ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

リアルゲーム
日時: 2017/06/21 00:50
名前: 電波 (ID: iruYO3tg)

皆さん初めまして、電波と申します!
ここで投稿するのは初めてなので少し緊張しているのですが、よろしくお願いします。
また、文才ないのでうまく書けないかもしれませんがご了承ください!
それとそれと!
この作品には過度な暴力表現とグロテスクな描写が(たまに性的描写も)あります。それがダメな人は回れ右してください!

・注意事項

暴言や荒らしなどの行為はやめてください。


以上です。

・ゲームのルール

1.『全校生徒で殺し合いをする』

2.『期間は7日間。それまでに校内の生存者は2人にしておくこと。また、期間内に規定の人数に到達しなかった場合、全員失格。死刑になる』

3.『ゲーム途中に校外へと出た者は罪(ペナルティ)となり、失格となる』

4.『全校生徒にはそれぞれ戦うための異能(スキル)が配布される』

5.『殺し方や戦い方に縛りはない』

6.『校舎内に『鈴木さん』が徘徊する』

7.『クリア条件は2種類。1つ目は7日間以内に生存者を2人にすること。2つ目は校舎を徘徊する『鈴木さん』を殺すこと。その場合は、生存者の数に関係なくゲームがクリアとなる』


Re: リアルゲーム ( No.95 )
日時: 2016/01/24 21:01
名前: 桜蝶 (ID: 7pjyJRwL)

す、すごい……!

久々に見惚れちゃいました!

電波さまの小説やっぱり好きです♪

これからも応援してます!

がんばってください(*´ω`*)

Re: リアルゲーム ( No.96 )
日時: 2016/01/24 22:20
名前: 電波 (ID: JIRis42C)


桜蝶さんへ

コメントありがとうございます!

そして、見惚れるなんて勿体無いお言葉ありがとうございます!

電波さまなんて恐れ多いです!お気軽に電波と読んで頂ければ良いですよ!

桜蝶さんも小説頑張ってください!

応援してます!

Re: リアルゲーム ( No.97 )
日時: 2016/01/25 17:31
名前: 桜蝶 (ID: vGUBlT6.)

コメント有り難うございます!

いえいえ、私なんかと話していただけてることだけでも恐れ多いです!

これからも応援しますね

えっとじゃぁお言葉に甘えて電波さんこれからもよろしくおねがいします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

Re: リアルゲーム ( No.98 )
日時: 2016/01/26 21:48
名前: 電波 (ID: JIRis42C)


桜蝶さんへ

いえいえ、自分はそんな大層な存在ではないですよw

気楽にいきましょう!

Re: リアルゲーム ( No.99 )
日時: 2016/02/06 22:12
名前: 電波 (ID: JIRis42C)


 二日目の朝、無駄部屋にて。
 彼女、三毛門 心愛はソファの上で小さくなって座っていた。事件が起こってから一日が経過したが今のところ状況に一切の変化は見られない。相変わらず息の詰まりそうな部屋に篭(こも)り、これからどうするか考えを巡らせる。

(ゲームが開始されてから一日が経つけど今のところ表立った助けはなしか……)

 まだ分からない所ではあるが、このまま助けが来ないとなると国家レベルでこれが進められている可能性が出てくる。まだ二日目とはいえ、自分の命がかかっている以上、早めに行動を起こさなければならない。だがその前に……。


 彼女の目の前には緊急事態だというのにご機嫌に鼻歌を歌いながら折り紙を折る滝沢 エミリアがいた。まったく緊張感がない。どころかまるでピクニックにでも来ているかのような空気だ。この緊急事態に何事だ! と叱りつけてやりたい気持ちを抑えながら三毛門は口を開いた。

