二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
プロローグ
「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。
とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。
全てを失った男は大剣を取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.105 )
- 日時: 2012/12/02 20:17
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 戦乙女の騎行2
エピソード2「血みどろの淑女 」
その死の女神はその異形に微笑みかけながら、
二つの大剣を振るい異形の両腕をゆっくり切り刻んでいく。
ガシュッ! ドガガガッ!!!
どしゃああ!!
「あ、あなた何者よ……!? 」
「ふぅん……
貴女…元ナンバー11という割には弱いのね。
これじゃ、いたぶりがいがないじゃないの……? 」
「く、糞があぁぁ!! 」
ウルフカットの女戦士に両腕を切り刻まれ、
嘲笑された事に激怒した下半身が蜘蛛の異形
もとい、覚醒者は血走った目をして凄まじいスピードで女戦士に襲いかかる。
「「「ラインビルデ!! 」」」
「あら、嫌だ。
その姿もだけど、言葉遣いも下品なのね……
でも、結局。 私に殺される運命なのよ…
かつてのナンバー11 憧憬のエミリー……? 」
ラインヒルデは、うふっ! と声をあげて笑うと、
両手の大剣を前に交差させて構え、彼女を踏み潰そうとする
覚醒者の鋭い蜘蛛の足が前髪に届いた瞬間。
彼女はまるで煙のように消える。
「!?
どこだ。 あの女はぁ!! 」
「ここよ 」
「ちっ! こんーーー 」
かわされたのならもう一度と、
覚醒者エミリーが振り向いた。
その瞬間。 エミリーは全身から血潮を吹き出し音を立てて崩れていく。
「おやすみなさい……エミリー 」
ー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ー 少し遠く離れた土地 ー
「恍惚とした表情を浮かべ、
全身に返り血を浴びた姿はまさしく。
血濡れ、そのままだな……ラインヒルデ? 」
後書き
もし、生まれて来る時代と性別が違っていたらIFランドルフ編。
ただし、戦いかたは同じく陰惨で二刀流です。
この新シリーズの元ネタはペルソナ3Pですが、
どうなのでしょうね……?
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.107 )
- 日時: 2012/12/03 13:55
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 戦乙女の騎行3
エピソード3 「英知の目 」
「おい、来たぞっ!! 」
「むき出しの大剣に、華奢な体つき、
妖魔を見抜くという銀色の目の女戦士…クレイモア…か? 」
その出現にどよめく人々をよそに、
眼鏡をかけた眠そうな表情をしている女戦士は何事を無かったように人々の間をすり抜けてゆく。
ー 町長宅 ー
「あ、あなたがクレイモアで…… 」
「えぇ……そうですわ。
ただし、その名前は貴方がたがつけたものですが…… 」
おっとりとした雰囲気と眠そうな表情の戦士は、
途中、ずれた眼鏡を戻す仕草すら丁寧で、礼儀正しく事の内容を聞いている。
「ーー もう、これ以上。
町民が犠牲になるのは…耐え難くて…… 」
「……おおよその事は、わかりました。
それと報酬金の事ですが……
私が妖魔に敗れ死亡した場合は、支払いの必要はありません。
反対に成功した場合は、後から来る黒服の男に渡して差し上げてください 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「またか……。
何度言えば、お前は眼鏡を壊さなくなる…グラッィエッラ? 」
「も、も、申し訳御座いませんルヴルさん!
妖魔と戦っているうちにうっかり落としてしまいまして……
とにかくすみません!! 」
呆れた声で溜め息をつくスキンヘッドの黒服は、
どことなく疲れた様子で言う。
「反省だけなら簡単に出来る。
それだけでは無く経験と失敗を反芻して、それを減らせと言っているのだよ 」
もはやそれは、
怪奇の領域と言って良い程だと、ルヴルは引きつった表情で苦笑する。
そして、彼女は彼女でどうしたら良いのやらと
オロオロとうろたえるしかなかった。
後書き
はい…ゲオルギウス女バージョンです。
結論、性別以外は殆ど変化なし。
あるのは、ルヴルの苦労くらいのもの。
ひょっとしたら毛がないのは ーーー
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.109 )
- 日時: 2012/12/04 14:46
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 戦乙女の騎行4
エピソード4 「厭世の乙女 」
ヒュア!!!
キィン!!
