ダーク・ファンタジー小説
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- リアルゲーム
- 日時: 2017/06/21 00:50
- 名前: 電波 (ID: iruYO3tg)
皆さん初めまして、電波と申します!
ここで投稿するのは初めてなので少し緊張しているのですが、よろしくお願いします。
また、文才ないのでうまく書けないかもしれませんがご了承ください!
それとそれと!
この作品には過度な暴力表現とグロテスクな描写が(たまに性的描写も)あります。それがダメな人は回れ右してください!
・注意事項
暴言や荒らしなどの行為はやめてください。
以上です。
・ゲームのルール
1.『全校生徒で殺し合いをする』
2.『期間は7日間。それまでに校内の生存者は2人にしておくこと。また、期間内に規定の人数に到達しなかった場合、全員失格。死刑になる』
3.『ゲーム途中に校外へと出た者は罪(ペナルティ)となり、失格となる』
4.『全校生徒にはそれぞれ戦うための異能(スキル)が配布される』
5.『殺し方や戦い方に縛りはない』
6.『校舎内に『鈴木さん』が徘徊する』
7.『クリア条件は2種類。1つ目は7日間以内に生存者を2人にすること。2つ目は校舎を徘徊する『鈴木さん』を殺すこと。その場合は、生存者の数に関係なくゲームがクリアとなる』
- Re: リアルゲーム ( No.5 )
- 日時: 2016/08/11 02:10
- 名前: 電波 (ID: JIRis42C)
ゲーム開始をする1時間前。
特設クラスにて。彼、桐ヶ谷 神居(きりがや かむい)は机に突っ伏していた。ガヤガヤと楽しそうに会話を弾ませている周りの生徒を迷惑に感じながら、自分の世界に浸りきる。
ここの学校ではなるべく広い範囲で色々な生徒を学校に通わせるためこのクラスが存在する。例を挙げるなら家庭の事情や障害を持った人、精神を病んだ人や喧嘩などが絶えず普通のクラスに馴染めない人など様々な理由でここに在籍するのだ。神居も当然その1人である。神居は数多くの傷害事件を起こし、器物破損などの行為を繰り返し行っていた。毎日毎日誰かを不幸にしている日々。
ある日、このクラスの転入が決まった。最初は本人自身行く気はなかったが、すでに手続きが完了しているのと担任の教師の必死の頼みで仕方なく転入することにした。こうして今年から転入した彼だったが、やはりクラスの生徒とは馴染めなかった。前の高校でも喧嘩ばかりの毎日でクラスメイトから敬遠されており、神居も馴れ合うつもりはなかった。
「一緒に話さらなくて良いんですか?」
神居は顔を上げ、声のした方へと視線を向けた。そこにはベージュ色の長い髪をした可愛らしい少女が座って編み物をしていた。白い肌に透き通るような声。外見からして日本人には見えない容姿なのが見て取れる。
「余計なお世話だよ、そういうの」
神居は適当に返して、また自分の世界に埋没しようとする。
しかし、
「ダメですよ? 人との関わりは一生の宝物なのですから大事にしておかないとあとで困っちゃいますよ!」
隣人はそう簡単には寝かせてはくれない。
彼女の名前は 滝沢(たきざわ) エミリア。アメリカ人と日本人のハーフである。生まれ持ってから目が不自由であり、特設クラスにいるのもそれが原因。そんな彼女はとても前向きで、どんなに辛いことがあってもポジティブなことに変換できるという強者の持ち主だ。 以前に神居は滝沢に対して常人だったら発狂するレベルの罵詈雑言を浴びせた。しかし、滝沢は、
「日本の話では好きな女子をついついイジメちゃうという話しを聞きますが……まさか桐ヶ谷さん……! そんな、私達まだちゃんとお互いのこと知らないですし……」
と、まるで神居が告白したようなことになってしまったことがあった。
その経験があってか神居は若干滝沢のことが苦手である。神居はハァ……と溜め息を吐いた。
「人なんて信じられないよ。自分の事は棚に上げて、後のことは知らん顔。都合の良いことは覚えてるくせに都合の悪い時は大体忘れたか、誰かに押し付ける。表面は綺麗でもいざ中身を見ると真っ黒なもんだよ」
しかし、滝沢は笑みを浮かべながら、いいえと答えて見せた。
「そうですか? 案外人って臆病なだけかもしれませんよ? ただ自分と相手が合わないだけでこれから先どうなるのか不安になるんです。だから攻撃してしまうんです。恐いから」
