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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第14話「エンジュジム、VSマツバ!」パート4

ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、ウソッキー(戦闘中)、オニスズメ、メタモン(戦闘中)、コンパン


「オオタチ、みやぶるだ!」
 ヒビキの指示を受けてオオタチは電撃に苦しみながらも、みやぶるをしてゲンガーの本体を探った。そして目の前にいるゲンガーが本体だと気付き、ダッシュしてきりさくで攻撃した。
「ンガーっ?!」
 みやぶるをされたゲンガーはノーマルタイプの技が当たり、転がり込んだ。オオタチは両手の拳に炎と電気をまとって構えを取った。
「ゴースト!」
 メタモンは両手を合わせて巨大な拳を作り、ゴーストの無数の手を掴んでいき、これを握り潰した。
「ゴゴ、ゴースト!」
 ゴーストは巨大なシャドーボールを飛ばしたが、ゴーストは巨大化させた拳でシャドーパンチをしてはね返した。シャドーボールはゴーストに直撃して大ダメージを受けた。
「メタモン、あくのはどうだ!」
 ヒビキ右手を伸ばしてメタモンにあくのはどうを出させた。メタモンはあくのはどうを飛ばしてゴーストを攻撃した。今のが決め手となり、ゴーストは力尽きる。
 オオタチはほのおのパンチとかみなりパンチを連続してゲンガーに叩き込んでいき、ゲンガーを投げ飛ばした。
「ゲ、ゲンガー!!!」
 ゲンガーは手にある爪を伸ばして、どくづきに出ようと走り出した。オオタチも拳に冷気を込めて走り出した。すれ違いざまにどくづきとれいとうパンチを放つ二体。
 しばらく静寂な空気が流れて、ヒビキとマツバは互いのパートナーの様子を見守っていた。そして、
「タチ・・・」
 オオタチが倒れ込んだ。
「ンガーーーハハハハ!!!」
 勝ったぞ、とゲンガーは高笑いをしたが、足元を見て、
「ン、ウげゲゲゲ!!!」
 ゲンガーの背筋が凍った。よく見ると両足が凍りついていたのだ。
「ゲゲゲ、ゲンガーーーーーーっ?!」
 断末の叫びを上げてゲンガーは凍り付いた。オオタチは起き上がると、ウソッキー、メタモンが並んだ。ほのおのパンチから飛ばした炎と、いわなだれ、そして無数のシャドーボールを飛ばして、ゲンガーにとどめを刺した。爆炎を背にして三匹はかっこいいポーズを取った。
「うおっしゃあ、勝ったぜ!」
 ヒビキが三匹にサムズアップを送るとオオタチ、そして元に戻ったメタモン、ウソッキーがバンザイをする。
「ヒビキさん、おめでとう!」
「マツバさんに勝つなんてすごいじゃない!」
 ツクシとアカネが駆け寄り、三人はハイタッチをした。一方、ゴース、ゴースト、ゲンガーはマツバに申し訳なさそうな顔をした。
「君達は良くやった。むしろ力を更に引き出せなかった僕に非がある。昔からよく戦ってくれている君達に、済まない。今日は頑張った、ありがとう」
 マツバは手持ちの仲間を責めることなく労いの言葉を述べた。ゲンガー達は感謝の表情をした。
「ヒビキくん、おめでとう。ポケモンとの信頼、絆、愛情、この僕よりも勝っている。そんな君にこれを渡すよ」
 マツバは勝利した証としてヒビキにファントムバッジを渡した。
「ありがと、マツバさん」
「ヒビキくん、先程も言ったかもしれないけど、このエンジュシティには古来より伝説のポケモンにまつわる場所がある、それを守っているのは五人の女性とその彼女達を束ねるある存在があるんだ」
「それって誰なんだ?」
「残念ながらそれはこの僕も解らない。けれど君なら何かを見つけられるかもな・・・君の健闘を祈っているよ」
「おう、あんがとな、マツバさん」
 ゲンガーが力を放出して擬似空間を元に戻した。一行は細い一本道を歩きながらエンジュジムを後にするのだった・・・。

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