ダーク・ファンタジー小説
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- リアルゲーム
- 日時: 2017/06/21 00:50
- 名前: 電波 (ID: iruYO3tg)
皆さん初めまして、電波と申します!
ここで投稿するのは初めてなので少し緊張しているのですが、よろしくお願いします。
また、文才ないのでうまく書けないかもしれませんがご了承ください!
それとそれと!
この作品には過度な暴力表現とグロテスクな描写が(たまに性的描写も)あります。それがダメな人は回れ右してください!
・注意事項
暴言や荒らしなどの行為はやめてください。
以上です。
・ゲームのルール
1.『全校生徒で殺し合いをする』
2.『期間は7日間。それまでに校内の生存者は2人にしておくこと。また、期間内に規定の人数に到達しなかった場合、全員失格。死刑になる』
3.『ゲーム途中に校外へと出た者は罪(ペナルティ)となり、失格となる』
4.『全校生徒にはそれぞれ戦うための異能(スキル)が配布される』
5.『殺し方や戦い方に縛りはない』
6.『校舎内に『鈴木さん』が徘徊する』
7.『クリア条件は2種類。1つ目は7日間以内に生存者を2人にすること。2つ目は校舎を徘徊する『鈴木さん』を殺すこと。その場合は、生存者の数に関係なくゲームがクリアとなる』
- Re: リアルゲーム ( No.25 )
- 日時: 2015/03/25 17:37
- 名前: 電波 (ID: dFTsrC3s)
桃猫さんへ
はい、ついに神居編になります!
楽しみにしてて下さい!
- Re: リアルゲーム ( No.26 )
- 日時: 2015/03/25 21:31
- 名前: 桃猫 (ID: hU7A6qqd)
はい!
でわ、どうぞ!
- Re: リアルゲーム ( No.27 )
- 日時: 2015/03/26 09:02
- 名前: 電波 (ID: dFTsrC3s)
桃猫さんへ
今日更新しますのでもう少し待っててください!
- Re: リアルゲーム ( No.28 )
- 日時: 2016/02/14 18:41
- 名前: 電波 (ID: JIRis42C)
カニバリズムという言葉をご存知だろうか。人が人を食べる行動又は宗教儀礼としてのそのような習慣で用いられる言葉である。昔のとある国では祭り事なんかでは人肉を使われた料理を食べていた時代があり、人間を食料と見ていた人間がいたのだ。しかし、人間の肉というのは固くて食えたものではないらしい。とある殺人鬼が人間を食った時の感想がこうである。
「人間の肉は筋が多くて噛み砕くたびにブチブチと何かが切れてうまくない」
————
神居は男子生徒の喉元に自分の歯を食い込ませた。傷口から出てくる赤い液体は神居の口の中へと満たしていき、やがて液体は口の中から溢れ落ちその場を赤く染め上げた。
快感だった。自分の口から伝わってくる相手の鼓動。ヒューヒューと気の抜けた呼吸音を耳元で聴きながら必死に何かしようとしている。それを横目で眺めながらじわじわと確実に相手の肉を噛みちぎる。その度に相手が苦痛に表情を歪めるのが神居はたまらなく興奮した。
「が……はっ!」
男子生徒は金魚のようにパクパクと口を開けるが、思うように声が出ないようだ。このまま彼の肉に食らいつきながらその最期を見るのも悪くないと感じる神居だったが生憎彼にも時間がない。神居の左腕はこの男子生徒のスキルによってドロドロに溶かされ、肩から下がない状態だった。しかも傷口からの出血も酷くこのまま行くと彼は失血死してしまう。どのみちこの男子生徒は助からない。なら早いうちに殺してしまった方が良い、と考えた神居は噛む力を強めた。
そして、
ブチブチブチブチ
彼の首に位置する頚動脈(けいどうみゃく)を引きちぎりながら神居は首を横に引っ張った。瞬間、彼の首から物凄い程の血飛沫が噴射し辺り一体を真っ赤に染め上げた。まるで噴水のように勢いよく湧き出し、床は血の洪水となっていた。
そして、男子生徒はそのまま床に膝をつけて、倒れた。初めて達成した殺人。不思議と達成感は湧かなかった。命のやり取りをした割には終わり方があっけない。神居は中に何かが吹き抜けていくのを感じながら、口の中に広がる鉄の味とついさっきまで生きていた肉を噛みしめる。殺す過程は楽しかったが終わってしまった時のこの空虚な気持ちはなんだろうか。
