ダーク・ファンタジー小説

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君の為に
日時: 2021/01/03 09:55
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

『君の為に』


この物語は昭和から平成に変って間もなくの頃、北陸は金沢で大学生が空手の稽古中に誤って親友を死なせてしまい、一九才の少年(堀内健)は苦しみ大学を中退し岩手県にある名勝、浄土ヶ浜近くのお寺へ精神修行する所から始まる。その寺の住職は合気道の達人で大勢の門下生に教えていた。その一人娘(小夜子)女子大学生も幼い頃から合気道を学び有段者であった。堀内健は修行して住職から色んな事を学んだ。精神面も強くなりまた合気道も教わるが、その小夜子の父である両親が何者かに殺された。堀内健にとっても大事な師匠である。小夜子はその犯人を追って、青年となった堀内健の力を借り犯人を追って岩手-東京-シンガポール-岩手へと修行から合わせて八年間にも及ぶ過酷な戦いと共に芽生えた愛と復讐の物語である。

『前回投稿した、宝くじに当たった男に続く長編ものです』

前回同様宜しくお願い致します。

Re: 君の為に ( No.48 )
日時: 2021/05/01 19:44
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 47

「そうか英雄は、やはり君達か……心配しないでくれ。誰にも言わないよ。そうか顔や名前を知られては犯人探しが難しくなるからね。しかし惜しいね。あれだけの手柄なら大ヒーローなのにハッハハ仕方がないか」
 ケニー佐田は苦笑しながらも納得してくれた。ガラスで仕切っただけの応接室に通され。
ケニー佐田は、友人の岸田五郎の紹介状を見てうなずいた。
 「なる程、やはり君は武道の達人なんだね。犯人も相手が悪かった訳だ。君ほどの人間なら、探偵より警察官の方があっているが、どうかね?」
 ケニー佐田は、まんざら冗談でも、なさそうなそうだ。治安が良いと云っても事件は起こる。健はそんな事も考えた事もあったが、以前に誤って友人を殺している。日本の警察は、本人は元より身内に小さな犯罪暦があっても警察官には、なれない規則がある為だ。
 「それは嬉しいですが無理ですね」健は苦笑した。
 「それじゃあ、うちは探偵屋だが、やってみるかね。多少の英語と地理が判ればその体力と経験もあるだろうから大丈夫さ。一人ベテランと組めばね」 
 「ありがとうございます、宜しくお願います」と健は頭を下げた。
 健はそれほど英語が得意じゃなかったが、小夜子から指導を受けて簡単な会話ならなんとか出来る。挨拶を終えて健は三日後から勤める事が決まった。健と小夜子は、あとで判った事だがT.T探偵事務所のT.Tはシンク・タンクの略で、つまり日本語に直すと(think. tank 頭脳集団)の事らしい。どんな頭脳なのかと可笑しくなった。

 その足で健と小夜子は(さくら旅行シンガポール支社)に向かった。
健の勤めるT.T探偵事務所から歩いても行ける所にある。小夜子の場合は転勤なので、転勤の挨拶をすれば済んだ。狭いシンガポールでも、こんなに健と小夜子の職場が近いとは、思いもよらなかった二人は喜んだ。当分の住まいとして、それぞれの勤め先の寮に入る事してある。後は予め送ってある荷物を整理する程度だった。
 「ケン一段落したし、お腹が空いてきたわ。何か食べようか?」
 小夜子と健は、やっと職場の挨拶を済ませてホットしたら、空腹でペコペコだった。
 二人は近くのニー・アン・シティにあるインドネシア料理で人気の店〔サヌール〕に入った。かなり店は混みあっている。天井には観葉植物が下がって屋外にいるような雰囲気だ。店内はカジュアルな感じで料理はチキン、フイッシュ、ハーブなどの料理が多い。
 〔サンパル・ウダン〕と云う、オクラとエビのチリソース揚げや〔タフ・テール〕豆腐を揚げたものなどを注文した。どれも初めての料理ばかりだが味が楽しみだ。

 「いろいろあったけど、新天地で頑張ろうね。小夜ちゃん」
 「そうね。でも職場が健と近くで、本当に良かったわね」
 シンガポールで仕事をしながら、この国の何処かに住んで居るのであろう見えない犯人を探し為に、二人は束の間の休息だろうか、若者に人気が高いシンガポールに来たと言うのに、心の底から楽しむことが出来ない虚しさが残った。
 それも互いに最愛の人と一緒に居ると云うのに二人は食事を楽しみながらも、お互い心に秘めていた。それだけに二人の大切な時間を大切にしたい健と小夜子であった。
食事を終えて二人はオーチャード・ロードを腕くんで歩いた。それは誰から見ても、仲の良い恋人同士に見えた事だろう。この国では誰でも当たり前のことだが、恋人同士ならむしろ、腕を組まない方がヘンに思われそうだ。二人は誰はばかることなく歩けた。
健は今日からT.T事務所に初出勤することになり。緊張の面持ちで事務所に入った。
 「オイ、皆ちょっと集まってくれ。諸君の新しい仲間を紹介するぞ」
 T.T事務所はケニーを含め、七名のスタッフが働いている。

