ダーク・ファンタジー小説

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君の為に
日時: 2021/01/03 09:55
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

『君の為に』


この物語は昭和から平成に変って間もなくの頃、北陸は金沢で大学生が空手の稽古中に誤って親友を死なせてしまい、一九才の少年(堀内健)は苦しみ大学を中退し岩手県にある名勝、浄土ヶ浜近くのお寺へ精神修行する所から始まる。その寺の住職は合気道の達人で大勢の門下生に教えていた。その一人娘(小夜子)女子大学生も幼い頃から合気道を学び有段者であった。堀内健は修行して住職から色んな事を学んだ。精神面も強くなりまた合気道も教わるが、その小夜子の父である両親が何者かに殺された。堀内健にとっても大事な師匠である。小夜子はその犯人を追って、青年となった堀内健の力を借り犯人を追って岩手-東京-シンガポール-岩手へと修行から合わせて八年間にも及ぶ過酷な戦いと共に芽生えた愛と復讐の物語である。

『前回投稿した、宝くじに当たった男に続く長編ものです』

前回同様宜しくお願い致します。

Re: 君の為に ( No.88 )
日時: 2021/11/28 18:16
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 87

やがて沖田の乗った車から二人降りて来て、溝に落ちた車の回りを探し回った。
 健は木の陰から見た男の一人は大きい。百九十センチ近くもあろうか大男だ。
健よりも五センチ大きいかも知れない長身だ。多分それが沖田だろう。
もう一人も大きいが、その男よりは少し細身の体格をしている。
 健は成る程、用心棒家業らしいと思った。しかし同時に戦うにはかなりの強敵だ。
 遠目に見ただけで分かった。武術を身に付けているだろう、そんな身のこなしを感じた。
「雅!」暗闇に沖田の太い声が響く。
 二人の男は周りを見るが誰も居ない。車の中を見ても誰も居なかった。
 「沖さん、まさか雅の奴、連れて行かれたかも知れませんぜ」
 予想通り体格の大きい方が、沖田と分って健はゆっくりと歩いて、大胆にも彼らの前に姿を現した。二人はギョッとした。
 「な、なんだ。お前は、雅はどうした」
 沖田の弟分が叫ぶ。言葉のアクセントから地元の特徴ある訛りが無い。
 「やっと会えたな、お前が沖田か」
 凄みと憎しみのこもった健の声だ。健は武者震いがした。やっと捉えた事に。

「なに、誰だ! お前は?」
沖田はまったく健に覚えはなかった。そうだろう、話は聞いているかも知れないが、初対面だった。沖田も、かなりの修羅場を潜って来た人間だ。そうとう腹が据わっている。
 知っているなら俺の怖さも知っているだろう。だが怖がらず現れた健を見て少し動揺が走った。相
当の自信がなければ、それも一人で誘い寄せるとは相当な自信があるのか。
 沖田は健を少し警戒した。誰だと言われたが、健は名前を言おうとしなかった。
「誰でもいい沖田! 覚悟を決めてもらう」
「ナニ俺を相手にか? 笑わせるぜ。偉そうな事を言ってくれるじゃないか」
 沖田も相当の自信を持っている。そしてこの体格だ。
だが目の前の相手は、沖田を前にしても、怯む気配どころか、不適な笑みで睨んでいる。
健は相手が二人居る事が気になった。その沖田の舎弟が逃げて応援を頼みに行くんじゃないかと。だが健はためらう事なく沖田との間合いを計りながら、いきなり跳躍した。
その瞬発力と高さは、人とは思えぬ程の高い跳躍だった。

つづく

Re: 君の為に ( No.89 )
日時: 2021/11/30 19:51
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に 88

あっと云う間に沖田の斜め後方に居た男の右肩を蹴り、更に後方に着地した。蹴られた男は、もんどり打って健の前に仰向けに転がった。と、次の瞬間に、健の右の正拳が男の腹に叩き込まれて男は(く)の字に身体を折り曲げて転げ廻った。
その間一~二秒。沖田が振り返った時には、舎弟は転げ回り戦力外になっていた。
 沖田は表情が暗くて顔は見えないが青ざめているだろう。空手を使うのかと思った。
「おのれっ!」
 しかし、それ以上の叫びは無かった。呼吸ひとつの仕方でも乱したら、やられると思ったのだろうか、沖田は健と間合いを取りながら上着を素早く脱いだ。いよいよ本腰を入れる相手と悟ったたようだ。
その距離三メートル、間合いの取り方も互いに熟知していた。沖田もボクサー崩れなのか、足をリズミカルに動かした。だがリングと違って足場が安定しない。
また間合い計るそれ以上近づいても、それ以上離れても攻撃と防御が難しいのだ。
 今度は足場が悪いのか、沖田は摺り足で間合いを計っている。そして一歩前に踏み込んだ途端に跳躍した。身体を斜めにして右足が飛んで来た。