ゴクン、と肉を飲み込み周りを見渡す。しかし、ただあるのは死体。自分が殺した死体と誰かが殺した死体。それぐらいしかなかった。
「ッ!!」
落ち着きを取り戻すと共に左肩に焼けるような痛みが走った。殺そうとしていた時は興奮状態のため痛みを感じなかったがいざ落ち着いてみると、とんでもない激痛だった。自分の負傷した部分を見てみると、神居は少し驚いた。左肩の傷口からは壊れた蛇口のようにぼとぼとと血を落とし、血だまりを作りはじめていたのだ。
「困ったなぁ……」
このままでは出血多量で死んでしまう。止血するような物は残念ながらこの場にはない。常人なら悶(もだ)え苦しむ激痛の中、神居は冷静に思考しある考えを導き出した。
「あそこなら……」
神居はそう呟くと、とある部屋へと向かった。
————
理科室にて。ここの学校の理科室はより多くの知識を身につけるようにと実験器具が一式揃えられている。また、普通科の高校では決して使わないような薬品も取り揃えてあり、忍び込んで危険物を作ろうとした生徒は少なくない。
神居は理科室の中にいた。場所は3階の3年E組の隣の部屋だ。先ほど3階を探索していた時に偶然見つけていて、たまたま覚えていたのが彼にとっては幸運だった。扉は閉まっていたが躊躇いなく蹴破り、無理矢理侵入した。
神居は探し物をしていた。それは理科の実験だったら一度は必ず使う道具。小学校中学校とかでも必ずと言っても良いほどにあるものだ。少し時間が経過すると、神居ははぁ…と溜め息を吐いてそれを見つけた。それと言うのは『ガスバーナー』のことである。色々な薬品を熱する時に使われ、時にはガラスを溶かす時にも使うアレのことだ。神居は乱暴にガスバーナーを机に置くと次は火が点くものを探し始めた。
しかし、案外早く見つかり、机の引き出しからライターが出てきた。神居はそれを取ると急いでガスバーナーのセッティングを開始をし始める。そして、他にも薬品をかき集め机に置く。1分も掛からない内に準備を整え、ガスバーナーに火を点けることができた。そして、その炎の強さを片手で起用に操作し、近くにあった雑巾を口に加え終了。片手でガスバーナーを握り締めながら、自分の左肩へと近づけていく。
止血の方法に焼灼止血法というのがある。主に傷を焼いて出血を止めるという方法なのだが、リスクも充分にある。出血は止まるのだが、焼くという手段なのでやはり火傷をする。ちゃんとした処置をしないと火傷をした所から菌が入り感染症などを引き起こすと言われている。もちろん、弱火なんかではすぐに止血することはできない。そんなことしていたら死んでしまう。無論、神居がガスバーナーに設定しているのは強火だ。ちなみに炎は酸素とちょうどいい割合で燃焼すると青くなりゴォォという音がなる。神居の持っているガスバーナーもその状態だ。
そして、
「————ッ!!」
想像を絶する痛みに思わず叫ぶ神居。もし、雑巾を口に加えてなかったら舌を噛み切っていただろう。自分の皮膚が焦げる匂いが鼻腔を突き、熱さと痛みの感覚が狂ってきた。もうどれが痛いでどれが熱いのか今の神居には分からない。地獄のような痛みと戦って数分が経過し、神居はガスバーナーを机にゆっくりと置いた。休む暇もなくすぐに震える手で薬品のビンを取り、肩から伝うように流し込んだ。
これもまた薬品の成分が傷に染みて、声を上げたくなるような痛みだった。それから少しして、大体傷全体に薬品が染み渡ると口から雑巾を吐き捨てて、自分の制服の袖を噛みちぎり、それを肩に巻いて包帯代わりにした。これで傷の手当ては完了。
本当ならここで休む方が体への負担は軽減されるが、神居はそのつもりはなかった。まだ校内を探索し終わっていないし、やりたいこともまだ終わっていない。
「さて、次は何をしようかな?」
神居は薄ら笑いを浮かべながら、よろよろと歩きながら実験室を出て行くのだった。
その時本人は気づいていなかった。先ほどまで彼が触れていたガスバーナーの胴体が微かに溶けたことに。
- Re: リアルゲーム ( No.29 )
- 日時: 2015/03/26 12:30
- 名前: 桃猫 (ID: hU7A6qqd)
神居編、お疲れ様です♪
人間の肉を食べるなんて・・・
神居は、よくやりましたねぇ
治療法がヤバイ。普通なら死ぬ!(特に私)
なぜガスバーナーは溶けたのか・・・まさかスキル?
次回も楽しみにしてますね^^
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