二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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バトテニ−サヨナラ、− 番外編執筆中ー^^
日時: 2010/09/12 13:00
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: http://pv6pvnewspv6pv.blog102.fc2.com/blog-entry-2079.html

  
  亮です、こんにちは!

  テスト終わりましたv
  全然ダメでしたね☆
  え? ダンジョキョウドウサンカクシャカイキホンホウ? 初めて聞きました☆^^☆
  そんなこんなで、こっちの更新も始めるんで!
  改めまして、よろしくです。


  続くかどうかは分かりませんが、バトテニ小説を書こうと思います。
  どうか見守ってくださいッッ
  ご意見・ご感想お待ちしてます


  会いたい、これからも一緒にいたい。
  でも「サヨナラ」 
  これからは、自分の道を歩いて。
  
  
 【イメージソング】 ht*tp://pv6pvnewspv6pv.blog102.fc2.com/blog-entry-2079.html

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 【一章】 1〜18ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13626
      19 >>4

 【二章】 20〜25ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13943
      27〜32ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14380
      (↑31から三章です)
      
 【三章】 33〜41ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14552
      (↑38から四章です)

 【四章】 42〜44ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=15017
      45〜50ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=10927
      51〜52ht*tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11292
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Re: バトテニ−サヨナラ、− [テニプリ] ( No.867 )
日時: 2010/07/31 16:19
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: キミはどうして俺の声を聞こえないフリして、先へ行ってしまうんだろうか。

 135 帰り道




「あぁー! 食べた食べた!」(香澄)

駐車場で、香澄は伸びをする。

「久しぶりやったから、めっちゃ肉食べたわ」(香澄)

10年前だったら、考えられないような無邪気で間抜けな笑顔。
謙也は、その笑顔にいつも拍子抜けしてしまう。

「ホンマ・・・・・・、別人みたいや」(謙也)

香澄に聞こえないくらい、小さな声で言う。

「え?」(香澄)
「何でもないわ」(謙也)

謙也は急にマジメな顔をし、香澄に尋ねた。



「まだ・・・・・・、アイツのキモチ、誤魔化しとんか?」(謙也)



今までの無邪気な笑顔は消え去り、香澄も切なげな表情になる。

「・・・・・・、嫌な言い方、せんといてよ」(香澄)
「その通りやろ。 アホ」(謙也)
「そうれは、そうやけど」(香澄)
「いい加減、はっきりさせたらどや?」(謙也)

香澄の顔は、強ばる。

「どういう、こと?」(香澄)

謙也はため息。


「解っとる、やろ。 そんなこと」(謙也)


香澄は俯く。
逃げている自分を、思い出させる謙也の言葉。
自分がしていること。
明るく暮らしていけるこの環境。
全部、全部、彼の自由と愛を利用している。

そんな心境の香澄に、底抜けの明るい声が聞こえた。



「悪い! ほな、帰ろうか、香澄!」(白石)



ずっとずっと、忘れていた涙が。
どうしてか零れそうになった、・・・・・・・・のは、誰にもヒミツ。

「香澄?」(白石)
「なんでもない」(香澄)

香澄は謙也に向き直る。

「また、ゆっくり話、してくれる?」(香澄)

謙也は苦笑い。

「悪かったな。 嫌な思い、させてしもて」(謙也)
「・・・・・・私が悪いんやから、ええの」(香澄)

謙也は考え込むように黙った後、思い出したかのように笑った。

「せや!」(謙也)

香澄は、そんな様子を見て首を傾げる。

「金ちゃんのことで、すっかり言うの忘れとったわ」(謙也)
「?」(香澄)





「ありがとうな。 10年、頑張ってくれて」(謙也)





「!」(香澄)

10年。
ずっと、同じ思いで過ごしてきた、謙也。
忌々しい“法律”が消えることを、望んででいた人はたさくさんいる。

「ホンマに、ありがとうな」(謙也)

香澄は、金太郎のように首を振る。

「そんな、それは、オサムちゃんや隼人さんに言ってください! 私、何もしとらんし」(香澄)

今日で何度、このセリフを伝えただろうか。
白石も隣でその会話を聞く。


「んなことないわ、アホ! 充分や、お前は笑っとっただけで充分やってん!」(謙也)


よくも、そんな恥ずかしいセリフを言えたものだ。
白石はそう思うが、謙也は言うコトを整理している余裕なんてなさそうだ。
香澄は照れくさそうに笑う。


「こちらこそ、ありがとう・・・・・・」(香澄)


