ダーク・ファンタジー小説

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リアルゲーム
日時: 2017/06/21 00:50
名前: 電波 (ID: iruYO3tg)

皆さん初めまして、電波と申します!
ここで投稿するのは初めてなので少し緊張しているのですが、よろしくお願いします。
また、文才ないのでうまく書けないかもしれませんがご了承ください!
それとそれと!
この作品には過度な暴力表現とグロテスクな描写が(たまに性的描写も)あります。それがダメな人は回れ右してください!

・注意事項

暴言や荒らしなどの行為はやめてください。


以上です。

・ゲームのルール

1.『全校生徒で殺し合いをする』

2.『期間は7日間。それまでに校内の生存者は2人にしておくこと。また、期間内に規定の人数に到達しなかった場合、全員失格。死刑になる』

3.『ゲーム途中に校外へと出た者は罪(ペナルティ)となり、失格となる』

4.『全校生徒にはそれぞれ戦うための異能(スキル)が配布される』

5.『殺し方や戦い方に縛りはない』

6.『校舎内に『鈴木さん』が徘徊する』

7.『クリア条件は2種類。1つ目は7日間以内に生存者を2人にすること。2つ目は校舎を徘徊する『鈴木さん』を殺すこと。その場合は、生存者の数に関係なくゲームがクリアとなる』


Re: リアルゲーム ( No.110 )
日時: 2016/03/10 11:25
名前: 俺 (ID: Bhcs08zv)

自分もゲーム系の小説書いてるのでつい気になって見させていただきました。

神居みたいなキチガイキャラ大好きですw

それから鈴木さんこえーw何者なんだろう・・・。

Re: リアルゲーム ( No.111 )
日時: 2016/03/10 22:45
名前: 電波 (ID: JIRis42C)


俺さんへ

コメントありがとうございます!
いやぁ、こういうゲームに一人ぐらいキチガイキャラ入れるのは良いもんですよね〜w
それと、鈴木さんは自分にとっての恐怖の結晶ですねw
正体が分からないというのは人間にとって一番の恐怖だと自分はそう感じてますw
俺さんも小説頑張ってください!

Re: リアルゲーム ( No.112 )
日時: 2016/03/10 23:10
名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)

こんにちは。死蘭です。

電波さんの言う通り、一人ぐらいはキチガイキャラを入れておくと私としては、小説が書きやすくなるんですよね。
ちなみに、殺人病棟でもそういう感じのキャラ出そうと思ってます。

(いきなり出てきてしまってすみません。楽しそうだったのでつい・・・)

Re: リアルゲーム ( No.113 )
日時: 2016/03/11 07:21
名前: 電波 (ID: JIRis42C)


死蘭さんへ
コメントありがとうございます!
やっぱりこういう作品にだしてみるのも良いですよねw
扱いやすいというかなんというかw
コメントしたくなったらいつでもコメントしてくれて良いですよ!自分は喜びますよので!

Re: リアルゲーム ( No.114 )
日時: 2016/03/12 00:18
名前: 電波 (ID: JIRis42C)

 熱された鉄板に肉を押し当てるかのような音を鳴らしながら、周囲には鼻腔に刺激を与える強烈な悪臭が放たれていた。神居はしっかりと相手の腕を掴み、徐々に敵の戦力を削ぎにかかる。それに対する相手の反応は何もない。強いて言うなれば、不思議そうに自分の腕を見ているだけだった。五感がないのか、常人なら発狂するレベルの火傷を現在進行形で受けているにも関わらず声すら上げていなかった。

「さっきから動きがないけど、どうしたの?」
『…………』


 ニタァと気味の悪い笑みを浮かべながら、彼は余裕とも取れるような発言をする。右手に刺さったナイフは全てが液状になって彼の腕から垂れ落ちる。たったそれだけでも彼の右手がどんなに危険な物か察しが付く。それでも、彼の考えた策は逆に自分を追いつめていたことに気が付かない。

『坊やぁは良い子だぁ〜寝んねしなぁ〜』
「ッ!?」

 何かを感じ取った神居は数歩後ろへ下がろうと足を出す。

 しかし、


「なっ……!」


 捕まっていた。相手を拘束していた手が今度は逆に相手によって捕らえられていた。しかも両手で。抵抗しようともがくが、相手の力はピクリとも反応しない。彼が色々と抵抗をしている隙に、鈴木さんは次の行動に出た。

