コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 翼と自転車【更新停止です。】
- 日時: 2016/03/06 22:04
- 名前: ビタミンB2 (ID: f/YDIc1r)
どこかの世界の、ある場所で。
少年は決めた。
死なない、と。戦う、と。
一人じゃないから、出来た決断。
隣に誰もいなくても、一人じゃない。
どうも! 初めましてのビタミンB2と申します。
まだ初心者で初めてなので、色々と駄作ですがよろしくお願いします!
コメントを下さった方々
詩織さん(キャラ:リーパス)
せいやさん
黒い月さん(キャラ:コルヴィス)
ジルさん
杏莉さん
てるてる522さん
cocoaさん
星飯 緋奈さん
どうぞこれからも、よろしくお願いします!
ぜひぜひ、翼たちの頑張りを見届けてやってほしいです!
第一章 ドラゴンの卵 >>1
第二章 昼と夜の王女 >>26
第三章 十二の天柱 >>35
第四章 学びの日々 >>100
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- Re: 翼と自転車 ( No.19 )
- 日時: 2015/03/12 00:18
- 名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)
「エルフって、動物と友達だったりするのか?」
「うん、そう! 全ての動物と友達だし、友達になれる。まあ、エルフ全員が全ての動物と友達ってわけじゃないけどね。」
「へえ……じゃあ、さっきのグリフォンもそうなんだな?」
すると、アリエスは綺麗な顔を歪め、ため息をついた。
「あいつはまあ……友達になったのはいいんだけど……」
と、言葉をにごす。そして、サジタリウスとそれにベタベタくっついているグリフォンを睨む。
「あいつ、サジタリウスに一目惚れして。以来、サジタリウスが目に入るとまっしぐらに飛んでっちゃうの! ああもう!」
視線に耐えられず、サジタリウスが叫んだ。
「ちょお待て! そんなに睨むな! 何で俺ばっか睨むんだよ!」
「あんたが悪いからに決まってんでしょ! グリフォンに惚れられるあんたがねっ!」
「はあ!?」
- Re: 翼と自転車 ( No.20 )
- 日時: 2015/03/16 00:06
- 名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)
参照300突破!
こんな変な人が書いてる変な小説見てくれてありがとうございます!
本文↓
また面倒なことになりそうなので、翼は話題をもう一度変えた。
「アリエスもちゅうに……十二の天柱の一人なんだな?」
「うん! 十二の天柱の綺麗所、アリエスとは私のことよ!」
「待った待った、綺麗所はやっぱリブラだろ!?」
「良いじゃん! スコーピオンだってそう言ってくれたし!」
……始まった。
「あいつはやたら他人をからかいたがるんだから信じるな!」
「タウロスだって言ってくれたよ!」
「あいつは否定できねえ優しい奴だからだろが!」
翼は、会話にちょくちょく出てくる人の名前らしき言葉について考えてみた。
(リブラ……スコーピオン……タウロスか。みんな星座の名前なのか?)
「メテオ……終わるまで待ってようか。」
翼はメテオを抱き、その場に腰を下ろした。
ー5分後ー
「おい、お2人さん……大丈夫か?」
- Re: 翼と自転車 ( No.21 )
- 日時: 2015/03/18 01:52
- 名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)
2人はぜいぜい息を切らしながら、お互いに睨み合っていた。
「おう……大丈夫だ……」
「うん……大丈夫……」
「いやいやいや。だいじょばないだろ。」
2人が息を整えている間、翼は質問をふっかける。
「それよりさあ、王女様に会いに行かなくていいのかよ。油売ってる暇ねえんじゃない?」
すると、サジタリウスとアリエスの顔がみるみる蒼白になっていった。声を揃えて呟く。
「「ヤバイ……」」
そこからは速かった。高速だった。アリエスはグリフォンに乗り、サジタリウスは自転車にまたがり、翼とメテオを光の速さで自転車に乗せる。
「全速力で走って。サジタリウスが速ければ速いほどグリフォンも速くなる。」
そう言ったアリエスを乗せたグリフォンは、空中にふわりと浮かんだ。
- Re: 翼と自転車 ( No.22 )
- 日時: 2015/03/26 15:57
- 名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)
「ほら、早く!」
「分かってるって。」
青い自転車が、宙に浮く。そのまま、王都の上空を走り始めた。
「うわ……」
上から見てみると、国民の暮らしぶりがよくわかる。大きな声で客の呼び込みをしている者、洗濯物を干す者、遊びまわる子供達。みんな生き生きとしていて、活気が伝わってくる。
「近くで見ると分かるけど、俺らみたいな『人間』はどこにもいない。でも、お前の知ってる世界とそれほど変わらないんだ。」
空を飛んでいるうち、もう王城に着いてしまった。やたら大きく、数が多い窓の1つに近づく。
「……窓から入るのか? だったら横幅的にグリフォンは無理なんじゃ……。」
アリエスが肩をすくめて答える。
「だから私は上から入るわ。あと、みんな集めとくから、お目通りが終わったら第3食堂に来てね。」
「りょーかい。」
サジタリウスの返事を聞き、アリエスは去っていった。
「うし! 俺らも入るか! ……ってあれ? 鍵かかってる。」
「それじゃ入れないな。……あ、人が来たぞ。内側から開けてもらったらどうだ?」
- Re: 翼と自転車 ( No.23 )
- 日時: 2015/03/26 15:53
- 名前: ビタミンB2 (ID: RGE11PHh)
窓の前を通った人(?)にサジタリウスが話しかける。
「おーい、バーゴ! 開けてくれ〜!」
中にいる人(?)は、無言で窓を開けてくれた。
「さんきゅー、バーゴ!」
「……また面倒そうなの連れてきたな。」
中に入り、自転車をおりてカゴの中のメテオを抱きかかえる。意外とすんなり腕の中に収まった。
「なかなか良い面構えじゃねえか。まあ俺には才能の良し悪しは分からねえけどな。」
「だろ? ……ほら翼、自己紹介!」
そう言われて、翼は口を開いた。
「えーっと……何がなんだか分からんうちに連れてこられた翼だ!」
「ははは、そうか。俺はバーゴだ。」
バーゴの自己紹介を聞きながら、翼は考えた。
(バーゴって……乙女座のことだよな……乙女座……乙女座……)
すると、サジタリウスに翼の考えが伝わったのか、ニャッと笑ってこう言った。
「乙女に見えねえのはよおー……っく分かるぞ、翼! だが、こう見えて実は女」
続きは、バーゴの強烈な肘鉄によって聞けなかった。
「誰が女だって……!」
「ああすいませんすいません! でも! 女に間違われるのも必然! 美しい銀色の髪と鋭い瞳! あんま手入れしてません的なのがまた良い! そしてそのガタイのいい体っ……」
今度は回し蹴りが炸裂。サジタリウスは声もなくうずくまった。
「ぜってえ馬鹿にしてるだろ……!」
鋭い目付きが更に鋭く、殺気のこもったものになる。
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