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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*30*
喫茶店に入ってから一週間後の事
海斗
「こんにちは、ジュースください!」
雪
「85円ね」
海斗
「ふふ...」
雪
「君くらいだよ、ジュースを飲むために100円玉持ってここに来るのは...すっかりお得意様って奴だね」
海斗
「だって美味しいから...」
雪
「それは嬉しいけど...ねぇ、君、名前は?」
海斗
「俺?俺は戦場海斗です...貴方は?」
雪
「宅地...雪だよ、雪って呼んでほしい」
海斗
「雪さん...ですか」
雪
「えっと....海斗君、ちょっと聞いていいかな?..あ、個人情報とかじゃないよ、この街について知りたいんだ」
海斗
「この街について?」
雪
「このせか...街に来たばかりでよく分からないんだ」
海斗
「いいですよ、ジュースのお礼になるかは分かりませんが....」
俺は雪さんにこの街について話した、ヒーロー組織の事、カリギュラの事、ヒーローソウルの事、仮面ライダーの事、そして...ヒーローに憧れていること。
雪
「なるほど...色々ありがとう、それでヒーローに憧れているっていうのは?」
海斗
「だって、かっこいいから!テレビで見るような強いヒーローに俺は絶対なるんです!それで、ヒーローになるために特訓中なんですよ」
雪
「なるほどねぇ...ヒーローに憧れる気持ちは分かるよ、僕も似たような人を見てきたからね」
海斗
「そうなんですか?」
雪
「ヒーローとはちょっと違うんだけど、ワガママで怠け癖があるけどお人好しで純粋で辛そうな人をほっとけない、青色の髪をした女の子。」
海斗
「...初恋の相手、とか?」
雪
「いや、好きではあるんだけどその子は君と同じくらいの年だからそういう目では見れないよ 」
雪
「でも....素敵な人だったよ、海斗君もヒーローになるんだったら、君もそんな優しい人になってほしい」
海斗
「....」
雪
「って、お客相手に何を話してるんだ僕は...」
海斗
「雪さん、また来ますね...その時は、また貴方の話を聞かせてください!」
雪
「...!うん、待ってるよ、海斗君。」
その日、喫茶店を出たときの雪さんの言葉は忘れないよ
『海斗...戒斗....よし!この喫茶店の名前はBaronにしよう!』