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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*151*
海斗
「...これで、全てのダークライダーを倒したことになる」
「いや、まだ俺は...生きている...」
「だが、拳の当たりどころが悪くて...指すら動かせないんだ」
海斗
「.....」
「海斗...最期に頼みがある...聞いてくれ...」
海斗
「...何だ?」
「俺を殺してくれ...」
海斗
「.....」
「心配はいらん、俺は...たった一人でこの世界にやってきた...」
「恨んで...お前に復讐しに行く相手など、俺にはいない...」
「俺には、もう何もない...俺を倒すことが、お前の目標なのだろう...?さぁ、やってくれ...」
海斗
「...断る」
海斗は風魔だった男を担ぎ、Baronのある方角へと向かう
「何故だ...何故殺さない」
海斗
「確かに俺はお前を倒すためにヒーローになった、だが殺す為じゃない」
海斗
「それに...そんなことをしたって、この状況がどうにかなるわけじゃない」
海斗
「この状況で死を選ぶことは『逃げ』と同じだ...生きろ!!お前はお前やお前の組織が殺した人たちとその遺族の為に...生き続けろ!!」
海斗
「死ぬことなんて許さないぞ...俺はこんな風にお前を殺すことなんて望んでいない!!」
海斗
「俺もあんたも、全てを失った...だけどまた、取り戻すことは出来るはずなんだ!!」
「海斗...」
海斗
「貴方、名前は?」
「俺は...辰馬木黄葉(たつまきもみじ)...」
海斗
「黄葉さん...もうすぐ付きますから...」
黄葉
「付く、だと...一体どこに...?」
...
~Baron~
海斗
「雪さん...ただいま」
たくっちスノー
「おかえり...海斗君」
海斗
「ダークライダー、全て倒しましたよ」
たくっちスノー
「そっか...」
黄葉
「......」
たくっちスノー
「海斗君、彼は?」
海斗
「風魔...の変身者です」
たくっちスノー
「そうか...時空監理局だ、君を不正な時空移動の現行犯で逮捕する」
黄葉
「...はい」
たくっちスノー
「...で、でも、これで全て終わったんだな!!これでお前も...」
黄葉
「.....」
海斗
「.....」
たくっちスノー
「お、おい...?」
海斗
「...雪さん、少しだけ用事が出来たので、俺、ちょっと行ってきます」
海斗
「それでは──大好きです...雪さん……返答、待ってますからね?」
たくっちスノー
「おい...待って、行かないで...行かないでよ...海斗、君...」
黄葉
「待て...海斗...」
「DG...ブラックナイト...俺を一人にしないでくれ...」
「裏切られるなんて...俺だけ生き残るなんて...もう、嫌なんだ...」