複雑・ファジー小説
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- マジカルスイーツショップ【完結!】
- 日時: 2014/08/06 15:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8190
ある都会の一角に小さなお菓子屋さんがありました。
そのお店の主人の名はヘンリー、孫の名はマーラー。
このふたりはどこにでもいるごく普通のおじいちゃんと孫に見えますが、彼らの正体は様々な願いを叶えるお菓子を作る魔法使いだったのです。
☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆
今回は明るく楽しいマジカルコメディを書きたいと思います。
駄文だと思いますが、みなさん応援よろしくお願いします。
※この作品はとある有名作品のパロディを多く含みます。
奇想天外プロレス物語の最終シリーズです。
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- Re: マジカルスイーツショップ ( No.192 )
- 日時: 2014/06/26 20:09
- 名前: 紫蓮 (ID: QNWf2z13)
戦闘のシーンの表現が上手でまるでその場にいるかのような緊迫感が感じられます。
人物一人一人の感情表現も巧みで、とてもおもしろいです。
個人的には井吹君のガッツに惹かれました。これからも頑張ってください。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.193 )
- 日時: 2014/06/26 20:28
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
紫蓮さんへ
ありがとうございます!これからも更新がんばります!
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.194 )
- 日時: 2014/06/26 21:17
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ボクは負けない。
たとえどんなに痛い思いをしたとしても、最後の最後まで試合を投げ出すわけにはいかない。
ボクは、まだまだ闘える!
「でも、フロイさん。あなたはもうボロボロ。これ以上闘うと命に危険が出てきます。お願いです、ディナーさんと同じように棄権してください。その方がわたくしは嬉しいです」
確かに今、ボクは彼女の必殺技『ウルフ・ウッドペーカー』を受けて、立っていられないほど、ダメージを受けている。
全身の筋肉が悲鳴を上げ、激しい痛みを訴える。
けれど、ボクはそれを無視して立ち上がる。
ここでボクが負けてしまったら、彼女を説得できる地球人はいなくなってしまう。
元仲間だったとはいえ、脱退したカイザーさんの言うことを聞くとは思えない。
今、彼女の心を改心させてあげられるのは、ボク、ただひとりだけ。
ボクには、彼女の泣き叫ぶ声が聞こえる。
苦しいって悲鳴を上げている心の声が聞こえる。
心の優しい彼女に、これ以上辛い思いをさせたくない!
全身に力を込め、気力で立ち上がる。
息は切れ、服は破れ、戦闘で引き裂かれた傷口からは、血がにじんで痛いけど、今はそんなこと言っている場合じゃない!
「嫌です!マールスさん、友達として、このボクがあなたを救ってみせます!『フランクフルトの夜明け』!」
ローリングクレイドルで、彼女をの首を支点にして反時計回りに回転し、彼女を翻弄し始める。
回転を速くすればするほど、この技は効果がある。
今のボクではかなり体力を消耗する技だけど、自分の体に無理を言って、どんどん回転の速度を上昇させていく。
そして最大のスピードになったところで、彼女を離れ、トンボ返りでロープに飛び、
「『ボンの交響曲』!」
ロープの反動利用した両足蹴りで昏倒させる。
「『ベルリンの空中戦』!」
セントーンで全体重を浴びせ、彼女が立ち上がってきたところに、自分の1番の得意技を炸裂させる。
「『ブランデンブルクの赤い噴水』!」
ボクは彼女の体の横を走り抜ける。
そして彼女はゆっくりと、音もなく静かに倒れた。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.195 )
- 日時: 2014/06/27 13:48
- 名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)
カンカンカンカンカン!
ボクの勝利を告げるゴングが鳴る。
けれど、ボクはそれどころではなかった。
慌てて、倒れた彼女を抱き寄せる。
「マールスさん、大丈夫ですか!?」
「うふふっ…わたくしの負けですね…今の攻撃で受けた傷はすぐに治りますので、安心してください。それにしても、あなたのネバーギブアップの精神には驚かされました」
「ボクはこう見えても、井吹くんと同じかそれ以上に負けず嫌いって、みんなから言われるんです」
「そうだったのですか…試合はわたくしの負けです。あの…もしよかったら…その…わたくしと、と、友達に…」
彼女の言葉を聞いて、ボクは微笑み、口を開いた。
「もちろん、OKですよ。友達になりましょう」
「ありがとうございます!わたくし、ずっと銀河太陽系8神のやり方には疑問を持っていました…その思いが今解放されたような気がします!でも…スター=レスリングジムの人たちは、わたくしを受け入れてくれますでしょうか…?」
「カイザーさんに話せばきっと、大丈夫ですよ。みんな喜んで歓迎します。これからよろしくお願いしますね、マールスさん」
彼女は、先ほどよりも明るい笑みを浮かべて、頷いた。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.196 )
- 日時: 2014/06/27 18:00
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
井吹くんとフロイさん、カーネルさんがそれぞれの扉から帰ってきました。
お互いに肩を貸しあい、フラフラになりながら、僕たちの方へと向かってきます。
「みなさん、見事な勝利をおめでとうございます」
「まあ、俺は勝っていなんだけどな……」
井吹くんが珍しく謙虚に振る舞います。
「でも、引き分けはすごいです!あとは僕たちに任せてゆっくり休んでください」
「あの…わたくし…」
フロイさんの後から少しもじもじしながら、ついてきたマールスさんに、カイザーさんは優しく微笑み、
「今からキミは我々の仲間だ。遠慮などいらない。これからは、共に闘おう!」
「…はいっ!」
ふたりは固い握手をして、これから仲間であることを確かめ合いました。
彼女が裏切ることは、まずないでしょう。
マールスさんから、敵の情報も聞けそうですし、もしかすると、このまま僕たちが連戦連勝するかもしれません。
僕がそう思った、そのときです。
「オーッホッホッホ!」
上空で聞き覚えのある笑い声がしました。
みんながハッとして上を見ますと、空中に浮かんでいたのは、カーネルさんに倒されたはずの、クロノスでした。
「私はカーネルさんを慢心させるために、わざと敗れたのです。
倒した相手がほとんどダメージも受けずに生きていた。
これ以上の屈辱はありませんからねぇ。オーッホッホッホ!」
彼はひとしきり笑うと、再び口を開きました。
「あと少しで夕方。今日はあと1試合だけやって、残りは明日に持越しましょう。そのほうが、観客のみなさんも試合を楽しめるかと思いますしね」
彼がそう言った直後、フォルテさん、アシュランくん、マルコくん、ラグくんが次々と扉から吹き飛ばされてきました。
「それで…今日最後の1試合というのは…?」
カイザーさんが彼に睨みをきかせますと、彼は少し考えるしぐさをして、
「ラストマッチに、単なるシングルマッチをしても、盛り上がらないことは明白。ですから、今日のラストマッチは3対1の変則マッチにしましょう!もちろん、こちらは私が対戦相手、そして、この私と対戦するのは…星野天使さん、メープル=クラシックさん、ハニー=ブレッドさんの3人です!」
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