コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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翼と自転車【更新停止です。】
日時: 2016/03/06 22:04
名前: ビタミンB2 (ID: f/YDIc1r)

どこかの世界の、ある場所で。

少年は決めた。

死なない、と。戦う、と。

一人じゃないから、出来た決断。

隣に誰もいなくても、一人じゃない。


どうも! 初めましてのビタミンB2と申します。
まだ初心者で初めてなので、色々と駄作ですがよろしくお願いします!

コメントを下さった方々

詩織さん(キャラ:リーパス)
せいやさん
黒い月さん(キャラ:コルヴィス)
ジルさん
杏莉さん
てるてる522さん
cocoaさん
星飯 緋奈さん

どうぞこれからも、よろしくお願いします!

ぜひぜひ、翼たちの頑張りを見届けてやってほしいです!

第一章 ドラゴンの卵 >>1

第二章 昼と夜の王女 >>26

第三章 十二の天柱 >>35

第四章 学びの日々 >>100

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Re: 翼と自転車 ( No.24 )
日時: 2015/03/26 00:07
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

「ごめんって! 謝るって! あと俺ら忙しいんだからな! 王女様のとこに行くんだからな!」
「へえ……そりゃ災難だな、サジタリウス。」
翼には何が災難だか分からなかったが、他のことを一応聞いてみる。
「やっぱりバーゴも十二の天柱のメンバーなんだな?」
「ああ、そうだぜ。それと」
そこで言葉を区切って、ぐいっと顔を近づけてくる。
「他の奴らはな、俺よりもクセモノだから気ィつけろよ。」
「お、おう。」
うなずく。
「あと、第3食堂に集まれだってよ。早く行かねえとアリエスキレるかもよ?」
サジタリウスが助言をする。
「仕切ってんのアリエスかよ……そう言えば、お前ヘレンとアリエスどっちにすっかいい加減決めろ。」
サジタリウスの顔がみるまに赤くなる。
「冗談だ、冗談。どれ、行くか。」
バーゴは、別れ際に翼の頭をくしゃくゃっと撫でると、長い廊下を歩いていった。
「なんか……大人、って感じがするな。格好いい。」
「あれは大人じゃなくてただの不良だから…………ッ!?」
サジタリウスは物凄い殺気を感じた。
「き……気のせい……だよな?」

Re: 翼と自転車 ( No.25 )
日時: 2015/03/26 00:37
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

一方で翼は、これからの事を思っていた。
「3人には挨拶しただろ……つまり、王女様含めあと11人? 12人? に自己紹介しなきゃなんねえのか……」
「あ、多分もっとだぞ。十二の天柱の人数は特定できねえからな。」
「何それ。探偵マンガか何かか?」
「うーん、見れば分かる。」
そうこうしているうちに、大きな大きな扉の前に来た。両脇には、兵士のような人達。
「おう、ご苦労様。」
「え……? もしかして王女様って進●の巨人なの?」
「他のやつを持ってくんなあ!」
しかし、そんな感じじゃないと納得いかない。
「俺何人分? 百は越えてるか?」
「多分な……」
戯言を言いながらも扉に手をかける。押すと、結構軽い感触だった。
「案外軽いな……ん?」
扉の中から、ドドドドドド、という音が聞こえる。
「おい、誰かが猛スピードで進●してくるぞ!」
「そこは伏せねえでいいんだよ!」
進●してきた少女は、叫びながらサジタリウスに抱きついた。
「サジタリウス様ああああああああああっっっ!」

Re: 翼と自転車 ( No.26 )
日時: 2015/03/26 16:26
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

花粉症で目がやられてマトモに
画面を見れません……(泣)
楽になる方法があったら教えて下さい!

第二章 昼と夜の王女

黒いフリルと、明るいブラウンの巻き毛が目の前で揺れる。少女は、サジタリウスの胴をぎゅうぎゅう締め上げている。
「つ……翼っ……こいつは……2人の王女の姉の方の……げほげほっ!!」
「早く帰ってこないかと、心待ちにしていましたわ! どれだけ心配していたことか!」
「げほほほっ……離せ……」
本人に離す気はさらさら無いようだ。すると、扉の向こうから凛とした声が聞こえた。
「お姉様! 窒息死させてしまいますよ! それにお客様もいらっしゃるのだから……」
どうやら、ゴスロリ王女の妹らしい。見た目は正反対、黒いストレートの髪に、白いワンピースを着ていた。サジタリウスから姉を引き剥がすと、深々と一礼する。
「ご迷惑をおかけしました。」
「いや、いつものことだし……」

Re: 翼と自転車 ( No.27 )
日時: 2015/03/26 23:44
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

そして、翼の方を向き、また礼をした。
「こんにちは。サジタリウス様のお弟子さんですね?」
不意に、翼の腕の中からメテオが飛び立ち、王女の肩に乗る。
「この子が生まれた。ということは、才能がある事は間違いありませんね。」
「こんな普通な人に才能あるのかしら? サジタリウス様の弟子は、もっと立派な方でないといけませんことよ!」
ゴスロリ王女にけなされ、少しカチンとした翼だったが、一国の王女に怒鳴る事は出来ない。黙ってイラつきを押し殺した。
「じゃあ、こいつにこの世界の事とかルールやらを教えてやってくれ。俺はアリエス達のとこに戻るから。」
「あんな羊女の所に行く必要はありませんわ! それに、もうすぐティータイムですし、ゆっくりしていって……」
「お姉様! ダメです!」
妹が姉を叱るという、立場逆転した展開のすきに、サジタリウスはすたこらさっさと逃げていた。
(バーゴの言ってた災難はコレか!)
確かに災難だ。ゴスロリ女に追いかけまわされるという名の災難だ。
「こんなところではなんですし、部屋に入りましょうか。」
どうやら説教が終わったらしい。ゴスロリ王女がむくれている。それを見て翼は吹き出しそうになった。

Re: 翼と自転車 ( No.28 )
日時: 2015/03/27 15:20
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

「そこの貴方! サジタリウス様の弟子になったからって調子に乗ってるんじゃありませんわよ!」
「乗ってない……です。」
何だか敬語がぎこちない。翼は敬語が苦手なのだ。
「どうぞ、部屋の中へ。」
やはり妹の方が取っ付きやすい。
 部屋の中は意外とシンプルだった。白が基調の家具や壁紙。
「やっぱりクリュテムストラの部屋は地味ですわね! センス悪いですわ。」
じゃあお前の部屋はどうなんだ、と聞きたくなったが、聞かない方が賢明だろう。
「改めまして、クリュテムストラと申します。そして、私の姉が……」
「サジタリウス様の将来の妻になるヘレンですわ! ああ……午前のティータイムを2人で過ごしたかった……」
「つ、翼です。あの……よろしくお願いします……」
クリュテムストラは穏やかに微笑むと、柔らかい声で翼に語りかける。
「そんなに固くならないで下さい。敬語じゃなくてもいいですよ?」
「えぇ!?」
(上下関係緩すぎだろ……この王国……)


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