次の瞬間には、沖田が着地する寸前にバックフックが再び健の後頭部に飛ぶ。
健は思わず、しゃがんでかわすがバランスが少し崩れた。ただのボクサーじゃない。
 チャンスとみたか、すかさず続けざまに右キックが、健の太腿の辺りに炸裂した。
 「うっ」さすがの健も少し堪えた。
 (なんだ? 奴はキックボクサーか)
 健に考える間もなく矢次に繰り出してくる。今度は左キックが飛んでくる。
 健は身体を後転し二回転した。その反動で三メーター先に着地して体制を立直す。
沖田はこの好機を逃すものかと、すかさず詰め寄ると。右ストレート、左フック、身体を低くして下からのアッパートと繰り出す。だが森林の木が邪魔をする。
健も必死でかわすが防戦一方の状況だ。かわされても、かわされても、沖田は攻撃の手を緩めない。ボクサーで云うラッシュ攻撃だ。
そして次の右ストレートが健の顔面を狙って飛ぶ、健の左手が垂直に立てて肘で交わすと思った瞬間。その左手が沖田の腕に絡みつくように押さえ込むと同時に沖田の右肩を引き寄せて、健の前膝蹴りが沖田の顔面に炸裂した。流れるような連動した技だ。
                
 右腕を引き寄せての、その膝蹴りは受身の取りようがない。沖田の鼻から血が飛び散った。それでも沖田は反撃して来た。普通の人間なら鼻を押さえて、うずくまる処だが沖田は違った。体制を立て直すと、今度は足の攻撃に切替えて足蹴りが飛んでくる。
だが先ほどよりスピードが落ちた感じがする。沖田が息をつく暇もなく仕掛けてから三分程経っている。ボクシングで云えば、ランド終了(3分)のゴングが鳴る頃だ。ボクサーなら三分戦いは一分間のインターバルがある。体は三分戦い、一分の休み、それが体に刻み込まれている。インターバルが取れいとリズムが狂ってくる。
 しかしこれは、試合ではないルール無用の死闘だ。負ければ只では済まない。五分経過した沖田には未知の時間だ。呼吸が乱れて来たハァハァと息が荒い。だが健は呼吸一つ乱れてはいなかった普段の訓練の賜物だ。合気道は本来、攻撃型の柔術ではない。
 相手の攻撃に応じて対処する。相手の力を吸収して逆に技を仕掛ける。だから思った程に体力は消耗しない。健は合気道だけじゃなく、空手も有段者であり両方を兼ね備えている、受身と攻撃の両方が出来る。沖田にとって長引けば長引くほど不利になる。

つづく

Re: 君の為に ( No.90 )
日時: 2021/12/11 09:49
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

 健は軽くステップバックして間合いを計る。沖田も息を切らしながらもズリズリと迫ってくる。沖田も相手が合気道だと見抜いたようだ。先ほどの攻撃とはあきらかに違う攻撃だ。呼吸は荒いがスタミナはあるようだ。離れて鋭いジャブ攻撃、軽いステップでリズムを取る。これでは健も捕まえにくい。
 やっかいな相手だ。沖田は作戦が成功したかのように、リジムカルに動く。
 打っては離れ、打っては離れ、徐々にペースを掴みつつあった。
「どうした? かかって来い」
 沖田は健を挑発する。だが健は何を思ったか、無防備で沖田との間合いをススーと詰めた。その健の動きに沖田は驚いた。沖田は矢次にパンチを繰り出すが。
 だが当たらない。焦った沖田が体力に任せて、健を捕まえて倒そうと、腕に力を込めて襲い掛かって来た。だがそれはワナだった。健は自ら身体を沈めて沖田の足を払った。
 沖田がバランスを崩して膝から崩れた。次の瞬間、沖田の倒れながらのパンチが健のボデーに喰い込と寸前で健は膝で、その攻撃をブロックした。

