二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

CLAYMORE 運命の道筋
日時: 2012/08/14 21:07
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

プロローグ

「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。

とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。

全てを失った男は大剣クレイモアを取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41



Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.112 )
日時: 2012/12/05 02:51
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

IFの総合後書き

IF性別逆転編いかがでしたか?
私個人は、やりすぎたかな?といったところです(苦笑)
流石に原作キャラはしませんでした。
したとしても、ダフは…何というか…アレですしね……


では、おやすみなさい……

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.113 )
日時: 2012/12/06 00:44
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

上のスレッドで一部分を書き忘れてしまいました。

>>覚醒体…赤褐色で三つ首の狼もしくは犬。
    モデルはギリシャ神話のケルベロス



……でした。

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.114 )
日時: 2012/12/09 00:59
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

Scene20 集まりし刃達3

「シリルだ。
 ナンバーは23 集団戦での妖魔狩りは3回 」

ゲオルギウスの到着から半日経過して集合場所に現れた戦士は、
二人が口を開き言葉を紡ぐよりも先に自己紹介をし、
まるで、品定めするかのように二人を見て言う。

「何だぁ?
 オレ様はこんな弱っちそうな優男らとで、
 チームを組まなきゃいけね 「煩い」……あ? 」

「たかが、並みの戦士の貴様が……
 見た目のみで判断し、何を根拠にほざいているのだ? 」

「あ?
 てめぇ、このオレ様に喧嘩売っているかよ?
 そう言う寝言は、寝てからいいやがれってんだ!! 」

ものの見事にリカルドに言い返されて逆上したシリルは、
怒りに任せて背中から大剣クレイモアを抜き。
そのまま、リカルドの右肩を斬ろうとした瞬間。

ギュア! ドガアァッ!

「「!? 」」

シリルは確かに、目の前のリカルドを斬ったはずだった。
リカルドにしてみれば、あくびが出る程のスピードでしかない
シリルの攻撃等余裕でよけ、斬り捨てられた。
しかし、突然。
何かに操られたかのようにシリルの攻撃は壁に。
既に立ち上がり迅雷の速さで、シリルを斬り捨てる寸前であった
リカルドの攻撃は地面へとそれて、大剣を叩きつける。

「シリルさん…君は相手を見下し過ぎです。
 能のある鷹は爪を隠すもの……
 外見や妖気の強弱が必ずしも、その人物を表すとは限りません 」

SIDEシリル

??
さっき、このムカつく。
すかした野郎に斬りかかった時、何かに引っ張られたような……?
つか、この眼鏡…何で笑ってんだ?

「知るかボケぇ!
 つか、てめぇか?
 さっき、オレ様を引っ張ったのはよぉ? 」

「はい、如何にも自分ですが?
 あ!
 因みに自分は、ゲオルギウスと申します。
 そして、ナンバーは11ですが何か不満でも? 」

大ありだ。
オレ様を引っ張って攻撃をそらしたのは、
多分、こいつの技か何かだろうが。
それや組織の掟なんぞ知ったこっちゃねぇ!!
邪魔すんなっての!
たかが…ナンバー11が。
はぁ? この眼鏡野郎がナンバー11!!?

「まさか、てめぇ。
 千里眼とか呼ばれてる野郎か……!? 」

「へぇ……存じませんでした。
 そんなに自分は有名になったのですか……? 」

はぁ? ふざけているのかこいつ……!?
それとも、天然なのか…?
どっちにしても、緊張感の無い野郎だぜ……全く…。

「ふざけるなっ! この眼鏡!!
 オレ様はな、このムカつく野郎の鼻っ柱をへし折ってやりてぇんだ。
 いくらてめぇが、ナンバー11でも邪魔するな!!! 」

「だから、何度言えば理解出来るのですか?
 組織のナンバー1 イースレイさんはともかく。
 23番の君では、
 ナンバー2を相手にするなど、あまりに無謀すぎます 」

SIDEゲオルギウス

「ーー 勇気と無謀は違うのですから…… 」

もう少し二人の攻撃を遅ければ大ダメージを受けていたのは、
リカルドさんでは無く、ナンバー23のシリルさんの方。
ましてや組織の掟で一般人および、仲間を傷つける事は許されていない。
自らの浅はかな行為が、
自らの首を締める結果になっても文句は言えない……
かつてのナンバー16 トマーゾさんのように……


続く

後書き

短いですが、久しぶりの新話更新でございます。
そして今、私は寒いです!!

