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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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『第六話』
【コズミックヒーロー】
カリギュラ襲撃事件から早くも一ヶ月が経った....
あれから特訓とパトロールを重ね、俺と福井さん、そして与倉さんはれっきとしたヒーローのライセンスを得ることが出来た。
海斗
「雪さん!」
雪
「おーう!今日は何ジュースが良いの?」
海斗
「今日はバナナで!」
雪
「了解...あれから結構経ったねぇ、どう?カリギュラは」
海斗
「ようやく立て直したってところですかね...福井さんや与倉さんも...もちろん俺も頑張っていますので...」
海斗
「あっ、そういえば雪さんがここに来てからも結構経ちますね」
雪
「僕がここに来て三ヶ月だったかなぁ...けど僕はよく覚えているよ、初めて君に会った日の事を...」
三ヶ月前...そう、あの日。
僕はここで雪さんと出会ったんだ...
~三ヶ月前~
海斗
「あれ?こんなところに喫茶店出来たんだ...」
雪
「ん....誰?」
その喫茶店には客がいなくて、高校生くらいの若者一人で座っていたんだ。
海斗
「誰って、あの...喫茶店が出来たからちょっと見ていこうと思って...」
雪
「ああそうなんだ、ごめんね、まだメニューを決めてないんだ」
海斗
「あ、そうなんですか...」
雪
「ごめんね、次来たときには何か作ってあげるから...」
そして翌日...
海斗
「おじゃましまーす、そろそろ...」
雪
「あ~...ごめん。」
海斗
「ええ!?まだ決まらないんですか!?」
雪
「ごめんね...自分作れる料理がなくて...」
海斗
「えっ、作れる料理がない?」
雪
「うん、お客の君に話すのも恥ずかしい話なんだけど、前に小刀で指を切って以来刃物を持つのが怖くなってさ...料理が出来ないんだ」
海斗
「そ、それ大丈夫なんですか...?」
雪
「多分ね、ミキサーがあったからジュースくらいは出せると思う」
海斗
「それなら、ジュースを下さい」
雪
「85円だよ!」
海斗
「はい」
この日に俺はこの喫茶店でジュースを飲んだ...この店のジュースは...さっぱり?すっきり?上手く言えないけど....とにかく他のとは違う味で美味しく感じたんだ。
海斗
「おいしい...」
雪
「嬉しいな...よし、このままジュースをメニューに入れようかな」
海斗
「また来ますよ!またこのジュースを飲みたいのて!」
雪
「ありがと」
そして、俺は定期的に喫茶店に入るようになった....
ここのジュースは、不思議な味がしたから。