二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
プロローグ
「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。
とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。
全てを失った男は大剣を取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.169 )
- 日時: 2013/02/22 18:53
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
変わらない運命ですか。
それでも立ち上がるしかないなんて(;−;)
トリネコの木を食む竜って、ゲルマン神話のニーズヘッグ?
ランドルフに常識はあったんだ!!?
てっきりバトルジャンキーで、残酷な粗野坊かと(オフィーリアとかみたく
チンピラっぽいしwww
ゲオルギウス。 神経質だったの!?
親戚に疎まれて、虐待されてたなんて惨い…
てか、人の名前覚えなよ。 コレ!!!?
そして、最後に主人公!!
お帰り!!!!
まってましたよ もう!!!!!!!!!
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.170 )
- 日時: 2013/02/23 01:31
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
コメント返し
珈琲猿さん。
えぇ……
友達を殺したくない。
しかし、このまま妖魔にするわけにもいかない
その結論の末、覚悟を決めるしかなかったのです。
はい。
仰る通りニーズヘッグです。
北欧神話のユグドラシルの根を喰むドラゴンの。
確かに彼は残酷で口調とガラは悪いけれども、
流石に分別はつきますし、
オフィーリアみたいに狂っても、残忍でもありません。
ゲオルギウスの過去は追々執筆いたしますが、
一生、負った心の傷は消えない事は確かです。
……忘れたのか。 本気で知らないのかはご想像にお任せ致します。
追伸
はい、頑張ります。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.171 )
- 日時: 2013/02/23 23:37
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
IF番外編 醜悪なる者ども 幕間
「!? 」
その覚醒者。
もとい、イースレイの視線の遥か先でリフルと戦う
かつてのナンバー5を見る。
その覚醒者は己の記憶にある限り。
訓練生時代も、戦士時代も異常な気配の無さとほぼ無音の歩き方や
情け容赦も、慈悲も無い陰惨な殺戮以外は、
他の戦士のように目立った特長が無い戦士だった。
(速さ、膂力、妖気探知能力、剣速のいずれも……
それぞれリカルド、ダフ、ゲオルギウス、キースの方が上回っていたはずだ。
にもかかわらず…明らかに奴の妖力は、リカルドを凌ぎ……
そして何故、奴はナンバー5に止まっていたのだ? )
恐らく訓練生時点での実力は、
ナンバーのそれでしかなかっただろう。
だが、その後の…戦士時代のナンバー5 もとい。
“殲滅の”レーヴァントを組織は、どのように評価していたのだろうか?
過小評価の一言では片付けられない謎にイースレイは、
眉間にしわをよせたしかめた表情で。
覚醒体となって戦い、殺し合う二人の方を見やる。
「(奴に特別、秀でた能力がなかった為とはいえ。
単純に妖力だけならば、リカルドを超えている……。
それからすれば……
あの後、ナンバーが引き上げられていたとしても可笑しくは無いうえ
深淵の者を相手に、防御戦や延長戦に持ち込めるのも得心がいく。
なにせナンバー2の覚醒者など、そう滅多にいないのだからな…… )
……だが、時間をかけている暇は無い 」
イースレイは、そう小さく呟いくと地面を強く蹴る。
SIDEアリシア&ベス
ニ時の方向に、深淵の者イースレイの妖気を確認。
覚醒体ではなく、人間形態のまま
西のリフルともう一体の覚醒者の方角へ直進中のもよう。
結論
組織に報告……
続く
後書き
この頃は短くて、どうもすみません。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.172 )
- 日時: 2013/02/26 05:06
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
IF番外編 醜悪なる者ども 幕間 「最古と最新 」
SIDEルネ
「おや?
よくぞ、ご無事で…… 」
漸く、あの覚醒者から逃げ出せたとおもったら
コレだ……!
薬で妖気を消しているにもかかわらず。
いとも簡単に私を見つけ出し、
まるで緊張感の無い面持ちで笑いかけてきたのだ。
「貴様、何者だ!? 」
「自分…ですか?
自分…いや、僕の名はゲオルギウスですが? 」
「ゲオルギウスっ……!
まさか、貴様は千里が…んの……!? 」
ば、馬鹿な!
あいつらといい、こいつといい。
どこまで、組織の目である私を嘲笑う気なんだ!?
「御名答……。
流石は、最新の組織の目ですね…ルネさん? 」
くっ! やはり、顔を知られていたか!?
しかも、よりによって
深淵の者とは別の意味で厄介な奴にとは…
私は、とことんついてなさすぎる……!
果たして、逃げきれーー
「あ、僕から逃げるのは無理ですよ?
仮に君が僕よりも早足だとしても、
リフルさんに切り刻まれた四肢の接続と再生から間もないうえ…
ラファエラさんのように完全に妖気を封じ込めていない限り。
地の果てまで、君を追跡が出来ますので…… 」
「ちっ!
