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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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ラストヒーロー計画 第一部 訓練と特訓編 第三章 陸人VSダークライダー
あれから時間は過ぎ、翌日になった。陸人はゴミ部屋から起き上がり、周りを確認し、欠伸をした。そうだ、今日はライダーユニフォームが手渡される日だった。その事を思い出し、陸人は立ち上がり、走って、家を出て、『カリギュラ』に向かった──
「……とりあえず、待っておくか」
陸人は『カリギュラ』に到着し、椅子に座って、待機する。すると背後から、大尽が現れる。
「おーすっ! 元気かぁ!?」
「うわっと!? げ、元気ですが……それで? さっさと渡して下さい」
「おいおい? せっかちはダメだぜ? 世界から嫌われる」
「うるせぇ」
「はっはっ、中々に面白いな、お前は。よし、これがヒーローユニフォームだ、後はベルト。この二つを使う事で仮面ライダーに変身する事が出来る。あぁ、そうだ、忘れていた、これが『ヒーローソウル』な?」
大尽はそう言って、陸人に三つの物を手渡す、一つはユニフォーム、ベルト、だが、『ヒーローソウル』は透明な玉がついた機械だった。
「まずはユニフォームを着てくれ。あぁ、大丈夫、服の上からでも大丈夫だ」
「そうなの? じゃあ、着よう」
陸人は大尽に言われるがまま、ユニフォームを試着する。
「おぉー! ぴったりだ!」
「だろう? そして次にベルトをセットし、『ヒーローソウル』もセット」
「ふーん……」
「最後に『ヒーローソウル』にそのユニフォームを登録する、これで何時でも変身し、『仮面ライダー ソウル』に変身可能だ」
「おっけーおっけー、成程成程」
陸人はある程度理解し、『ヒーローソウル』を少し弄る。するとベルトから『ユニフォーム セットコンプリート』と言い、玉が白くなる。
「おぉー! すっげぇ!」
「だろう? これでお前もヒーローの仲間入りだぜ!」
「やったぁ! これで、これで海斗さんに少しでも近づけるぜ!」
陸人は右手を上げて喜ぶ、そして変身を解く方法を教えてもらい、右手で『ヒーローソウル』を取ると、『あっ』と声を出して、左手に持ち帰る。
「あっぶねぇあっぶねぇ……左手で持たないといけないのに……」
陸人の発言を受けて、『どういう事だ?』と首を傾げる大尽、陸人は大尽に説明する。
「うーん、どう説明すれば良いだろうか……? うーん、まぁ、大まかに言えば、俺の右手、『実は怪力』なんですよ、だからあんまり右手で壊れるようなモノは持てないんです」
「へぇ……それは何時からだ?」
「何時から……そうですねぇ? 小さい頃から右手だけ怪力だったから……」
「…………」
成程、大変な半生を送っている、と。大尽はそう思いながら、後でこれも渡さねぇとなぁ? と思い、『陸人、こっちに来い』と言って、他の『ヒーローソウル』がある場所へと案内する──