複雑・ファジー小説
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- マジカルスイーツショップ【完結!】
- 日時: 2014/08/06 15:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8190
ある都会の一角に小さなお菓子屋さんがありました。
そのお店の主人の名はヘンリー、孫の名はマーラー。
このふたりはどこにでもいるごく普通のおじいちゃんと孫に見えますが、彼らの正体は様々な願いを叶えるお菓子を作る魔法使いだったのです。
☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆
今回は明るく楽しいマジカルコメディを書きたいと思います。
駄文だと思いますが、みなさん応援よろしくお願いします。
※この作品はとある有名作品のパロディを多く含みます。
奇想天外プロレス物語の最終シリーズです。
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- Re: マジカルスイーツショップ【面白いキャラ大募集中!】 ( No.28 )
- 日時: 2014/06/08 09:25
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
いつものようにお店に入って、マーラーくんを見たぼくは心底驚きました。
なぜってあの美しい彼の顔が信じられないほど醜くなっているのですから。
彼はどんよりとした顔でとぼとぼと学校に行きました。
☆
「きょうはお休みしようかの」
そう言って彼は意外にも『本日はお休み』の看板を表にかけました。
普段の彼ならお店を休むことなど滅多にありません。
その彼が休むというのですから、これは何かあるなと直感します。
すると彼は優しい笑みを浮かべ、リビングへ案内すると、白くて大きな丸テーブルに腰かけるように言いました。
言われるままに腰かけると、彼は魔法の杖を一振り。
するとテーブルの上にたくさんのお菓子が現れました。
「クロワッサンくん、きょうはふたりでのんびりと楽しくおしゃべりでもしよう」
言われるがままに頷きましたが、どうしてこんなことをするのか、その意図が掴めません。
「きょうお休みにしたのはわけがあるのじゃ。まずひとつは、マーラーと男の子の関係があの魔法でどうなるのか見たかったから。そしてもうひとつは…きみの最近の嬉しい変化に気づいたからじゃ」
変化?まさか…彼は知っていたのでしょうか。
「隠さなくてもよい。お前さん、真帆ちゃんのことが好きなんじゃろ」
その言葉にぼくはただ頷くしかありませんでした。
初めは彼女のことを常連のお客さんだとしか思っていませんでした。
けれど、何回も顔を合わせ、彼女のたわいない話や辛い過去の話、お菓子を食べて喜んだ幸せそうな顔や過去を語る悲しい顔などを見ているうちに、ぼくは彼女に対して普通のお客さんとは違う特別な感情を持っていることに気が付きました。
彼女がお店に可愛らしい顔で来るたびに、心は躍り、ドキドキしていました。
そしてあるとき気づいたのです。
ぼくは彼女に恋をしているんだということに。
- Re: マジカルスイーツショップ【面白いキャラ大募集中!】 ( No.29 )
- 日時: 2014/06/08 07:31
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「お前さんは、優しいから決してそんなことはせんと思うのじゃがの、くれぐれもエッチだけはしないようにな」
その発言にみるみる自分の顔が真っ赤になっていくのを感じました。
彼は話を続けます。
「恋愛と付き合いは違うからのう。
一時の感情で愛の行為だとか言って後々後悔する若者が後を絶たない。その理由は大方察しがつくと思うのじゃが、これは本当に悲しいことじゃ。若いということはいいことではあるが、過ちが多い時期でもある。まあ、これはなにも若者だけに当てはまることではない。例えば自分の性欲を満たそうとする中年男などもそれに含まれる」
その言葉を聞いたとたん、ぼくの背筋に電撃のような強いショックが襲い、全身を駆け巡り、かつての地獄のような日々が彼の一言によってほんの一瞬ですが、呼び起されてしまいました。
冷や汗が流れ、少し呼吸がしづらくなっているのを感じます。
もし、万が一、ぼくが世界で最も恐怖し嫌っているあの男が目の前に現れたら…そう考えただけで心が凍りつきそうになります。
ぼくの異変に気づいたのか彼はミルクを飲むように勧めました。
並々とそそがれたミルクを一気に飲み干すと、絶大な安心感と癒しで包みこまれているような不思議な感覚に陥り、少し精神不安定気味だった心が落ち着いてきました。
彼はぼくの顔を覗き込み、「落ち着いたかの」と訊ねましたので首を縦に振ります。
そして彼は話を再開しました。
