ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 崩壊少女と無心少年 完全完結
- 日時： 2010/08/18 21:06
- 名前： アキラ （ID: STEmBwbT）
- 参照： http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&
illust_id=11801579
参照の後に、上のＵＲＬの続きを合体させてください。
この小説の表紙が開きます。
さじの様にお願いしました。
注意
設定上、グロ描写があります。
そこだけはよろしくです。
お客様
使い魔の猫様 空様 月兎様 時雨様
神無月様 白兎様 風水様
スペシャル様 ミコト様 阿嘉狐様
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- Re: 崩壊少女と無心少年 番外編 ( No.231 )
- 日時： 2010/08/15 21:57
- 名前： 神無月 （ID: XOYU4uQv）
お兄さんｗｗなんていいキャラなんだｗｗ
そしてオウカさん・・・人形、ですか。
なのに「おれの心をぐちゃぐちゃにした」？
一体なにをしたんだ・・・。
- Re: 崩壊少女と無心少年 番外編 ( No.232 )
- 日時： 2010/08/16 13:07
- 名前： アキラ （ID: STEmBwbT）
お兄さん……て言ってるけど、光里ですね笑
別に隠す必要ないので言っちゃいますが汗
自分も兄弟いるんですけど、うざいっす(-_-)
＞ミコトさん
光里、別に下ネタ言ってるわけじゃないんですっ
純粋なのピュアなのキラッキラなの!!笑
今ではああですけど。
＞阿嘉狐さん
光里さんは何気いい人です♪
オウカさんの事を書くのも、少しどんよりします。
＞神無月さん
- Re: 崩壊少女と無心少年 番外編 ( No.233 )
- 日時： 2010/08/16 13:50
- 名前： アキラ （ID: STEmBwbT）
.
「ほら、口あけろ」
「…………」
薄い唇が、そっと上下に開き、狭く開いた口内にそうめんを放り込む。
租借の動きも遅い。 オウカさんの目は、天井の一点を見つめたまま、動かない。
「…………」
「もういらねぇの？」
オウカさんの口が閉じられ、そうめんの侵入を拒む。
返事はないが、そのまま動かないため、腹は満たされたんだろう。 たった四口しか食べてないのに。
「痩せるぞ」
「……喋ってるけど、返事しないよ」
「頭には届いてるんじゃねぇの？」
言って。
お兄さんが煙草を吸う。
「働いてるの？」 「こう見えても専門学校卒業して美容師のアシやってんだ」 「その髪、自分でやったの？」
半年前は、少し赤みがかった色だったんだけど。
見ていてライオンかと思った。
「ああ。 お前も、やってやろうか？」
「おれ、中学あるんだけど」
「やってやる。 夏休みだけなら別にいいって。 何色がいい？ 染め粉買ってやる」
この人は、血が繋がってる親戚よりも、家族らしい。 人間て不思議だ。
「オウカさんの髪は、染めないの」
「コイツの色、俺は好きだから」
自分の話題になっても、反応を見せないオウカさん。
６年も通いつめて世話してるって事は…、
「お兄さん、オウカさんの事好きなの」
「シビアに言うな」
「どうなの」
「惚れてる、というよりは普通に、人間的に好き」
「あっそう」
ホントに変な人だなと思う。 オウカさんを好きになる人って、あまりいないと思ってたから。
染めた髪は、茶に赤のメッシュ入りになった。
こんなドがつく田舎で、そんな髪色の人はあまりいないから、目立つ。
お兄さんが帰って、家にいてもオウカさんと二人きりなので、自転車で遠めの神社にいった。
祭りがよくここでされてるけど、それ以外の時は人はあまり近寄らない。
「あ〜、涼しい」
石階段を全て登りきると、ちょっとした得な気分になる。
見渡す限り、田んぼばっかりだけど。
「…………」
両親について、考えてみた。
思い出すと言った方が、いいのかもしれない。
母親は高校の学園祭で、ミスなんたらに選ばれたらしい。 おれはそう思わなかったけど、みんな綺麗だと言っていた。
でも、弟を産んでから産後鬱になって少し奇行が目立っていた。
弟も、両親と一緒に事故で死んじゃったけど。
「……名前、なんだっけ」
おれと同じ、女みたいな名前だったと思うけど………………ああ、「シズカ」 だ。
父親が 「季節」、母親が 「舞奈」、弟が 「靜佳」 だ。
両親二人とも少し不良だったらしく、親戚からうとまれていたらしい。
父親の腕には、凡の刺青がしてあったのを覚えてる。 事故の原因は、飲酒運転だった。
『髪、きれい』
いつのまにいたのか、ユウゴが後ろにいた。
驚いた。 心臓、止まるかと思った……。
この子はいつも、変な声で喋るからあまり好きじゃない。
「染めてもらった」
『夏休みだから？』
「うん。 ……強制的に」
『可愛いよ。 キスしていい？』
断った。
男となんてヤだ、の前に、コイツとは関わりたくないって思いがある。
コイツはコイツで、少し怖い。
「ユウゴ、おまえ帰れよ。 家、近くなんだろ」
『僕、あかねと遊びたい』
「……じゃあ、学校来いよ」
中学になって、ユウゴは一日も学校に来ていない。
まあ、そんなゴスロリ女装で来られても、困るけど。
『ガッコなんて、つまんなーい。 家でウララ苛めてればそれでいいよ』
「あっそ」
誰だよ、ウララって。
まあ、いいか。
「おれ、もう帰る」
『帰っちゃうの？ つまんないなー』
おれの首筋まで伸びていたユウゴの手を払いのける。 少しムッとしたのか、思い切り耳を噛まれた。
「っ！」
ガッなんてものじゃない。 ガリリリリッ!! みたいな感じ。
- Re: 崩壊少女と無心少年 番外編 ( No.234 )
- 日時： 2010/08/16 14:08
- 名前： アキラ （ID: STEmBwbT）
.
耳を食いちぎられるかと思った。 そのまま引き剥がそうと思ったけど、耳まで持っていかれる。
そう思って、相手の気が済むまで放っておく。
「……そんな耳しゃぶって、うまいわけ？」
人工声帯機を喉に押し当てていないのか、掠れた空気音だけが喉から出た。
ぐちっという音がして、耳から血が出るのを感じる。
「痛いんだケド」
『やっばぁ……。 チョー犯したい』
思い切り突き飛ばしてやった。 固い地面に頭を打ち付けても、ソイツは笑ってる。
『感じたぁ？ かっわいー♪』
「お前、誰にでもこんなコトやってんの」
耳を抑える。 手を見ると、血がついていた。
やっばいなー、耳の形ちゃんとなってんのかなぁ。
『ドーテー捨てたし』
「……っ」
吐き気が、した。
昔から、生まれた時から、こういう 「性」 に関してのネタは、かなりクる。
嘔吐感。
下ネタじゃなく、こういう生々しい話とか、そっち系のビデオや雑誌見てると、必ず吐く。
体が、受け付けないんだと思うけど。
『どったの、あかね』
「帰る」
ここから離れて。 家に帰ろう。
- Re: 崩壊少女と無心少年 番外編 ( No.235 )
- 日時： 2010/08/16 17:00
- 名前： 白兎 （ID: QCkuis7p）
完結おめでとうございますっ!! ←遅い。
あかね君、死んじゃったんですね。
自殺ですか……。うぅっ。好きだったのにっ(；；)
…ユウゴの生命力に驚き。
あの子、絶対ショック死とか無さそう。
ついに桜花さん登場！
あかね君よりも無心度高めのようですね。
では番外編も楽しみにしてます＾＾
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