小さな探偵事務所だが、果たして本当に頭脳集団なのか? それは疑わしいが。
「では諸君、日本から来た堀内健くんだ。まだ来たばかりで地理の方は全く分らんが簡単な英語ならOKだ。頼むぞ」
 スタッフから拍手で迎えられた健は、その簡単な英語で挨拶したが、緊張気味だ。
 「おい! ジミー君が今日からケンと一緒にやってくれ」
 「OKボス。僕はジミーサットンよろしく」
 ジミーは笑顔で健に握手を求めて来た。ケニーはアメリカ系のシンガポール人だと云う。
しかし髪は黒だった。健はジミーに笑顔で握手に応えた。健はその日からT.T探偵事務所で今後の仕事上必要なノウハウを教えられて、その日の仕事をなんとか終えた。
 仕事が終わってから小夜子と落ち逢って、食事をしながら語り合った。
それがシンガポールに来てから日課のようになっていた。この国に知っている人間は二人以外に居ないのだから、ましてや恋人同士だ。一番に心が休まる時だ。
シンガポールに来て数週間が過ぎた。お互いに少しシンガポールの生活も慣れて来た頃だった。

つづく

Re: 君の為に ( No.49 )
日時: 2021/05/04 09:13
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 48

 そんな時期に起きることがある。環境に慣れる為の緊張も取れて、しかしその緊張の反動が、健の心に変化が起き始めていた。ホームシックとは云わないが、あらゆる面で日本とは違う。日本人が日本食を食べれず日本語も小夜子以外と話せず、息苦しくなった。
 健は少し口が重く、なんとなく小夜子に向かって話し始めた。
 「仕事をしながら、右も左も分からない国で、犯人を探しは気が遠くなるね。仕事にも力が入らなくて……小夜ちゃんはどうなの?」

 健はなんとなく語ったセリフだったが、小夜子は健の微妙な変化を読み取っていた。
いま健は知らない国に来て、心が揺れ始めている。緊張の糸が切れたのだろうかと。
「健、もしかしたら探偵の仕事に疑問とか感じていない? ねえ違う」
「いや、そう言う訳じゃないけど。それに岸田さんが紹介してくれたしさ」
「健いいのよ。本当の事を言っても、もう五年よ。貴方と知り合って、だから分かるの。貴方の言葉や表情で遠慮しないで。本当にやって見たい仕事があるんじゃないの」
 小夜子に健は自分の考えに、迷いがある事を見抜かれていたような気がした。

 「そうなんだ。確かに小夜ちゃんの言うとおり、これでいいのかと思う部分もあるけど折角紹介してくれたし。岸田さんや、雇ってくれたケニーさんに義理が立たなくなるから、 それは出来ない。今はクヨクヨせずに頑張るだけさ」
 「フフッ健らしいわ。義理人情を大事にするの。そこが健のいい所かしら。でもね、自分を大事にして。それから私は自分に、合っている仕事だと思っているし、私は健さえ笑顔で居てくれたら幸せなの。だから心配しないで」

 「ありがとう。僕も小夜ちゃんが幸せで、笑顔が見られれば頑張れるよ」
 だが健は少しずつ、今の仕事に疑問を持ち始めていたのだった。
健が仕事に、やる気を無くしたのは。シンガポールに来て仕事の中で、こんな事件もあった。あくどい高利貸しを逆に脅して。依頼主の要求を満たしてやった。これでは探偵屋ではなく用心棒か脅し屋じゃないかと心が痛んだ。探偵は刑事じゃなく顧客の為にあるのだと。
 その顧客は何者であるか調査はしない。例え顧客が悪い人間だろうと客は客なのだ。
 だから依頼客の為なら、依頼客に非があろうと依頼客の利益を優先する。

つづく

Re: 君の為に ( No.50 )
日時: 2021/05/10 16:39
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 49