「恋愛はそのような一瞬の行為で表せるほど簡単で甘いものなものではない。常に数々の試練や困難に打ち勝ってこそ、真の愛が得られるのじゃ。わしが考える究極の愛とは『精神的な結びつき』だと思うのじゃ」
その言葉を深く心に刻みこみながら、ぼくは真帆さんを一生愛していこうと決心しました。
- Re: マジカルスイーツショップ【面白いキャラ大募集中!】 ( No.30 )
- 日時: 2014/06/08 09:21
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ぼくは学校に行き、普通に授業を受けた。
みんなと何気ない会話をして、学校に行くのも悪くないと思った。
けれど、不思議なことがある。
それは、昨日あんなにぼくに熱烈にプロポーズをしてきた彼がまるで別人のように冷たく、そして無関心になっているということだ。
話しかけても返事さえしてくれない。ぼくはどうしても気がかりだったので、放課後、彼に訊ねて見ることにした。
「ねえ、昨日の返事だけど…」
「お前のようなブサイクと付き合う価値はない。うせろ」
「なっ…!」
「俺は綺麗なお前が好きだった。
お前は他の男や女を超越する輝きを持っていた。
だが、今のお前はどうだろうか。ブサイクで汚いただの男。
そんな奴に告白した俺が情けなくなってくるぜ…」
酷い。
彼はぼくの外見という上辺だけでしか判断していなかった。
ただ、ぼくの容姿が綺麗だからなんとかして自分のものにして、他のみんなに自慢したかっただけなんだ。
好きって言われた時は、ぼくは最初こそ戸惑っていたけど、彼の真剣な瞳を見ていると、この人は本当にぼくを愛してくれているんだ、そう思えた。
けど、現実は違った。
期待を裏切られたショックを受けてがっくりと膝をつくぼくの肩を、優しく掴む手があった。
「おじいちゃん…」
「これでわかっただろう、坊や。
『金の切れ目は縁の切れ目。美貌の切れ目は恋の切れ目』であると。これは最近の恋愛を現した名言じゃ。わしはこれが伝えたかったのじゃ。
まあ、結果はこうなるだろうとは思っていたからのう。
ただ女子からキャーキャー騒がれている王子様は容姿がいいからモテているだけじゃ。
わしはその王子様を愛している人の中にはその人を心から愛している人はほとんどおらんと見ておる。
本当にその人を愛しているのであれば、容姿がどんなに変わろうと深い愛を注ぐはずじゃ。
これがわしの提唱する『真の愛』なのじゃよ。
結婚すれば歳と共に容姿も変わるし、体も衰える、お金も底をつくかもしれない。それでもその人を愛し続けることができるかの?」
深い。とても深い。
おじいちゃんの言っている言葉は多分普通の人には実践するのが大変かもしれない。
でも、それを実践できたら本当にすごいことだと思う。
おじいちゃんは幼馴染だったぼくのおばあちゃんと結婚して生涯に渡って愛し続け、浮気もほとんどしなかったそうだ。
浮気しても彼女は笑って許していたという。
そんな関係でいられたらきっと幸せに違いない。
「坊や、もし坊やが愛する人を見つけたら、相手がどんなに変わろうが一生涯愛し続けるのじゃよ。そうすればその思いはきっと届くはずだから」
ぼくはうなずき、おじいちゃんと一緒にお店であるお家へ帰っていった。
きょうはたくさんのことを学んだ一日だった。
- Re: マジカルスイーツショップ【面白いキャラ大募集中!】 ( No.31 )
- 日時: 2014/06/08 19:13
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「俺、闇野 卿也!つっても、みんな俺の事ダークって呼ぶけどな」
この日、お店に面白いお客さんが来ました。
名前を闇野 卿也くんと言って、歳はぼくと同じ16歳。
藍色の逆立ち頭でオレンジ色の瞳、若干でもないですが不良と一般人を足して2で割った感じの顔つきをしている男の子で、学校ではみんなからダークと呼ばれているそうです。
彼はニコニコ笑いながら話を続けます。
「俺さー何かと扱いが悪くて、被害に遭いやすい事が悩みなんだよねー。なんかいい解決方法ない?」
「……」
予想の斜め上を行く珍しい悩みでしたので、ぼくは首を捻り、一心不乱に考えますが、なかなかいいアイディアがでません。
こんなときにヘンリーさんがいると楽なのですが、きょうじゃ生憎お出かけ。
今回はぼくひとりでお悩みを解決しなければなりません。
さて、こんなときは、どうしたらいいでしょうか…?
- Re: マジカルスイーツショップ【参照200突破!】 ( No.32 )
- 日時: 2014/06/08 23:07
- 名前: 楔 ◆8UiERoN6vw (ID: DT92EPoE)
クロワッサンくん真帆ちゃんに恋を(///ω///)
可愛い男の娘に恋されるなんて
真帆ちゃん幸せ者o(^o^)oわら
マーラーくんもなかなか悲惨な事に笑
続き楽しみにしてます!
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