二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- バトテニ−サヨナラ、− 番外編執筆中ー^^
- 日時: 2010/09/12 13:00
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: http://pv6pvnewspv6pv.blog102.fc2.com/blog-entry-2079.html
亮です、こんにちは!
テスト終わりましたv
全然ダメでしたね☆
え? ダンジョキョウドウサンカクシャカイキホンホウ? 初めて聞きました☆^^☆
そんなこんなで、こっちの更新も始めるんで!
改めまして、よろしくです。
続くかどうかは分かりませんが、バトテニ小説を書こうと思います。
どうか見守ってくださいッッ
ご意見・ご感想お待ちしてます
会いたい、これからも一緒にいたい。
でも「サヨナラ」
これからは、自分の道を歩いて。
【イメージソング】 ht*tp://pv6pvnewspv6pv.blog102.fc2.com/blog-entry-2079.html
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- Re: バトテニ-無駄な感情- ( No.71 )
- 日時: 2010/02/06 19:17
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
61 追い打ち
放送が終わった。
これで、4日目も残り半分。
「不二が、死んだか・・・」
運良く、この木陰は初日から禁止エリアにはされず、
俺たちはずっとこの周辺で隠れていた。
木が大きく、雨もあまり当たらない。
俺は、ふと隣で寝てしまっている相棒を見た。
とは言え、俺が寝かせたのだが。
俺の武器は、ただ1つ。 睡眠薬。
もうすぐ、その効果が切れてしまう。 その前に。
相棒の武器、拳銃を手に取る。
「俺は、絶対人を殺さない。 だから、こんなモノ必要ないよ」
強く言いはなった、彼の言葉が蘇る。
お前に、生き残って欲しい。
だから俺は、お前を守るために、これを使う。
俺は死ぬけど、お前だけは・・・生き残ってくれ。
なんて、ただの口実で。
本当は、ただ、お前が苦しみ、悲しみ、死んでいく様を見たくないだけ。
弱い俺を許してくれ。
さよなら。
パァンッ・・・
どこかで銃声が鳴った。
香澄達は、一斉に辺りを見渡す。
ここにいないのは、真田、英二、大石、の3人。
一体、誰が誰と殺し合うというのか。
残り時間が少ない。
次第に焦ってくるこの状況では、殺し合いが起こるのは自然なことなのか?
「行ってみますか? 禁止エリアで島の中心に集められていますから、結構近いですけど」(赤也)
赤也はレーダーを見ながら全員に向かって言う。
「見ないふりをするわけには、いかねーだろ」(宍戸)
「ですね」(桃)
「行くぞ」(跡部)
誰が何処で戦っていようが、関係ない?
自分さえ生きれればそれでいい?
そんな考えの人なんか、ここには何処にもいない。
これは、私たち全員の問題。
不二の死で絶望していたリョーマも、再び立ち上がった。
いつまでも悲しみに浸ってはいられないのだ。
不二自身も、そんなことは望まない。
リョーマを、香澄は心配そうに見つめた。
このゲームが始まってから、今まで見たことのないリョーマを幾度となく見ている。
いつも自信に溢れて、不敵な笑みを浮かべ、生意気なリョーマ。
だが、そんなリョーマはまだ見ていない気がした。
「何スか? 香澄先輩」(リョーマ)
「何でもないけど・・・」(香澄)
心配してた、なんて少し照れくさくて。
ウソを口走る。
「・・・俺は、大丈夫ッスよ」(リョーマ)
「え?」(香澄)
「おいッ はぐれんなよ! 2人とも!」(宍戸)
立ち止まっている2人を、宍戸が大声で呼ぶ。
リョーマはため息をつき、返事をした。
「はいはい」(リョーマ)
大丈夫。
彼は強い。
心配なんて、無要だね。
赤也を先頭に、香澄達は走り出した。
目を覚ますと、そこには。
血が汚れた、自分の手。
「何だよ・・・コレ・・・」
誰の血?
「どうして、こんなコトに・・・」
誰の血か、なんて隣を見れば分かるのに。
「何が起こって・・・」
自分の手から目を上げられなくて。
でも、起こった現実はこの手に着いた血が物語っていて。
何が起きたか、すぐに把握できてしまう。
現実から、逃げられない。
「大石ィ・・・」
ようやく、顔を上げる。
変わり果てた相棒を見る。
さっきまで、隣で笑っていたのに。
温もりだって、消えちゃいないのに。
・・・さっきって、いつだろ?
いつから、寝ていたんだろ?