第五章 月が泣いている
 第一節  荒んだ心

 シンガポールに来てから半年が過ぎていた。健の心は最近すっかりと冷え切っている。
 今まで心に仕舞い込んだものが、フツフツと湧き出るように探偵屋の仕事に疑問が残る。
最初にシンガポールで、した仕事も結局はサギ師の上前を撥ねたようで複雑な思いだった。
 こんな仕事をして居て人に誇らしげに話せる仕事じゃないと。
喜ぶジミーとは対照的に気持ちは沈んでいた。気の弱いジミーに代わり、いつも健が相手を威圧する役目だったからだ。あれ以来ジミーサットンとは親しく付き合っている。
 いやジミーは力強い相棒に出会えて、幾度となく危ない場面を、健が助けてくれたのだ。  仕事の能率が上がっているから尚更だろう。ジミーはいつも陽気だ。それが逆に健には羨ましくもあった。だが健はジミーに代わり、その力に依って相手をねじ伏せる結果になった。これでは、まるでジミーの用心棒ではないかと。

健の心は複雑に揺れ動く。確かにシンガポールに来るに辺りKG探偵事務所の岸田五郎や今の雇い主、ケニー佐田には世話になった。感謝もしている。義理があるから我慢して来た。しかし健は満足出来る筈もなく。
そんな想いで小夜子に逢った。いつものオーチャード通りの店で、小夜子の前だから出来るだけ笑顔を作りたかった。だが健は真面目過ぎるのが欠点でもある。だから顔に出てしまう。小夜子はそんな表情を見ればすぐ分かる。
 「健、前から思っていたけど、最近は口数も少ないし。元気ないじゃない? どうしたの」
 小夜子から言われて確かに、その通りだったと健は思った。
 しかし健の口から仕事が嫌になったとは言えない。二人には、やり遂げなければならない事がある。それがシンガポールに来た目的なのだから。それは良く分かっている健だが。だから、ここで弱音を吐く訳にはいかない。だから健の心は揺れ動いた。

 「本当に健どうしたの? しっかりしなさいよ!」
煮え切らない健に小夜子は追わず声を荒げた。健は再度、小夜子に言われてついムッとなった。
分かっては居たのだが心の揺らぎはどうする事も出来ず、自分の居たたまれない感情がつい言葉に出てしまった。
 「うるさいなぁ、俺だってそう言う時があるよ。もう今日は先に帰る!」
 いきなり小夜子に暴言を吐いた。今迄そんな言い方した事は一度もなかった健だったが。
 しかし口に出した勢いで、健は食事も途中で放り出して店を出て行った。
 小夜子は次の言葉が出なかった。小夜子は何がなだか分からない。小夜子は自分に問い掛けてみたが、そんな怒るような言い方だったろうか? (しっかりしなさいよ)とは言ったが。いつもの健なら笑い流し筈なのに。
健の後を走って追いかける事も出来た。しかし呼び止めて何を言えば良いのか。
どんな言葉で健を納得させる事が出来るのだろうか、ためらうばかりだった。
小夜子は一人残されて涙が自然と零れ落ちた。
 堀内健二十六歳まだ若かった。そして精神的にも自分を制御出来ない部分があった。
 若いからなんでも出来る。未来もある。しかしその未来像が見えて来ない。
シ ンガポールに来た目的は分かる。しかし未だに犯人の手がかりが掴めない。その苛立ちもある。

 月日が増すに連れて、明日もまた人に触られたくない秘密を探し出して依頼人の為とはいえ、全く知らぬ相手と交渉し追い詰めて行く。
自分には何の恨みもない人間を仕事の為に、また何をしたか知らないけど依頼人の為に相手を問い詰めて胸が裂けるようだ。
 日本の探偵とは明らかに違っていた。必ずしも依頼人が正しいと言えるのか? 
時には悪人の片棒を担いで居るのでないかと、健の心は荒んでいた。だが怒りをぶつける相手の心を考えたのだろうか? しかし健は最愛の人。小夜子に怒りをぶつけたのだった。
 だが、この時の健は小夜子がどれ程傷ついていたか考える余裕もなくなっていた。

つづく

Re: 君の為に ( No.51 )
日時: 2021/05/15 09:27
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 50


健は心が荒んだまま、小夜子の前から飛び出して夜の街のバーに飛び込んだ。
  「いらっしゃいませ~~」
 何処と、かまわず飛びこんだ店は中が結構広くバーと云うよりもキャバレーかと思うほどだ。
四十人は楽に座れるソファーや椅子が並べられていた。
  「いらっしゃぁい、アナタ初めてね。中国人? 日本人?」
 と流暢な英語でホステスが話かけて来た。
「え? なに人か言わないとこの店は、いけないのかい?」 
健は不機嫌そうに答えた。戸惑ったホステスは、それでも優しく笑顔で言った。
 「ノーごめんなさい。気に触りましたか」
 その娘は嫌な顔もせずにニッコリと答えた。健は少しでも心を癒してくれれば誰でもよかった。自分を忘れるように酒を飲む、健はやけ気味になっていた。
くすぶり続けていたものが一気に爆発した。今の健は完全の理性を失っている。

