コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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翼と自転車【更新停止です。】
日時: 2016/03/06 22:04
名前: ビタミンB2 (ID: f/YDIc1r)

どこかの世界の、ある場所で。

少年は決めた。

死なない、と。戦う、と。

一人じゃないから、出来た決断。

隣に誰もいなくても、一人じゃない。


どうも! 初めましてのビタミンB2と申します。
まだ初心者で初めてなので、色々と駄作ですがよろしくお願いします!

コメントを下さった方々

詩織さん(キャラ:リーパス)
せいやさん
黒い月さん(キャラ:コルヴィス)
ジルさん
杏莉さん
てるてる522さん
cocoaさん
星飯 緋奈さん

どうぞこれからも、よろしくお願いします!

ぜひぜひ、翼たちの頑張りを見届けてやってほしいです!

第一章 ドラゴンの卵 >>1

第二章 昼と夜の王女 >>26

第三章 十二の天柱 >>35

第四章 学びの日々 >>100

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Re: 翼と自転車 ( No.1 )
日時: 2015/03/26 17:22
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

第1章 ドラゴンの卵

「こんにちは〜! 宅急便で〜す!」
「はーい」
翼は読みかけの本を置き、立ち上がった。
(良いとこだったのになあ〜)
主人公が守り抜いたドラゴンの卵。それがかえり、その子どもドラゴンと共に敵を倒す!
……はずだったのだが
大事な友を人質にとられた主人公は、友人を見捨てて世界を救うか、世界を見捨てて友人を救うか、重大な決断をしなければならなくなった。
(ああ〜どっちにしたかだけ見せろお〜)

引きこもりと聞いて、どんな人を思い浮かべるだろうか? ゲームやパソコンの前でニヤニヤしている人とか、フィギュアをひたすら集めている人とか。翼はその誰とも違った。寝ても覚めても、昼も夜も本。ずっと目で活字を追っていた。それに、翼は活字を前にすると興奮してしまう人種らしかった。普段あまり騒がない性格だが、本を読んでいるときは変わる。文字に心を盛大に動かす。そんな少年だった。

待たせてはいけない。翼は廊下から玄関へ向かった

Re: 翼と自転車 ( No.2 )
日時: 2015/01/31 00:24
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

「ハンコお願いしまーす」
愛想よく笑う配達員の青年は、何だか翼には見慣れない人だった。
まず、いつも家に来る△△宅急便の配達員の制服ではない。普段は緑の制服だが、この青年は白っぽい青の服を着ている。
さらに、ここら辺では見ないくらいにイケメンすぎる。
短めの焦げ茶色の髪、長身、綺麗な顔、どこをとっても「イケメン」としか言えない。
翼は不思議がりながらも、ハンコをポンッと押した。
 その時だ。
荷物の中から、赤い閃光がほとばしった。
「なんだ……っ!?」
翼は思わず、尻餅をついてしまった。
青年は、更に驚いた様子で、呆気にとられ段ボールを見つめていた。
赤い光が、狭い玄関いっぱいに広がっていく。
翼がようやく目を開けられるようになった時、段ボールはあとかたもなく消えていた。
 代わりに、そこにいたのは。
「ド……ドラゴンの子供ぉ!?」
肩に乗るくらいの小さな深紅のドラゴンが、そこにちんまりと座っていた。

Re: 翼と自転車 ( No.3 )
日時: 2015/02/01 23:35
名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)

チビドラゴンは、くわっと口を開いて欠伸をしたり、体を伸ばしたりしている。広いところに出られて満足げだ。
「な、なん……?」
翼は、尻餅をついたまま、立ち上がれない。配達員の人は、まだ唖然としたまま
「マジか……こいつか……」
と、何かを呟いている。
 しばらくして落ち着いた翼は、配達員の人とドラゴンを見て、問いかけた。
「今の……何ですか……?」
すると、配達員の人が、考え込むような顔をしたあとこう言った。
「よし、そこのお前。行くぞ!」
「……は?」
急展開すぎて、ついていけない翼だった。


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