複雑・ファジー小説
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- マジカルスイーツショップ【完結!】
- 日時: 2014/08/06 15:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8190
ある都会の一角に小さなお菓子屋さんがありました。
そのお店の主人の名はヘンリー、孫の名はマーラー。
このふたりはどこにでもいるごく普通のおじいちゃんと孫に見えますが、彼らの正体は様々な願いを叶えるお菓子を作る魔法使いだったのです。
☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆
今回は明るく楽しいマジカルコメディを書きたいと思います。
駄文だと思いますが、みなさん応援よろしくお願いします。
※この作品はとある有名作品のパロディを多く含みます。
奇想天外プロレス物語の最終シリーズです。
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- Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ8人募集中!】 ( No.122 )
- 日時: 2014/06/19 20:41
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
フスマさんへ
おおお!望み通りのキャラが来ましたね。大活躍させますので、登場を楽しみにしていてください。応募ありがとうございます!
- Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ7人募集中!】 ( No.123 )
- 日時: 2014/06/19 20:46
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
合宿1日目。
「起きろ、ガキ共!」
不動さんの怒鳴り声で俺は夢の中から起こされた。
目覚めはもちろん最悪だ。
すると、そんな様子を見た彼は、ニヤリと笑い、
「お前達、朝一番の修行は目覚めに最適だ。俺についてこい」
「待てよ、不動さん!」
俺たちはブツブツ文句をつぶやきながらも、おいて行かれては大変と走り始めた。
朝一のランニングはかなりきつく、想像以上に体力を消耗した。
汗だくで、風呂に入りたい。
「だろうな、井吹。さて、修行の場についたぞ」
彼が指さした先のあるのは、巨大な滝。まさかとは思うが…
「ガキ共、半裸になって滝に打たれろ。それが序章だ」
「あの…あたしもですか?」
おっ、もしかしてこの展開は、フォルテの半裸が拝めるかもしれない。
そんな期待を込めていると、不動さんが口を開いた。
「ビキニと服を着たまま、どちらがいいか、選べ」
「じゃ、じゃあ、服を着たままでいいですわ。ここは海じゃありませんし、ビキニに着替えるのも変ですわ」
「冷静な判断だ。それに比べて他のガキ共は、下品な妄想をするとは情けない!」
彼は鬼神の如き形相で俺たちを睨めつける。頼むから、そんな怖い顔をしないでほしい。心臓に悪いから。
「では、朝一番の修行を始めよう」
全員が滝に入ると、激流に打たれながら、彼が言った。
「ガキ共、この滝の上からそうめんが落ちてきたら、面白いと思わないか?」
珍しく彼がニヒルな笑みを浮かべたので、俺たちの顔にも少し笑みがこぼれる。
「まあな」
「だが、その考えは甘い。落ちてくるのは—これだ」
それを合図に、不動さん目がけて巨木が落下してきた。
「むうん!」
彼の頭に直撃したが、割れたのは大木の方だった。恐ろしい石頭だ。
ヘディングなら、たぶん世界を狙える。
「人間、修行をすれば何でもできる。これは初級編だ。さあ、やってみよう」
俺は、いや、他のみんなも、このとき同じことを思っていたのかもしれない。
(あんたは宇宙人だから平気かもしれないけど、こっちは人間だから)
すると、彼はクワッと目を見開き、
「そんな小さいこと、俺が知るか。くだらん常識を捨てろ、これは誰にでもできる」
…どうやら、俺たちはここで死ぬのかもしれない。
- Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ7人募集中!】 ( No.124 )
- 日時: 2014/06/19 22:04
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「どうやら、下等人類をカイザーたちは鍛え上げるつもりらしい」
地球をなんでも見通す双眼鏡で眺めている、銀河太陽系8神のひとりがつぶやいた。
「愚かな。どんなに鍛えようと、神は超えられぬ」
わたくしはおずおずと口を開く。
「あの…みなさん」
「なんだ、マールス。何か言いたいことでもあるのか?」
「わたくしも傲慢なのはよくないと思いますが、人類共にもまだ良心はあるんじゃないですか?」
「無い。奴らはゴミだ」
「不良だ」
「害虫だ」
「太陽系の駆除対象だ」
他の神は次々に人類を罵る。
「と、とりあえず話し合いをしましょう。人類の代表と!いきなり喧嘩はよくないと思います」
「地球を奪いに行くぞ」
「あのー…話、聞いてましたか?」
「何の話だ?」
ダメだ。話にならない。でも、双方のために彼らを説得しないと…!