自分の、やるせない心を酒の力を借りて心の中を洗い流そうとしている。
健はあまりアルコールには強くない。それでも飲んだ。自分が分からなくなる程に、それからどの位の時間が過ぎたのだろうか、頭が重い。まだ、朦朧としている。
やがて目が覚めて、健は周りを見回したが、手を目覚まし時計に伸ばしたつもりだが無い? 自分の部屋じゃない。見慣れない部屋にいるようだ。部屋から香りの良い珈琲の臭いがして来た。
 「アラ? お目覚めね。大丈夫ですか」
 そこにはバーに入った時に、相手をしてくれた娘の姿があった。二十歳くらいか?
 健は怪訝な表情で、その娘を見つめた。朦朧とする頭で誰なのだろうと?
 「ここは君の部屋かい? どうして僕が此処にいるの」

 「貴方は、お酒を飲み過ぎて閉店まで飲んでいたの。それでお金を払って店の外に出て行ったの。私が表に出たら貴方が路地にうずくまっていたのよ。シンガポールは路地で寝ていたら警察に連れて行かれるの。それでタクシーに乗せて私の部屋に連れてきたのよ」
 健は黙って聞いていたが、それでも思え出せないでいる。少し気持ちが悪い。
しかし現実に彼女の部屋にいる。すっかり迷惑を掛けた事なったのは分かった。
元々酒が弱いのに、滅茶苦茶に飲めば当然の成り行きだった。
 「すみません迷惑をかけました。ありがとう」
 健はともあれ礼を述べた。それに若い女の部屋に居るのだ、早く出ないと。
 「あっ僕は堀内健、まだシンガポールに来て十ヶ月しか経ってないんだ」
 「ホリウチ・ケン? 貴方は日本人ですか。私はラザリナよ」
 ラザリナはインド系で、浅黒く目がパッチリとした愛らしい顔をしていた。
「ラザリナ本当にありがとう、今度きっとお礼するよ。じゃあ失礼するよ」

つづく

Re: 君の為に ( No.52 )
日時: 2021/05/16 09:41
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 51


健は玄関に向かおうとした。女性の部屋に長居してはいけないと思ったから。
「ちょっと待って! 今ね、朝食出来たの。と云っても昼になるけど食べて行きなさい、食べて行かないと失礼よ」
 ラザリナなは優しく引き止めた。確かに折角、作ってくれたのに手を付けずに帰るのは失礼かも知れない。日本と習慣が違うのだから。失礼よと言われ無理に帰る訳にも行かず。
 「ありがとう。食事までご馳走になっていいのかな、じゃあ頂きます」
 ラザリナは慣れた手つきでテーブルにパン、ハムエッグ、生野菜、などを並べた。
 健は不思議な感じで、ラザリナと一緒に食事をした。どうも落ち着かない。
なんとも言えない雰囲気の中で、龍宮城にでも居るような感じだった。
 「ケン……もし私に、お礼をしてくれるなら日本の事を教えて欲しいな」
 ラザリナは彫りの深い目で健の眼を除き込んだ。
日本人にはない独特の雰囲気がラザニナには漂っている。
ラザリナの神秘的な眼で、見つめられてドキッとした。

数日後、また健はラザニナの勤める店に入った。
先日のお礼と、日本人にはない変った魅力のラザニナに興味もあった。
日本人や白人にないインド人の、その神秘的な眼は本当にエメラルドのようだった。
 健は夢のような東洋の神秘、いや女神と言えばよいのか。その神秘の眼に吸い込まれるような思いだった。
世界で二番目に多い、インド系の人種なのに健は初めて出会った。
 「いいよ。何でも教えてあげるさ。ラザリナの事も教えてくれるかい」
健の荒んだ心は東洋の妖精、エメラルドの宝石の光に癒されていった。
 日本人には無いその不思議な魅力に、いつのまにか心を奪われそうになる。
まるで聖母マリアのような。

もうあれから十日以上も小夜子とは逢っていない。
 その間に健はラザリナと、何回もデートを楽しむようになった。
仕事が終わると、すぐラザニナと一緒にいた。
しかし仕事は好きになった訳ではなかった。ただ心が休まるのだ。
 人の裏を探るような仕事に、健はうんざりしていた。そのイライラが小夜子に暴言を吐いた。ラザリナの魅力に今の健はまったく別の神秘の世界に引き込まれて行ったのだ。
 だがラザリナは、そんな健の心を聖母マリアのように優しく包んでくれた。
そんな健でも心の奥では小夜子気になっていたが小夜子は強いからと、また打ち消した。

つづく


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