「そんな可愛いもんじゃないでしょ」
「いいえ、そんな可愛いものです。私達は」
だから、と付け加えながら滝沢は言葉を紡いだ。
「仲良くしてくださいね」
滝沢は編み物をする手を止め、神居に笑顔を見せた。しばらく黙り、何か考える素振りを見せる神居。そして、最後にようやく答えが出たのかハァ…とまた溜め息を吐いた。その答えにはいささか不満気な様子だが。
「………ま、気が向いたらね」
「はい!」
ようやく納得のいく返事がきて嬉しそうに声を出す滝沢。少しの間、彼と彼女に静かな時間が訪れたが決してそれは悪いものでなかった。
「じゃっ、僕は寝るね」
ほのぼのと言う神居。あまりにも自然な感じで言ったため、滝沢はあ、どうぞと言う。しかし数秒遅れて滝沢がえぇ!? と変な声を挙げた。さっきまで良い流れだったのになぜこんな風になったのか驚きを隠せない滝沢。
「なんでそっちに!? 流れ的にじゃあちょっと会話に参加してくるね! みたいなことを言うと思ったんですが!」
すでに寝ようとしていた神居はえー!と不満気に顔を上げてこう言った。
「だって僕が改めたのは人に対する精神面での話で、人に話しかけてくるなんて話全然言ってないよ?」
「そうですけど……」
「じゃあ、お休み」
そう言って睡眠の体勢に入った時だった。キンコンカンコンと鐘の音が辺りに響き渡る。そろそろ朝のSTが始まる時間だ。滝沢は机の横に掛けてあった手提げカバンを取り、作りかけの編み物をカバンにしまった。
周りも自分の席へと腰掛け始め、担任が来るのを待つ。しかし、10分経過しても担任が来る気配がない。もうすぐ授業開始の合図が鳴るのにどうしたのだろうか? と生徒が疑問に思っている時だった。
ピンポンパンポーン
スピーカーから軽快な音が流れ始めた。
「ん……」
スピーカーの音に目を覚ます神居。なんだ? と思い周りを見渡すが周りも大体同じようにお互いを見渡している。神居は今日は朝の朝礼だっけ? と疑問に思いながらスピーカーの音に耳を傾ける。少しの静寂のあと、
『リアルゲームを開始致します。元気よく、お互いを殺しましょう』
スピーカーからは無機質な女性の声が響き渡った。
- Re: リアルゲーム ( No.6 )
- 日時: 2015/03/20 14:52
- 名前: 玄米 ◆V2j54PgLHE (ID: 3MzAN97i)
地味に毎回毎回楽しみにしている玄米です!
初めてとは思えない小説の書き方にただただ感嘆するのみです…。
こういうサバイバルゲーム系はルールが分かりにくくなる事が多いのですが、電波殿の小説はルールが分かりやすく、とても読み易かったです。
是非更新頑張って下さい!!
- Re: リアルゲーム ( No.7 )
- 日時: 2015/03/20 19:17
- 名前: 電波 (ID: dFTsrC3s)
玄米さんへ
コメントありがとうございます!
それと楽しみにしてくれてありがとうございます!
コメントを読んだ時テンションが上がり過ぎてシャウトしましたw
書き方は色々な作者様の文章を参考にして書いたのでそれっぽくはなっていると思うんですが文体がおかしなところがあるので自分なんてまだまだ未熟者です。
応援ありがとうございます!
気を引き締めてやっていきたいと思います!
- Re: リアルゲーム ( No.8 )
- 日時: 2015/03/20 23:42
- 名前: 桃猫 (ID: hU7A6qqd)
初めまして! いつも読んでます
わかりやすいですし、私こういう感じの小説好きなんです^^
一気に長文書くの、大変じゃないですか? お疲れ様です〜
これからもがんばってください!
あ、あと主人公の冷静な感じ、いいですね♪
- Re: リアルゲーム ( No.9 )
- 日時: 2015/03/21 04:51
- 名前: 電波 (ID: dFTsrC3s)
桃猫さんへ
コメントありがとうございます!
コメントを見た時眠気が吹っ飛びましたw
いつも読んでくれてありがとうございます!
書く量は確かに多くて大変ですけど、桃猫さんや玄米さんのように分かりやすいと言って頂けるとやりがいがあります。
それと主人公を褒めてもらえるとは思わなかったですw
ありがとうございます!
こんな作品ですけど楽しみにしてやってください!w
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