この化け物め…何が目的だ!? 」
SIDEゲオルギウス
うーん……
ルネのお嬢さんを見つけたまでは良かったんですが。
妖気の乱れからして、どうやら僕は自分を殺しに来たと認識。
そして、逃げる算段か……
「あ、僕から逃げるのは無理ですよ?
仮に君が僕よりも早足だとしても、
リフルさんに切り刻まれた四肢の接続と再生から間もないうえ…
ラファエラさんのように完全に妖気を封じ込めていない限り。
地の果てまで、君を追跡出来ますので…… 」
無論、口からでまかせでは無い。
しかし、出来るのなら
このような陰湿な真似はしたく無いんですが……
果たして……?
「ちっ!
この化け物め…何が目的だ!? 」
やはり、そうなりますか……
「いやはや、嫌われたようですね。
……ですが、話しだけでも聴いて下さいなせんか?
君も“あれ”の中身を見たのでしょう? 」
今は微かに妖気が揺れている程度だけれど。
もし、本格的に動き始めれば危惧していた通りになりかねない。
「何故、それを訊く?
あれは、お前の手にも負えるも ーー 」
「ーー えぇ、間違い無く死ぬでしょう。
“あれ”の目覚めと共に僕らも、君も皆…… 」
「ならば何故、私を捕らえた?
貴様は元とはいえ、最古の組織の目。
それも、私が妬みすら覚える程の力を持つ者だろうに…… 」
「うーん……
色々と言いたい事はありますが、そのような些事は置いておきましょうか? 」
「些事…だと? 」
SIDEルネ
「些事…だと? 」
そんな馬鹿な事が有ってたまるか。
なら、こいつは…
千里眼のゲオルギウスは何故、
私をわざわざ探し見つける必要性があるんだ?
「…杞憂なら、それはそれで良い。
ですが、君と同じ恐怖を味わった確信だからこそ……
“あれ”には…彼女達には気の毒ですが、
今後の悔恨を残さない為にも、潰さねばならない。
……つまり、そういう事です 」
「虫一匹殺せない顔をしていながら、
随分とまぁ、残酷な事を言えるな…… 」
死にたくない、という事はわかる。
だが……
「一応、自覚はしてますよ?
確かに僕ら…覚醒者と妖魔は残酷です。
けれども、人間と僕らのどこが違うのですか? 」
「どこが…だと……?
貴様、ふざているのか!!? 」
私は認めない。
何の罪もない人間を無惨に喰い殺す
加害者の化け物と被害者である人間が同列にされてたまるか!
続く
後書き
ルネがゲオルギウスに感じた嫉妬の感情は、
原作でミリアが「流麗のヒステリア」に対しての嫉妬と同じ感じです。
当人そのものは、普段は頭の中がお花畑ですが……。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.173 )
- 日時: 2013/02/26 22:54
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
まるで全てを見通すかのように、
微量な量の妖気すら細部まで見極めるどころか。
それによる操作で妖魔を葬ったとさえ言われる
最古の組織の目 千里眼のゲオルギウス。
それが、目の前で平然と
自分らと人間は同列だとふざけた事をぬかすのだ。
IF番外編 醜悪なる者ども 幕間 「最古と最新2 」
SIDEゲオルギウス
「私は認めんぞ!
喰われた人間達を、死んでいった仲間を侮蔑するつもりかっ!
答えろ!! 」
……あれ?
前にもこんな事があったような気がする……
おぼろげで思い出せないけれど、何となく。
ま、いいか……
いずれ、思い出すでしょう。
それよりも今は……
「いいえ、侮蔑はしてません。
むしろ、侮蔑しているのはルネさん…君自身 」
「!!?
もう一度、言ってみろ!! 」
「……では、お聞きしますが。
君は命請いをする獣や魚に耳をかしますか?
自らを殺しに来た存在の攻撃を許しますか?
そして、それが可哀想だと思う事に違和感は無いんですか?
ほぼ間違い無く答えは「いいえ」でしょう? 」
その理屈はわかます……
自分や人々から生活を、日常を、そして命を奪い取った存在は。
被害者である者にしてみれば、
妖魔以上に狡猾且つ残酷で悪辣な憎い化け物でしかないのだろう。
憎いだろう。 殺したいだろうに……。
ですが、それに正当性があるとは言えませんね……
「何を、当たり前の事を……? 」
「それもまた答えです……。
しかし、人間は…僕達は妖魔同様に……
いや、それ以上に残酷です。
それは、君も一番理解しているはず 」
いつの世もそうだ。
流行り病、飢饉、争い、そして奪われ
生きたくても世の中の不条理で、死ななくてはならない事。
その中で垣間見える人間の浅ましさや残酷さは、
太古から、何一つ変わり映えしない。
そして、人間だった僕らも然り……
「だから、ルシエラとラファエラの融合体を潰すのか…
そのエゴとやらで……? 」
「もとより覚悟のうえ。
悪意でも、残酷でも、利己的でも…
僕は、その汚濁を受け入れて戦う……
ただ、それだけです 」
続く?
後書き
グダグダのまま……
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