「何やってんのかな? 滝沢先輩」
「あっ、三毛門さん起きられたんですか?」


 パァと効果音がしそうな笑顔で返事をする。

「とっくに起きてるよ。で、それは何かな?」
「折り紙です!」

 そんなことは知ってるよ!と突っ込みを入れながら言葉を続ける。

「なんでこんな時に折り紙なんて作ってるんだい!?」
「…………」

 すると、彼女のさっきまでの笑みがフッと消え、黙ってしまった。その様子を見て、思わず言い過ぎてしまったと三毛門は反省する。いくら危険地帯にいるからといって、何もできないのは辛いはずだ。何かしていないとおかしくなりそうになるのは当然、すぐに謝罪の言葉を口にしようとした時だった。

「鶴って案外折るの難しいんですよぉ!」
「はっ?」

 あまりに拍子抜けな回答だった。彼女は作りかけの鶴の折り紙を両手で持ち、三毛門に見せつける。確かに何度も作り直しただろう折り目が、幾重にも残っていた。

「ほら、三角に折ったり、折ったところをまた折ったり!」
「…………」

 はぁ、と溜息を吐く三毛門。ぺらぺらと今も折り紙の鶴の製作難易度を熱く語ってる彼女を尻目に、桐ケ谷が出て行った方向へと視線を向ける。


 ———



 昨日、物質の中を自在に行き来できる能力者を見事に撃退した桐ケ谷は三毛門にある提案をした。


「ねぇ、僕と友達になってくれない?」

 ねっとりと体に絡みつくような言い方と意図の分からない要望に彼女は混乱し、恐怖した。一体この男は何を考えているのか? そんな疑問が浮かぶ。しかし、精神的にも肉体的にも傷だらけな彼女にそれを聞く余裕も質問に答える余裕もなかった。

「桐ケ谷さん! どうか彼女を助けてください!」

 部屋の奥から滝沢が懇願する、今までにもない真剣な声で……。

「…………」

 しばらく沈黙し、三毛門を見つめる桐ケ谷。その眼にはただ、人を助けようかどうか考えているというよりは、三毛門 心愛という人物を品定めしているように見えた。それから二分が経っただろうか、彼は彼女にそっと微笑み、誰に対して言ったのか、こう言った。

「そうだね! 友達は助けないとね!」


 ———


 そして現在、とりあえずは一人で歩けるようになるまでに三毛門は回復した。だが、激しい動きはできる様子ではない。まだ、ちゃんと力が全身に行き渡っていないので一歩大きく踏み出しただけで倒れこんでしまう。けれども、あれだけの怪我を負ってもなお一日で歩けるようになるのはとんでもない回復スピードか体がそれだけ丈夫だったのか、とにかく奇跡に近い。


 これも手厚く介護した滝沢のお陰なのかもしれない。彼女は三毛門が倒れている間付きっきりで看病し、話しかけていた。途中、滝沢が二つ上の先輩だったと知った時は戦慄したり、ベッドのクッションの下から携帯食料が出てきて怪我人だからと言って無理矢理食べさせられた時も記憶に新しい。その面では三毛門自身心から感謝している。

 しかし、

(ここにはいられない……)

 三毛門はスッと立ち上がった。なるべくバレないよう慎重に動いていくのだが……。


「どこに行くのですか?」

「…………」


 折り紙の下りとはすごい温度差で真剣な表情で話しかける滝沢。

「ちょっとトイレに行ってくるよ」
「出て行くのですか?」
「…………」

 思わぬところで確信を突かれ、三毛門は沈黙する。それを肯定と受け取った彼女はまた口を開く。

「行って欲しくはありません。けれど、やらねばならないなら止めません」
「…………」

 恐らく、三毛門がやろうとしているのは相当リスクが伴う。しかも、今から行動を起こしてどうにかなるかどうか分からないレベルのものである。他に案がないか考えたが浮かばなかった。だから、これで僅かな命が救えるならやるしかないのだ。

「……ごめん」

 一言、謝罪の言葉を述べると歩みだす。まだ完全でないにしろ、体は動く。だから、行動に移す。助ける為に。生き残る為に。

 


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。