消え入りそうな声で、微笑みながら。
その笑顔に——————————————、少しだけ涙が滲んでいる様に見えたのは、
この電灯のせいだろうか。



——————



「香澄」(白石)

白石は車の運転をしながら、改まって香澄の名を呼ぶ。

「何?」(香澄)
「こゆーの言われんの、苦手かもしれへんけど」(白石)

白石は一呼吸置いて、言葉を紡ぐ。


「金ちゃんのこと、ありがとうな」(白石)


香澄は不満そうに頬を膨らませた。

「苦手やって、知ってるなら、言わんといてよ」(香澄)
「悪い。 でも、ビックリしたなぁ、金ちゃんがあんないなこと言い出すなんてな」(白石)
「せやな。 ちょっと前なら、考えられへんかったと思う」(香澄)

それはやっぱり、金太郎にとってリョーマが“特別”な存在だから、なのだろうか。

「それと、な」(白石)

白石は言いにくそうに声を出す。

「何?」(香澄)

香澄はそれを悟ったが、特に表には出さず、白石に尋ねる。


「香澄・・・・・・、ホンマに、大変やったんやな」(白石)


白石がこんなコトを言うのは、初めてだった。
極力、香澄が言い出さない限り、“あの5日間”に触れないようにしている感じであったのに。
今日は、一歩踏み込んだことを言う。

「蔵?」(香澄)
「今日、初めて聞いたけど、ホンマに、大変やったんやな」(白石)

白石は小さく言う。

「前も、言うたよな」(白石)





「もっと、頼れ、って」(白石)





香澄は思う。
白石は、分かっている。
香澄があの願いを忘れていないこと。
忘れているわけではないのに、応えを“保留”にしていること。
白石は、分かっている。

「・・・・・・、蔵」(香澄)

謙也の声が蘇る。
そろそろ、はっきりさせなければ。

「私、」(香澄)

香澄が切り出そうとしたとき、赤信号で止まっていた車は動き出す。

「お、青」(白石)
「え」(香澄)

———今は、まだ。

「遅なったなぁ、小春の奴、しゃべりすぎやっちゅーねん」(白石)

白石は先程までの会話はなかったかのように、話題を変える。

「あぁ・・・ でも、あれが小春ちゃんのええトコやし」(香澄)
「せやな、中学の時から変わらんわ」(白石)
「隼人さんも、今日はいたから、お礼言えて良かった」(香澄)

白石は微笑む。

「まさか、あの人とこんな関係になるとは思わんかったけど」(香澄)
「せやなぁ」(白石)



———今は、まだ。



———このままで、いさせて。



———まだ、“特別な存在”だと、思わせて。



「香澄、」(白石)

あの日と、同じセリフ。





「俺は、此処におるから」(白石)





「うん、」(香澄)

白石は香澄の手を握らず、そう呟く。
白石が香澄に触れたのは、あの日が最初で最後になるように思えた。

Re: バトテニ−サヨナラ、− [テニプリ] ( No.868 )
日時: 2010/07/31 16:23
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: まずは、私の愛を理解して。

>皆様

 >>867 135話、upです^^

 よろしければどうぞー☆

Re: バトテニ−サヨナラ、− [テニプリ] ( No.869 )
日時: 2010/08/08 22:52
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: 錯覚。 自分で作り出す、幻想の世界。

 136 錯覚




「廃止・・・・・・、か」

1人の男が、ニュース番組を見ながら呟く。

「俺たち、結局何にもしてないッスけどね」

後ろで缶ジュースを持った男も、テレビに近づいて言う。

「だな。 俺たちは結局、“アイツ”に助けられたってワケか」
「そーゆーことッス」
「・・・・・・、俺たちは、何もしてやれなかったな」

切なげに俯いて、僅かに微笑む。
そんな姿を、ジュースを飲みながらみつめた。

「まだ、引きずってんスか?」
「え、」


「彼女にとっての1番の幸せって言って諦めたじゃないッスか」


鋭く鋭く、睨んでいる。










「アンタは・・・・・・、此処へ来るべきじゃ、なかったんじゃないッスか?」










——————



「待たせたな、」

白衣を身に纏った男が、同じく白衣の男に缶コーヒーを投げる。

「いや、そんな待ってへん」
「そうか。 ・・・・・・、実習の時間が押してな」
「忙しいなぁー」

そんな他愛のない会話を続けながら、2人は大学の校舎の屋上にいた。
謙也は柵にもたれるようにして、白石はベンチに座って、いつも通りだった。
そんないつも通りを、謙也は崩す。


