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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*70*
...なんなんだ、ここ。
海斗
「もうヒーローをマトモに見れなくなって来ましたよ...」
笹原
「だから言っただろ?情報断絶しているって...こんなの見られたらヒーロー志望者がいなくなっちまう」
海斗
「敵に悟られない為じゃなかったんですね...」
笹原
「せめてガキに夢は見せてやらないとな、そしてたっぷり夢を見せた後は、俺たちが目を覚まさないといけない」
海斗
「目が覚めることって難しいんですか?」
笹原
「アマチュアは簡単だろうけどよ、ここにいるのは立場は違えど大人気だったものだ、今さら捨てきれねぇって奴も多いのさ」
「なんでもかんでもタレントヒーローのような変人と一括りにしないでください、風評被害という奴です!」
海斗
「ん?」
笹原
「ああ、すまねぇな飯盒」
飯盒
「全く...あ、初めまして新人ヒーロー、僕は『ユニバース』会長の驫木飯盒(とどろきはんごう)と申します」
海斗
「ど、どうも...あの、タレントヒーローって?」
飯盒
「市民を守るというヒーローの意義を忘れ、テレビに出て得意になっているような人間のことを言います」
海斗
「あ、なんかドキュメンタリー番組で議論しているの聞いたことあります」
笹原
「確かにパトロールよりテレビに出てるときの方が多い奴多いよなぁ」
飯盒
「ええ...社会問題ですよ社会問題!このままではヒーローの名誉に関わるんです」
笹原
「坊主、カリギュラってどうなんだ?」
海斗
「加賀美さんの相方...飯塚さんっていう人がよく出ていましたけど...すっごく明るくて強くて、素敵な人でした」
飯盒
「飯塚...そういえばこの間のカリギュラ襲撃事件で、怪物から逃げずに立ち向かった三人の候補生という者を聞いたが...」
海斗
「ええ、俺はその中の一人でした、そしてこの間殺された与倉さんも...」
飯盒
「...なんてことだ、何故真面目な人が死ななくてはならないのだ」
笹原
「飯盒、ヒーローってのはそういう仕事だ、それはお前がよーく分かってるだろ...?」
飯盒
「...そうですね、申し訳ありません、笹原さん」
...すごいなぁ、カリギュラの元エースだけあって、他の組織からも信頼されてるんだな
...
雪
「そんでここはユニバース!堅物の正統派ヒーローが揃ってて、タレントヒーロー反対運動なんてのもやってるらしい」
ルメール
「反対運動?そんなに悪いことなのか?」
雪
「ヒーローが輝けるのは悪と戦うときであってテレビ番組ではないだってさー」
ルメール
「ふーん、悪っていうのを決めるのはヒーローだろ?じゃあ気に食わねぇ奴殴ってりゃいいじゃねぇか」
雪
「ちょ、ちょっとメル姉!!ユニバースの人に聞かれたらどうするの!?」