 二人は倒れた状態のままの応戦になった。それが沖田には最悪の状態になった。
キックボクサーは倒れての攻撃は、手足の攻撃は半滅する。寝技に持ち込まれたら勝ち目がない。あっと言う間に健がバックを取って、右こめかみに健の手刀が炸裂した。
続いて耳を狙っての手刀は、脳を粉々にされたような衝撃だった。
「ギャアー」
 沖田は悲鳴を上げた。しかし健の攻撃は容赦なく沖田を襲った。次に肘打ちだ。
 それでも、ふらついて立ち上がった。しかし無防備だ。沖田の右足へ回し蹴りが決まる。次に沖田の右腕を地面に固定して、思いっきり膝を落とした。今度は空手の技だ。
 ボキッと、鈍い音と共に、骨が折れたような嫌な音が暗闇に響く。
 ガア~~~と獣のような悲鳴を放つ。
勝負がついた瞬間だった。沖田は右腕が折れて戦意喪失した。

 
「だ、誰なんだ? お前は」
 沖田は自分が負けた事が信じられないばかりか、この男の真意が読めずに恐怖の眼で健を見る。薄暗くて良く顔が見えないから、尚さら恐怖を覚えた。
 「そんなに知りたいか沖田! お前が今までやった事を思いだせ」
 そう言われて沖田の思考回路が過去に向かって回転した。恨まれる人が多すぎるのか。
しかしこの男の事は、沖田にはどうしても頭に浮かんで来ない。
「お前の事は知らん。何も」
 「そうか、じゃ教えてやろう。お前と宮崎と浜口三人で和尚夫婦を殺害した。おまけに寺を燃やして逃げた。その縁の者と言えば分かるだろう」

  その頃、小夜子の住む正堂寺裏の住まいに、三人の客が訪れていた。
  松本、橋本、森の三人である。
 「久しぶりです。小夜子さん、松本です」
  相変わらずゴツイ顔だ。知らない人が見たら、後ずさりするだろう。
 「あら皆さん、お久しぶり、こんな田舎に良く訪ねてくれました。どうぞ中に入って」
 小夜子は三人を招き入れた。松本達は健の事を尋ねたが、もうすぐ帰って来ると小夜子の返事だった。それから二時間、時刻は夜の十時近くなった。
「それにしても遅いですねぇ、いつもそうですか」
 橋本は小夜子が気にしている事を小夜子に問い掛けた。いつもだと遅くても夜の八時頃には帰ってくるだが、それに松本達が来る事も知っているはずなのに。
 その時間はとうに過ぎて、しかも連絡もない。次第に小夜子も嫌な胸騒ぎがして来た。

つづく

Re: 君の為に ( No.91 )
日時: 2021/12/13 16:43
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

「ちょっと心配だな。見に行ってこようか。小夜子さん」
「でも来たばかりなのに、でもやっぱり心配です。松本さん宜しいですか」
 やがて小夜子を乗せて三人は、松本達が東京から乗って来た車で探しに出た。組長からの褒美だろうか、シンガポールの活躍に組長が新車のベンツを贈ったのだった。小夜子は心辺りの、ある方へと案内する事になった。銀のネックレスを握り締めた。
 小夜子の脳裏に嫌な予感がした。『健、無理をしないでと言ったのに』
小夜子は暗闇の中をフルスピード疾走する車の助手席で呟くのだった。

 一方こちらは決着がついていた。長身の沖田も完全に健の前に屈した。
 「悪かっただと! ……どう悪かったのか聞かせてもらおうか」
 「確かに、お寺の住職を狙ったのは俺達だ。しかし恨みがあった訳ではない。だから許してくれ」
 沖田は最初の勇ましさは何処かに飛んでいた。腕が折れては抵抗も出来ない。
「ふざけるな! 恨みが無いのに人殺しが簡単に出来ると思うのか」
「頼まれたんだ。ここの地元の有力者に」
「ハッキリ言えよ! それは盛田一政の事だろう」
  沖田は口には出さないがコクリと頷いた。やっと白状させた。あとは盛田の数々の悪事を、どうやって立証させるかだ。その時だった。暗闇から一筋の閃光がパア~ンと云う音と共に鳴り響いた。 健の近くに銃弾が着弾した。健は車の陰に沖田を、そのまま残して隠れた。健の正面に、いつの間にか二台の車から五~六人ほど降りて来た。
 なんと、その中に沖田と一緒に居た男だ。健が蹴り飛ばした男が居る。沖田と戦っている最中に逃げだして仲間を呼びに行ったのであろう。沖田との戦いに夢中に成りすぎた失態だった。