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.115 )
日時: 2012/12/09 15:08
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

人物設定5

アンリ

「みんな…… 」

性別:男

No.35

属性:防御型

利き手:右

異名:無し

容姿:金の、単純に切り揃えただけの短髪。
   銀の瞳、肌はすけるように白く地味な顔立ち。
   身長は170cmと戦士の中では小柄の部類。

性格:引っ込み思案で気が小さく大人しい。

設定:これといった特長も無く、下位に属する戦士。
   過去はアルコール中毒の父親に怯えて暮らし、
   物心ついた時から酒場の雑用等をして働いていたけれど、
   父親の酒代の為に組織に売られてしまう。
   父親に物のように売られたトラウマで、
   訓練生時代は、他の訓練生から孤立してしまい
   自暴自棄に陥り死を欲していたが、ランドルフらの親友を得て立ち直る。
   IFでは、覚醒したランドルフに挽き肉にされて死亡。
   本編は生死、登場は不明。

シリル

「オレ様は、オレ様。
 前にも、後にもいねぇ……
 たった一人の、これっきりの人生なんだ。
 弱いままで終わるのは、まっぴらごめんこうむるね 」

性別:男

No.23

属性:攻撃型

利き手:右

異名:無し

容姿:肩まである薄いブロンドのオールバック。
   瞳は銀で、射抜くような細い目つき。
   肌はすけるように白く、顔立ちは中の上くらい。
   身長は180cmで体格は筋肉質。

性格:好戦且つ短絡的、一度火がつくと考え無しに動く戦闘狂。
   ただし、律儀な面もあり約束は死んでも守る主義

設定:第二章から登場する並みの戦士。
   その性格は両方の意味でのアグレッシブで、
   自らを鍛える事や強いものと戦う事を趣味にしていて悦を感じている。
   ただし、余程の事がない限り分別はついていて、
   自らが認めた人物との約束は守る義理難い面も併せ持つ。
   そういった意味では、トマーゾよりは大人なのかもしれない。

その他:シリルはフランスの男性名。
    知能も決して悪い訳ではなく、銀の断章で言うならB+

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.116 )
日時: 2012/12/10 00:54
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

幕間 目指すもの

腕の中で妹は、親父を呼びながら息を引き取った……
親父に“妹を守れ”と言われたにもかかわらず…
それを破ってしまった事は、
今まで生きてきた中で一番の後悔だった。

「お兄ちゃん……
 お父さんが帰ってきたよ…
 ほら、ドアを開けてっていっているわ…… 」

風邪をこじらせて酷い熱を出した妹は、
熱のせいで、死んだ親父が帰って来た幻覚を見ていたらしい。

「アンジェリーナ!
 お願いだから、もう何も話さいでくれ
 今、お袋と医者を呼んでくるから!! 」

「いや、いかないで……
 わたちを一人にしないでよ 」

一人になる事は慣れていたはずのアンジェリーナが、
何故、あの時。
あんな事を言ったのかは確かめようがねぇが、
それから、半刻もしないうちにアンジェリーナは…
まるで、眠るかのように逝った
お袋が帰ってくるのを待たずに……。

そして、冷たくなったアンジェリーナと対面した。
お袋はそれからまもなく、アンジェリーナの後を追うかのように死んじまった……

葬式の後、独りになったオレ様は、
よくはわからねぇが、怪しい黒服に無理やり連れて行かれ人外になっちまった……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だりゃああっ!! 」

ズバッ! 

「ギ…ガ……? 」

ドシャアア!

「仕事は成した。
 金は、後から来る怪しい黒服に渡せ 」


「また、勝手な判断で仲間を待たずに行動したな……? 」

「いつまでもあいつらが、
 ノロノロしてっから動いたまでだ 」

もっと、もっと強ければ…
もう、親父のように妖魔に殺される人間も
それで、苦しむ人間も減るだろう。
だから、戦闘狂バトルジャンキーと呼ばれようとかまいやしねぇ……

てめぇの足を引っ張るしか能がねぇ、弱ぇ奴と群れるのは嫌なんだ。

「ふん……
 シリル。
 お前の過去に何があったかまでは知らないが、
 指令を無視した独断行動は慎め 」

「へいへいっ……と! 」

「…………次の指令だ
 立て続けで悪いが、また妖魔の殲滅だが。
 今度は、暴走するな 」

続く

後書き

しもやけになりそう……。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41