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ロストヒーロー計画(完結)/ラストヒーロー計画
作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン 
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ラストヒーロー計画 第一部 第1.5章 ブランク

 一人の存在、宅地雪は静かに図書館に来ていた。図書館に来た理由、それは『自身が居ない期間の情報を探し、精査する事』であった。多分海斗君の時代から何年が経ったのか、も調べなければならない。そして自分が海斗君の死去からこの世界を立ち去って、何年なのか、も調べなければならない。あぁ、大変だ、八百屋を見つけるよりも大変だ、そんな事を思いながら、ミライシティの図書館へ来ていた。大体図書館に向かえば、その時代の過去は調べる事が出来るからだ。雪は静かに図書館に入って、階段を上り、新聞のコーナーに来ていた。軽く数年間の新聞を保有するのが、図書館のルール、だから、最低でも五年以内の情報は手に入る筈だ、そう考えながら、雪は今日入った新聞を確認する。……へぇ、今も『カリギュラ』はヒーローを集めているのかぁ……そう思いながら、巨大な記事を確認した後、次のページを見る、すると其処には『『大神災』から丸八年、今も帰らず』と書かれていた。…………『大神災』…………? 何なんだ? この『大神災』って? 分からない、否、分からないではなく、『何だこれは?』状態である。知らないを通り越して、無知である、海斗の死去から一ヶ月も経たずに自身はこの世界を去った、だから、『その一ヶ月から、今迄の出来事は知る所か、無知』なのである、だから、自身は『大神災』を知らないし、見た事もないし、聞いた事もないし、知った事もないし、何もかも分からずじまいだった。……『大神災』、少し調べてみようか、そう思いながら、雪は紙に『大神災』と書き、続けて、『調べる事』と付与した。さぁ、他にも気になった記事はメモして、後々パソコンで調べよう、そう思いながら、新聞を読み込んでいく。すると、小さな記事に、『『超巨大人工衛星 エデン』の『アダム』の星座占い☆』と書かれているのを確認する。……これも気になる、雪はそう思いながら、『超巨大人工衛星 エデン』、『アダム』の二つをメモし、またも、新聞を読み込んでいく。……しかし、最近は色々な事が起きているな、新聞のページ数が50ページだなんて、日本の正月とかでも100ページだし、もしも50ページ程度が毎日配達されるのだったら、有得ないよ、と静かに思う雪。……でも、まぁ、それだけ新聞のページ数を増やさなければならない程、ニュースが多いというのかねぇ……? 雪はそう思いながら、その場で溜息を吐いて、新聞を戻した。そして雪は財布に金が有る事を確認し、ネットカフェを探し、『大神災』、『超巨大人工衛星 エデン』、『アダム』の三つのメモを検索し、探す事にした──

 ラストヒーロー計画 第一部 第1.5章 ブランク 完

 ラストヒーロー計画 第一部 第2.5章 に続く

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