その仲間五人がバラバラと闇夜に散った。そして最後の一人残った中年の男が、その状況を見守っている。なんと、その男は盛田一政ではないか。
「おのれ盛田! やっと正体を現したな」
 健が闇に向かって叫んだ。だが、いきなり銃弾が健に向かって放たれた。
 健は近くの林に逃げ込む、その間に数台の車が、何事もないように通り過ぎて行った。海岸通を走る一般の車だ。そんな事が起きているとは知らずに通り過ぎて行く。
 五人も林の中に入って来た。しかし暗闇だ。五人は健が隠れている場所を探し始めた。
 健が確認した限りでは、拳銃を持っているのは二人だのように思えた。いや正確には、まだ持っている奴がいるかも知れない。健と云えども拳銃を前にしては戦えない。

 ガサ、ガサッ健の近に敵の一人が近寄ったが、健が側に潜んでいるのに気付かない。
 健はその男の口を後ろから押さえ込んだ。 途端にこめかみの辺りを殴りつけて、続けざまに強烈なボディブローを浴びせた。
その男は声も出せずに、その場で失神した。次に遠くから状況を見守っている盛田が見えた。健は大きく深呼吸して一気に全神経を集中させて手を合わせた。
 健は要山師匠の極意、波動術を放った。ウッリャァー闇の中で空気が裂けた。
 三十メーター離れた盛田が、闇の中で誰かに殴られたように倒れた。
健の必殺波動術が炸裂した瞬間だった。一方の盛田は何が起こったか分らず頭に手を当て、のたうち回っていた。
 しかし距離があり過ぎて、決定的なダメージを与えることが出来なかった。健は次の標的を探し始めた。さすがに撃って来ない。同士撃ちの恐れがあるからだろう。そして又一人、健の目の前に現れた。
 今度は敵も気が付いて「居たぞ~~」と、叫び終わらないうちに健の手刀が首筋に炸裂して、あっと言う間に崩れ落ちた。

つづく

Re: 君の為に ( No.92 )
日時: 2021/12/19 19:59
名前: ドリーム (ID: JbG8aaI6)

君の為に  92

 しかし再び暗闇から銃声が響き、健の左腕を貫通した。  
「ウッ」健の左腕が燃えるように熱く、痛みよりただ熱くそして血が噴出した。
 それでも健は、その銃声の方向に走った。また銃声が闇に鳴り響く。今度は当たらなかった。健は大きく跳躍した。その男を目掛けて相手の顔面に炸裂した。男は二メーターも吹っ飛んだ。更に健は、その男を蹴りつけて拳銃を奪った。健は拳銃を使った事はないが、引き金を引く事くらいは出来る。しかし右腕は使えない。それでも左手で健はいきなり拳銃を、周りに居そうな敵に向かって立て続けに三発撃ちまくった。その弾にまぐれ当たりか、一人の男が悲鳴を上げた。
 どうやら腿の辺りを抑えて転げ回っている。あと敵は何人居るのか周りに気を配る健。だが健も出血が止まらず、顔が痛みでゆがんでいた。

  その時だった。また銃声が暗闇から鳴り響き今度は健が、もんどり打って倒れた。
 どこに当ったかは、分からないが体中が熱くて堪らない。やがて健は意識が朦朧となって来て、体中が燃えるように熱い。激痛が走る。
 「オイやったぞ!」近くで声が上がった。
 現れたのは二人だった。いや、もう敵も二人しか満足なのは居ないのだ。
 だが健は動けない。一人の男が拳銃で健の頭を叩く。
 死んでいるか確認の為だろうか再度、健の頭を叩こうとしたその時だ。意識が薄れ行く中で健は、その男の足を渾身の力で引っ張る。
 男は倒れ込んだ。健は左手で強烈なパンチを顔面に浴びせた。

  と、もう一人の男が健に再び拳銃を放った。
  どこかを掠めたようだが、健は必死で応戦する。しかし出血が噴出して止まらない、それでも健は、その銃声の方向に向き直り、引きずり倒して顔面に肘打ちを数発浴びせた。敵は失神して静かになった。だが健も血だらけなのだろうズボンが濡れている。
 健は必死で、盛田が恐怖におののき倒れている場所まで這って、何とか辿り着くや、いなや最後の力を振り絞って殴りつける。
 「も……盛田! 住職の無念を思い知れ!」
  健は盛田を数発殴りつけた。それも徐々に力がなく執念とも云える動きだった。
  盛田は恐ろしい程の健の形相と執念に、失禁するほどに震え上がった。
 「もりた! 誤れ! 住職に詫びろ! でないと殺す」
「わっ悪かった。許してくれ。だから殺さないでくれ!」
  恐怖に怯えて哀願する盛田を見て健は、ホッとし顔を浮かべた。ついに盛田から謝罪の言葉を吐かせた満足したのか急に力が抜けて行き意識が薄れていった。
 健は眠るように、その場に崩れ落ちた。その表情は満足そうだった。

つづく


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