 彼の腕をスッと持ち上げ、自分の肩に担ぐような体勢を取る。そして、柔道の背負い投げのような要領で彼を投げた。本来の背負い投げはその場の床に叩きつける技なのだが、鈴木さんが投げた神居はその場に叩きつけられることなく宙を舞っていた。

 十メートル程飛ばされた後、彼は二回床をバウンドして倒れた。それから、彼が動く気配はない。一部始終を見ていた他の不良達は互いを見合わせ、相談をする。


「どうすんだよ、アイツやられちまったぞ!」
「バカ、でけぇ声出すんじゃねぇ。こっちに来るだろうが」


 不良の中の一人、菊谷 宗次(きくたに そうじ)は冷静にそう言った。髪をかき上げた金髪に両耳にはピアス。目つきは鋭く、あの二人ほどではないがそこそこの威圧感を放っていた。菊谷は鈴木さんの行動を極力視界の中に入れながら、他のメンバーに提案をする。

「良いかお前ら。これから辰雄を救い出す」


 周りがざわざわとし始める。誰もがそれは無理だと言いたげに、菊谷の顔を見ては互いに話し合う。しかし、菊谷は引き下がらない。

「お前ら、アイツに借りはないのか?」
「そりゃあ……まぁ……」
「なら、なんでその借りを今返そうとしない?」

 菊谷は続ける。

「アイツは今死にかけてんだよ。冗談じゃなく、本気で……」

 他の不良達は黙って聞いていた。

「ここで助けなくていつ助けんだよ。今この場で助けられるのは俺達しかいないんだぞ」
「だけどあの化け物の前でどうやって辰雄を助けるんだ? 行っても殺されるのが関の山だぞ」

 一人の質問に少し考える素振りを見せると、菊谷は意を決したように口を開いた。

「俺が囮になる。俺がアイツをおびき寄せて時間を稼ぐ」
「バカ言え! そんなことしたらお前がやべぇだろうが!」

 菊谷は止まらない。

「それでもだ、アイツを助けられればそれで良い」
「そこまでして助ける理由は何だよ! 確かに辰雄は良い奴だよ! でも、状況が明らかに悪すぎる!」

 不良の一人が言ってることは、理論上は間違いではない。だが、菊谷も後には退かない。

「お前、義明をこのまま犬死にするつもりか?」
「そ、それは……」
「義明はこんな状況でも形はどうあれ向かっていったんだぞ」


 そこで今までのざわざわは沈黙へと変わる。

「俺はあの化け物に、一矢報いてやりたいだけなんだよ」
「お前、恐くねぇのかよ?」

 一人の質問に菊谷は間の抜けた表情で答えた。

「は? 恐いに決まってんだろうが……気づいてねぇかもしれねぇが、さっきから両手の震えが止まらねぇんだよ」

 菊地は両手を出し、自分が震えていることを皆に確認させる。菊谷を除く一同は、最初こそは躊躇していたものの、彼の言葉に叱咤され腹を括る。

 全員の意思が固まったことを確認した後、菊谷は作戦の内容を伝える。当然、その場で作った内容故に穴が幾つかあるが、そんなもの彼の歩んできた人生には付き物だった。


 作戦結構前、菊谷が声を掛ける。

「なぁ、こんなバカげた殺し合いが終わったら、何がしたい?」

 すると、一人が陽気にこう答えた。

「俺はカツ丼食いてぇなぁ」
「バイクに乗りてえ」
「ゲームがやりてぇ」
「女とヤりてぇ」


 明らかに最後の願望はある意味酷すぎて、一同ばれないように静かに笑った。

「宗次は何がしたいんだ?」


 ふと、一人が彼に質問をした。

「俺? 俺は……」


 少し考えた後で、フッと微笑み彼はこう答える。


「お前らともっとバカやりたい」


 皆曇りのない良い笑みを浮かべて、菊谷を見ていた。色々な物を壊し、傷つけてきた人達の束の間の笑いは各々の心の中に、深く刻み込まれた。







———そして、作戦は始まる。

 


 


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