内に入り込んだ。
「ウソッキー!」
ヒビキが叫ぶが、取り付かれたウソッキーは硬直したように動かなくなってしまった。
「ウソ・・・?」
ウソッキーは目を覚まして起き上がった。そこは背景がすべて紫の色をした謎の空間だった。不安がるウソッキー。
『ゴース・・・』
すると背景からゴースの顔が無数に出てきた。怒り顔や笑い顔など様々な顔が出て来て、いくつもの声がウソッキーの脳内に響いた。
「ウソ、ウソーーーっ!!!」
ウソッキーは謎の空間に苦しめられ精神的に追い詰められていく。大ピンチのウソッキーだったが、
『ウソッキー、しっかりしろ!!!』
どこからか、ヒビキの声が聞こえて来た。辺りを見ても主人の姿はない。だがよく聞くとそれはウソッキーの脳内から聞こえてくる。
『諦めるなよ!精神統一して内から攻撃するんだ!』
ヒビキの言葉を聞いてウソッキーはがまんをした。精神的に追い詰めていくゴースの力を溜め込んでいき、内から蓄えていく。
何かに気付いたのか無数のゴースの顔が驚愕の表情をする。そして・・・、
「ウソッキーっ!!!」
溜めに溜めたがまんのパワーを放出していった。周囲を覆っていた空間がそのパワーに飲まれていく。
「ゴース!!!」
そのパワーから逃げようと、ゴースはウソッキーの体内から逃げ出した。これによりウソッキーの硬直が解かれる。
「やったぜ、ウソッキー、反撃だ!」
「ウソッキーっ!」
自我を取り戻したウソッキーは逃げ出すゴースを自分の手にある緑の粒を飛ばして追撃に出た。
ゴースが落とされた所でウソッキーはストーンエッジをして大ダメージを与えた。
「グ、ゴー・・・ゴゴ・・・!」
ゴースは白目を向いて力尽きた。
「しまった・・・、ゴースが・・・!」
マツバは汗をかいてゴースを戻した。ヒビキのオオタチとメタモンも反撃を開始する・・・。
続く・・・。