「・・・・・・、香澄、まだはっきりしてへんみたいやな」


「? 急に、なんやねん、」

唐突に香澄の名を出され、あからさまに動揺する白石。
謙也は、クスリ、と笑った。

「否、焼き肉の時、ちょっとな」
「ちょっと、なんやねん」
「ちょっとはちょっとや。 なーんか、廃止になったのに、手放しで喜んどる感じやなかったやろ?」

謙也のその言葉に、白石は止まる。


———手放しで・・・ 喜んでない?


改めて、昨日からの彼女を思い浮かべる。
変わらない、初めてあったときから変わらない、あの陰のある微笑み。
何処か寂しそうな背中。
ふとした瞬間に、消えてしまいそうな、彼女。


「そう、かもしれへんな・・・」


白石は寂しそうに呟いた。
10年。
長い年月の間に、彼女のココロの奥に入り込めたような錯覚を起こしていた。

「・・・・・・、俺も、“おかしい”って思うまでに、時間かかったわ」



“錯覚”



「香澄は、何考えとるか、イマイチ掴めん」
「せやな、未だに、解らんわ」







錯覚から、目覚めると、世界は酷く色褪せて見えた。







「なぁ、白石」

謙也は、真面目な表情のまま言う。

「なんや」
「お前のため、やで?」
「は?」
「無理なコト、進めとるワケでもないで?」
「なんのコトや」

謙也はコーヒーを一口呑む。





「香澄のコトは、」





解ってる。
そんなこと、10年前からずっと、解っていたんだ。



——————



携帯の着信音が、響く。

「あ、」

香澄は慌てて携帯を手に取った。

———仕事中はマナーモードにするべきやなぁ

自己反省しながら、受信ボックスを開くと、可愛い後輩の名前が。



“メールとか苦手で、どうしてええか解らんかったけど。
 こーゆーこと会って言っうのも難しいやから、ゆるしてや”



件名もない、絵文字も顔文字もない、明らかに不慣れなことが解るメール。



“焼き肉の時、ありがとう”



“たぶん、辛いこと思い出させてしもたと思う”



“そのおかげで、決心ついた”





“来週、アメリカへ行く”





香澄は、思う。

———私、最近涙もろいんやろうか。

ずっとずっと、解らなくなっていた“涙”の在処。
それなのに、何故か最近、そこが見つかってしまったようで。
皆のいろいろな言葉が、“涙の在処”を突く。

「・・・・・・、金ちゃん・・・」

ほら、もう滲んで携帯の画面がよく見えない。

「頑張れ」

そんな言葉、彼にはもう不要なのかもしれない。



———皆、皆、進んで行くんやね。



迷惑を掛けてきた人に、恩返しできたようで。
香澄のココロは少しだけ軽くなる。
それと同時に———、


少しだけ、寂しさが募る。



———私も、いい加減。

謙也の言葉が、脳裏に響く。
思い浮かぶのは、いつも隣にいてくれる彼。
だけど、いつも香澄のココロにいるのは。


今、自分を包んでくれている彼。

過去、包んでくれていた彼。


後者の“彼”は、きっと、自分の幸せを望んでいるだろう。










だけど、なれる筈がない。




今のこの幸せは、自分で作り出した、





“錯覚”





に過ぎないのだから。

Re: バトテニ−サヨナラ、− [テニプリ] ( No.870 )
日時: 2010/08/02 14:22
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: If there is not you…?  Surely I was broken.

うわわわ、誰だか分からんけどすっげー、気になるvv

あ、でも「っス」って言ってるから彼なのかい?!
彼なのかいーーーーー??←逝け

保留取り楽しみにしとるなりvv

>亮

Re: バトテニ−サヨナラ、− [テニプリ] ( No.871 )
日時: 2010/08/02 17:44
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: “スキ” 一言で壊れてしまう。 大切なこの関係が、一瞬で。

>うっさー

 あはははは、誰でしょうw

 彼かもよ?? 彼かもよ??
 もしかしたら・・・wwww

 ま、これからを待っていてくださいな^^


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