目を覚ますと、そこには絶望。
「大石、生きて帰れたらさ、まず何がしたい?」
「そうだな・・・ やっぱりテニスかな」
もし、生きて帰れたら、ね。
- Re: バトテニ-無駄な感情- ( No.72 )
- 日時: 2010/02/06 19:19
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
61話、更新しました。
60話で−無駄な感情−は終わろうと思ったのですが・・・
もう少しだけ続きます。
温かい目で見守ってください〜
- Re: バトテニ-無駄な感情- ( No.73 )
- 日時: 2010/02/07 15:42
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
62 無駄な質問
レーダーが記す場所へたどり着いた香澄達は、目を疑った。
殺し合いなんかじゃない。
自殺なんて。
殺し合いなんかより、もっと、もっと、悲しい事実。
「英二・・・先輩・・・」(桃)
桃は、放心状態であろう英二の元へ駆け寄る。
香澄もそれに続く。
「大石が・・・」(跡部)
「なんてこった・・・こんな・・・」(宍戸)
こんなコトになっているなんて。
変わり果てた大石に、目を向ける宍戸。
誰よりも信じていた相棒において行かれる悲しさと、どうしようもない情けなさは、誰よりも分かる。
それに、おいていく辛さも、何となくだが分かる気がする。
所詮、助けられた者の想像だけれど。
大石も長太郎も、相棒を助けたかった、という気持ちは同じだろう。
桃の呼びかけにも、香澄の呼びかけにも応じず、ただ俯いているだけの英二。
肩はかすかに震え、見ていられなかった。
まるで、今にも、「俺も死ぬんだ」と言い出しそうで。
「英二先輩・・・ 私たちがいますから。 大丈夫です」(香澄)
こんな言葉しか出てこなくて。
何が大丈夫なのか、香澄自身分からなくなっていた。
「そうッスよ、英二先輩。 大石先輩の分まで、生きましょうよ」(桃)
大石先輩は、英二先輩に追ってきて欲しくて、死んだわけじゃない。
自分が死んで、英二先輩が乗り越えなくてはならない壁を、1つ減らしたんだ。
ここで、立ち止まってはいけない。
「一緒に、生きて帰りましょう」(香澄)
いつだったか、大石と交わした会話。
「生きて帰れたらさ、まず何がしたい?」
「そうだな・・・ やっぱりテニスかな」
「うん、また皆でテニスがしたいよねッ」
“また皆で”
“生きて帰れたら”
無理に決まってんじゃん。
もう、“皆”いないんだよ?
もし、生きて帰っても、誰もいないんだよ?
今までと変わりなく、テニスなんて出来るわけ無いじゃん。
「英二先輩、戦いましょうよ」(桃)
何のために?
だって、皆死ぬのに。
お前ら何で、協力なんてしてんだよ?
何の反応もない英二に、香澄と桃は言いようのない不安を覚える。
大石を失った辛さは、充分分かる。
だからこそ、立ち止まってはいけないと英二に分かって欲しい。
「皆で生きて帰って、テニスをしましょう」(香澄)
希望だけは、捨てないで。
香澄のその言葉を聞いた英二は、今まで何の反応も見せなかったが、急にこちらを振り向いた。
そして、そこにおいてある拳銃を手に取った。
「英二、先輩・・・?」(香澄)
「何やって・・・ そんなモノ、捨ててくださいよッ」(桃)
目には、涙。
でも、怖い顔。
英二であって、英二ではない。
「止めて。 英二先輩」(香澄)
香澄は、怯まずに英二を見る。
「辛さは、私たちだって充分分かるんです。 だけど、その辛さを殺意に変えないで下さいッ」(香澄)
知ったようなことを言うな。 香澄。
「大石先輩が、何で自殺したか、英二先輩にだって分かりますよね?」(桃)
バカにするなよ、桃。
分かってないのは、お前らじゃん。
「バカにすんなよ。 分かってないのはお前ら。 “生きて帰れたら”なんて、無駄なんだよッ」(英二)
「え・・・?」(香澄)
「仲間と殺し合って、憎み合って、そんなんで仮に生き残ったとして、
変わらない日々を過ごせると思ってんのかよ?!」(英二)
英二の言っていることが分からない。
「無理だよ! 今だって、変わらずにはいられないのに!
仲間の犠牲の上に立って生きて、平気でいられるわけ無いじゃん!
変わらずになんて、無理だよ!
テニスをするのだって、無理だ!」(英二)
無理、無理、無理、無理。
香澄や、他の全員の頭に、その言葉が繰り返される。
「“生きて帰れたら”なんて質問や、希望なんて、“無駄”だッ」(英二)
ここにも、“無駄”があるなんて、知らなかった。
- Re: バトテニ-無駄な感情- ( No.74 )
- 日時: 2010/02/08 18:34
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
63 希望をください
この世界は、無駄ばかりだ。
必要だったモノのほとんどが、無駄なんだ。
「英二先輩・・・」(香澄)
香澄は、再び英二の顔を見る。
さっきまで持ち続けていた希望が、崩れ去るのを止めるように。
「無理なんて、言わないでくださいよ・・・」(桃)
桃も希望を持とうと、自分に言い聞かせる。
でも、失望は隠せない。
考えたこと無かったんだ。
希望が無駄だなんて。
生き残った後のコトなんて。
生き残れば、いつもの生活に戻れるというのは、無理なことなのか?
