ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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生きとし生ける者達へ
日時: 2010/05/14 16:51
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

Loss Artificial Human       
>>3

タイトルは仮です

ぷろろーぐ                >>185
第1話  学校って何だ?          >>186
第2話  …洗脳              >>188


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Re: Loss Artificial Human       完結 ( No.184 )
日時: 2010/05/11 18:21
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

次作の題名考案中
『Collapse』
『crescent moon』
『style』
『The concert of the departed soul』
他色々

ぷろろーぐ ( No.185 )
日時: 2010/05/12 15:34
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

さあ、始めよう

生きる希望に満ちた世界を

希望なんて…必要かな?

必要だと思う人、

手を上げて

なんて、学校で聞いたら

皆、いい子ぶって手を上げるよね?

そんな、表面を壊した

素の人間が、君はどれほど恐ろしい物か





………知ってるか?

第1話  学校って何だ? ( No.186 )
日時: 2010/05/12 21:42
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

校内放送が1日の始まりを告げる。

『生きとし、生ける全ての者達よ、起床の時間だ』

何だか、目眩がする言い回しだ。
そんでもって、ここは全寮制の戦闘魔術学校、
朝の挨拶は男子はお目覚めはいかがですか?
女子は御機嫌よう…何だよソレ。
何だかアレルギー反応を起しそうな…いや、
もう起している。
蕁麻疹が出ているのがいい証拠だろう。
孤児院からここの施設に移されたときは、
どれだけ抵抗した事やら。
妙に広いこの敷地内からどうやって逃げればいいか、
移された時から考えて、
3ヶ月前実行したが、
施設の恐ろしく広い情報網に捕まって、
1ヶ月前に連れ戻された。

「あ〜…鬱陶しい。何だ?この片耳ヘッドホンは!何で年がら年中キリスト卿に祈りをささげる歌を聞かなきゃなんねーんだよ!」

憂さ晴らしに適当なガラス窓を幾つか叩き割る。
今の私、つまり俺は、
成績優秀、運動神経抜群、学力は学校トップ、魔法は上級魔法を幾つも扱う。
そして逃げ出そうとする考えさえなければ、
学校1いい生徒だろう。

「何で逆音は逃げようとするの?私は楽しい学校だと思うのに」

今横から話しかけてきたのは、
2年間ずっとここにいて洗脳されきった馬鹿の、

「青柳、お前さ、よく発狂しないな。俺は今にも気が狂いそうだ。そもそも学校って何だ?」

青柳 流。
同じ部屋の私に並ぶエリートちゃんだ。
最も、私とは違い、独学ではなくきちんと授業を聞いているいい子ちゃん。

「最近思うんだよね、私は…なんで生まれてきたんだと思う?」

Re: 生きとし生ける者達へ ( No.187 )
日時: 2010/05/13 21:18
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

逆音と書いて「さかね」と読みます
ちなみに青柳は「あおやなぎ」そのままです

第2話  …洗脳 ( No.188 )
日時: 2010/05/14 16:51
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

「は?青柳、いきなりなんだ?」
「だから、私は何をするために生まれたのかなって」

突然の問いかけに戸惑う。
普通は戸惑うが、ここでは十中八九、
原因が分かっている。
馬鹿な教師共か馬鹿親が、青柳に
「お前は生まれてきたのは間違いだったな、トップを取らずに何をしてるんだ馬鹿ヤロー」
的なことでも言ったのだろう、
俺の場合は他の生徒の親から孤児院出身というだけで、
恐ろしいまでに恨みを買っている。

「気にしないほうが良いぞ、その考え始めたら後は人間、自殺へまっしぐらに駆けてくからな?」

青柳は苦笑いを浮かべ、反論する。

「無駄な命は無いと言いますけれど、果たしてその綺麗ごとは何処までが本当なんでしょうね?役に立たなければ、無駄な命ではないですこと?」

ダメだ、喋り方もだが、
考えまで完全に洗脳されてる…。
そんな彼女を哀れみの眼差しで見ていたのに気が付いたらしく、
落ち込んでしまった。
…ヤバイ、このままだとマジ自殺しかねない。
そんな彼女をを励ましながら、黒魔術授業の教室へと向かった。
こんな、転校生がいるとも知らずに。


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