「なぁ、ウィニフレッド? 」
「何の用なのヨハンナ? 」
ヨハンナと呼ばれた短髪シャギーの、
活発な雰囲気の戦士は唐突に思いついたかのように尋ねる。
それに対して涼しげな表情のウィニフレッドと呼ばれた方の戦士は、
意識と視線を目前の、
三つ首の狼の姿をした覚醒者から外さずに返事を返す。
「今、思ったんだけどさ。
何で、お前は自分の実力とかナンバーに関心を持たないんだ? 」
「……何故、と言われても…そうね。
私は、ただ生き残っていくだけの実力さえあれば、
ナンバー等の他人の評価は、どうでも良いのよね…… 」
ナンバーは一種のステイタスやアイデンティティ。
それには興味は惹かれないとウィニフレッドは短く応え、
余裕の表情で疲れた様子を一切、相手に見せず。
そのまま覚醒者の爪を大剣で受け流し、捌いてゆく
「「「「この…小娘どもがぁぁぁあ!
この、流血のエリザベートを舐めるんじゃないよ!! 」」」
覚醒者エリザベートは、
無視された事にプライドが許せないと激怒するが。
当事者の二人は動じる様子を見せずに、くすり、と微笑む。
「47…48…49…50…51………。
…………………57回転…!
これがアタシの最大回転数だ。
喰らいやがれ、エリザベートさんよ!! 」
良く見ると、まるで縄のようによじれた戦士の腕。
それから考えられるのは……
「おのれ!!
随分と余裕そうだと思っていたら、図っていたのーーー 」
ギュアアア!
ドカカカカっ!!
「だから、最初に言ったでしょう?
元ナンバー8のあんたの相手は、二人で十二分だって…… 」
ドバァァアっ!!
後書き
性別入れ替わりウィルフレドとヨハン編。
流血のエリザベートのモデルはハンガリーの“例のあの人”で、
覚醒体の姿はケルベロス……やりすぎました。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.110 )
- 日時: 2012/12/04 17:44
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 戦乙女の騎行5
ラストエピソード 「闇はされども笑う 」
ー 東の果て スタフ ー
「……そうかオルセ。
あのラインヒルデは奴を難なく倒したのか……? 」
「はい。
ナンバー9 血濡れのラインヒルデは何時も通りに覚醒者を嬲り(なぶり)。
その巧みな剣術で解体し、その返り血を浴びて恍惚としておりました 」
普通に聴けば、あの鮮血のアガサを彷彿させる話しだ。
しかし、アガサの残虐性は確かに非道を極まりなかったが、
血濡れのラインヒルデの場合。
如何に長く敵である妖魔や覚醒者を苦痛を与え、
そして、嬲り殺すかであり
決して血を見るのが好きと言う訳では無い。
それを良く知る担当の黒服オルセは、その動向を事細かに長リムトへ伝える。
「ふむ……。
して…ナンバー7 悲壮のウィニフレッドとナンバー11 粉砕のヨハンナはどうした? 」
「こちらも二人とも“無傷”で、
元ナンバー8“流血のエリザベート”を仕留めましたが、
後の二人…ナンバー27 スーザン
ナンバー34 ホーリィは討伐中に死亡いたしましたとの報告です 」
「………… 」
後書き
今回は予定通り!
最終は短いですけどねっ!
そして、またやってしまいました!!
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.111 )
- 日時: 2012/12/04 23:15
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
覚醒者設定
エミリー
「あ、あなた何者よ……!? 」
性別:女
異名:憧憬の〜
No.11(元)
利き手:右
属性:攻撃型
容姿:人間体…あま色のボブヘアー、瞳はアンバー、
肌が白く妖艶美人、身長は175cm。
覚醒体…人間の上半身と女廊蜘蛛の下半身の異形。
大きさは自家常用車くらい。
設定:かつては嫉妬深さで知られた元戦士。
それは力、ナンバー、功績etc…と何でも欲しがり
気に入らない、手に入らないと穏やかな性格から一変して凶悪なものに豹変
一般人相手でも暴力沙汰になりかねなかった。
そんな性格だったせいか? 早々に限界を迎えて覚醒した。
本編では原作開始時の頃には、死亡している為に登場しない。
エリザベート
「おのれ!
随分と余裕そうだと思っていたら、図っていたのーー 」
性別:女
異名:流血の〜
No.8(元)
属性:攻撃型
利き手:右
容姿:人間体…ライトブラウンのロング、瞳はグレー。
精悍な顔つきの美人。 身長は180cm
設定:戦士時代から残虐性を極めた覚醒者。
常に戦闘と流血を求めつづけた末に、
仲間の戦士と揉めて再起不能にした事態から粛精されかけ、
命おしさに戦い、あっさり敗れて覚醒した。
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