だとしたら、俺たちは、一体どうしたらいいんだ?
俺たちは今、キミを失望だけの世界へ帰らせようとしているのか?
「皆を殺して、俺も死ぬ。 天国のほうがよっぽどいいよ」(英二)
皆、変わってしまった。
これからも、変わり続ける。
それなら、俺はこの状況のまま死ぬ。
皆を、殺して。
英二は、香澄に向かって銃を構える。
「止めろ! 菊丸!」(宍戸)
「うるさいッ お前に何が分かるんだよ!」(英二)
「いい加減にしろよ、菊丸。 大石は、そんなことのぞんじゃいねェぜ」(跡部)
跡部も宍戸も、必死に言葉を探した。
その末に、何の根拠も無い言葉しか浮かばない。
大石が何を望むか。
そんなの、分かんないじゃないか。
「英二先輩」(香澄)
もはや、戦う意志もない。
何を思って戦えば良いか分からない。
何を思って生きてきたかも分からない。
英二の一言は、全員の希望と生きる支えを奪った。
・・・希望なんて、最初から無かったのかも。
香澄は、ふとそんな気がした。
桃も、そう感じていた。
希望を持てた気がしてただけ、なのかもな。
「止めろ!」(宍戸)
「後悔するのは、菊丸くんなんだよッ」(ジロー)
何を言っても、英二には届かない。
もう、力ずくで止めるしかない。
「止めろ、菊丸・・・!!」(跡部)
跡部と宍戸は飛び出した。
パァンッ・・・
同時に、銃声も響いた。
- Re: バトテニ-無駄な感情- ( No.75 )
- 日時: 2010/02/09 18:44
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
64 具体的
「香澄—————————ィッ!」
誰かの声が、遠くで聞こえる。
死ぬのかな。
もういいよ、死んだって。
くずれた希望を、元に戻せる自信がない。
こんなもんなんだ、死ぬって。
痛くないや。
眠るみたいだ。
希望なんて、最初から無かったんだ。
有る気がしていただけで。
だって、生き残った後のコトを考えるのって、怖かったんだ。
あの人がいない世界。
この人と話せない世界。
キミと笑いあえない世界。
あなたを、愛せない世界。
そんなところで生きていたって悲しいだけじゃない。
だから、死んじゃってもかまわない。
「香澄先輩! 香澄先輩!」(リョーマ)
真後ろにいたリョーマは、頭から血を流し、倒れてくる香澄を支えた。
手やジャージが、香澄の血で紅に染まる。
「香澄!!」(跡部)
跡部も駆けつける。
その後に宍戸も続き、全員が、香澄を囲む。
俺たちの光を、心の支えを、もう失いたくない。
コイツがいなくなったら、本当に何を思って生きればいいか分からなくなる。
皆が香澄の元に駆けつける中、桃は1人立ちつくしていた。
「・・・英二先輩、アンタ・・・」(桃)
「お前も殺すよ、桃」(英二)
よくも、よくも香澄を。
そんな、憎しみの感情しか浮かばない。
これが、このゲームに“乗る”と言うことなのか。
英二先輩を殺したい、本気でそう思う。
「許さねェ・・・ッ」(桃)
桃は、自分のピストルを構える。
自分を止められない。
間違っている、なんて分かっている。
こんなコトをしたって、意味が無いくらい分かっている。
だけど。
見かねた跡部は、大声し、止めに入った。
「止めろ! 桃城!」(跡部)
気持ちは、誰より分かっている。
あの時、ジローを傷つけた樺地を、どうしても許してやれなかった。
殺したい、殺してやる。
何度も心の中で叫んだ。
本当は、これっぽっちも、そんなこと思ってなんかいないのに。
だから、止めてやらないと。
俺に香澄がしてくれたように。
後戻りできなくなる前に。
「桃城! 聞こえねェのか!」(跡部)
止めろ。 お願いだから。
「桃城!」(跡部)
跡部の声が、聞こえていないわけではない。
だが、桃は答えなかった。
桃の瞳には、英二しか映っていない。
スキが出来た。
今なら、英二を仕留められる。
桃は、引き金に手を掛けた。
「・・・死んでください」(桃)
引き金を引く。
だが、彼のほうが、少しだけ早かったようだ。
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