「人類の意見は聞かないのですか?」
「下等極まりない人類の意見など聞く必要はない。我らは神だ。少なくとも我らは、管理下の意見など聞かん。
問答無用で人類を全て殲滅する」
「殲滅!?何をおっしゃっているのかちょっと…」
「お前は我らの意見に反対なのか。カイザーたちと同様離脱するつもりか」
彼らはぐっとわたくしに詰め寄る。そのせいで冷や汗が流れた。
「そうじゃないです!ただ、もう少し平和的な解決方法があるのではないかと…」
「無い。お前はそれぐらいもわからないのか。人類は愚かだ。無知だ。無能だ。話し合いなどまともにできる奴らがいるとでも?下等な人類に?」
「そ、それは…その…」
わたくしが答えられないでいると、彼らは冷たい目で一瞥した後、それぞれの星へと帰って行った。
(どうしよう…このままじゃ、悲惨な争いが始まる…!)
わたくしは自分の無力さに胸が締め付けられる気がした。
- Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ7人募集中!】 ( No.125 )
- 日時: 2014/06/20 18:26
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
この日、ボクは故郷のブランデンブルクの喫茶店でお茶を飲んでいた。
食後のクレープと紅茶のコラボレーションは最高だ。
そんなことを考えていると、ピンクのつややかな長髪、長いまつげ、ピンクの瞳をそたひとりの女性がやって来て、ボクの目の前に座った。
「あなた、もしかしてスター=レスリングジムのフロイ=バウムクーヘンさんじゃありませんか?」
見知らぬ彼女がボクの素性を一発で当てたので、少し目を丸くする。
「そういうあなたは誰なのですか?」
ボクは相手に警戒の色を強めながら訪ねた。
すると、彼女はカの鳴くような小さな声で、
「わたくしは、銀河太陽系8神のひとり、マールスです」
こちらが少し身を乗り出すと、彼女はふふっと小さく笑う。
「警戒なさらないでください。わたくしは、今回、話し合いにきたのです」
※今回登場のマールスは、フスマさんのアイディアを参考にさせて創作しました。ご応募ありがとうございます。
- Re: マジカルスイーツショップ【オリキャラ7人募集中!】 ( No.126 )
- 日時: 2014/06/20 21:26
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「話し合い?」
ボクは彼女の口から放たれた、意外な言葉に驚きを隠せなかった。
なぜなら、銀河太陽系8神といえば、会長たちから武力行使の連中しかいないと聞かされていたから。
こうして話し合いで解決しようという穏健派がいるとというのは、ボクにとっては信じられなく、また平和的に解決できるかもしれない、という希望が生まれた嬉しい知らせだった。
ボクは科の次女に笑顔を見せて、再び口を開く。
「あなた方はどうして地球人を滅ぼそうとしているのですか?」
すると彼女は伏し目がちになり、悲しげな表情で言った。
「人間が傲慢だからです。
この惑星には人間だけでなく、他の生き物も数多く生きているはずです。
それなのに、人間だけが威張り、他の生物を殺戮したりしている。この現状、おかしいと思いませんか?」
「確かにあなたの言うことは一理ありますが、人間の中にも絶滅の危機に瀕した動物たちを保護し、なんとか野生に返そうと一生懸命な人たちもいます」
ボクはよく、テレビなどで目にする動物保護を仕事にしている人たちのことを思い出しながら語る。
「ですが、大半の人間はペットとして飼った動物を無責任に放置したり、虐待して殺してしまうケースもあります。
それにあなた方は同じ種族同士でも意見の違いから戦争などをして、殺し合いを続けているではありませんか。
私たちは何千年もの間、静観をし続けていましたが、もう限界なのです。
実はあなたがたの愚かな行いのせいで、他の惑星まで低く見られてしまっているのです。
そしてその責任は、私たち太陽系の神が取らなくてはならないのです。
太陽神、カイザーを除く、我々の出した結論。
それは—人類を滅ぼし、この星を緑の惑星として再生させること。
わたくしの考えはこれぐらいでは、まだ揺るぎませんわ。
それでは、1か月後に。うふふふっ」
彼女は美しい顔で笑うと、ピンクの霧となって姿を消した。
『今度の相手は只者ではない。今度ばかりは、五体満足では済まないということを覚えておきたまえ』。
カイザーさんの言葉が、ボクの脳裏で何度も繰り返し響いた。
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