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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*100*
雪達はやることもないので、ほぼ無人となった街を歩いていた
雪
「まるで世界に自分達しかいなくなったかのように静かだ」
ルメール
「洒落になんねぇよ...」
雪
「メル姉、自分がこの世界に来たばかりの頃は...もうちょっと活気が溢れてて...悪役が現れてもヒーローが倒してくれて...それで」
ルメール
「そしてヒーローが使えねぇと知るや否や置き去りにして逃げ去るってか...」
雪
「人間なんていうのはそういうものだよ...でも、まさかこうなるなんて」
ルメール
「『永遠』なんて物は存在しない、いつか終わりが訪れるのが世界の常識...お前の言っていた言葉だろ」
雪
「それはそうだけど...」
ルメール
「遅かれ早かれこうなってたんだよ」
雪
「うん...そうかな」
「う...うう...」
雪達の背後から、突然うめき声がする、振り向くと薄汚れた少年が
ルメール
「うおおおおっ!?なんだお前!?」
雪
「...あれ、この顔なんか覚えがあるぞ」
福井
「.....」
雪
「福井君!!」
...
ルメール
「おい、とうとう水道や電気まで止められたぞ」
雪
「公共機関までこの街を捨てたのか...メル姉、水魔法だ!!」
ルメール
「イナムラウェーブ!!」
福井
「うっ...!!」
雪
「タオルでごしこじしてやって...あと食べ物ない!?軽くつまめるタイプの!」
ルメール
「枝豆ならあるぞ」
雪
「酒のつまみじゃねーかっ!なんで持ってんのメル姉!!」
雪
「まあいいや!はいこれ食べて!」
福井
「あ、ああ...」
...
福井
「お、俺は一体...なんか体濡れてるし」
ルメール
「やばかったぞ、ゾンビみたいになってたからな」
雪
「一体、何があったんだい?」
福井
「た、単純なことだよ...うちのアパートの大家が出ていく時に部屋を追い出されて...それから数日は外で食わずの日々だった」
ルメール
「ヒーローがホームレス状態とはなぁ...」
雪
「カリギュラは...カリギュラはどうなってるの!?」
福井
「カリギュラは...何の反応も見せていない」
雪
「えっ.....」
福井
「今、どのヒーローが残っているのかも分からないんだ...」
雪
「な...なん...だと...!?」
ルメール
「どこへ行くんだ!!」
雪
「海斗君を探しに行くんだよ!!」