複雑・ファジー小説
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- マジカルスイーツショップ【完結!】
- 日時: 2014/08/06 15:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8190
ある都会の一角に小さなお菓子屋さんがありました。
そのお店の主人の名はヘンリー、孫の名はマーラー。
このふたりはどこにでもいるごく普通のおじいちゃんと孫に見えますが、彼らの正体は様々な願いを叶えるお菓子を作る魔法使いだったのです。
☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆
今回は明るく楽しいマジカルコメディを書きたいと思います。
駄文だと思いますが、みなさん応援よろしくお願いします。
※この作品はとある有名作品のパロディを多く含みます。
奇想天外プロレス物語の最終シリーズです。
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- Re: マジカルスイーツショップ ( No.157 )
- 日時: 2014/06/22 16:40
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
夜幽さんへ
こ…これは!間違いなくボスクラスの強敵として活躍できそうです!
早速登場させて大活躍させてあげたいと思います!
応募ありがとうございます!
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.158 )
- 日時: 2014/06/22 17:26
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
そのとき、オーロラビジョンの画面が切り替わり、アメリカの自由の女神を映し出しました。
目をこらしてよく見てみますと、そこにひとりの男性が浮遊しています。
浮遊ができるということは宇宙人に違いないでしょうが、もしかすると彼も銀河太陽系8神のひとりではないでしょうか。
彼は顔の一部を覆う仮面をつけ、瞳の色は濃い青。ブラウンの髪に服は赤いスーツに黒いズボン姿。ズボンには髑髏や花と言った様々な装飾がされています。身長は180センチくらいでしょうか。
彼は自由の女神の真ん中の部分まで下降すると、そこで止まり、口を開きました。
「初めまして。私は銀河太陽系8神のひとり、土星神、クロノス。以後、お見知りおきを」
すると、その声に反応したのは、たった今、試合会場から帰ってきたカイザーさんです。
「バ…バカな!奴は死んだはずだ!数千年前の闘いで…!」
彼の顔は青くなり、大量の汗が噴き出しています。
あの冷静なカイザーさんがここまで同様するほどの相手ですから、相当な実力を持つ強敵と判断していいわけです。
「おやおや、どうしました?そんなに怯えて?この私が今すぐそちらに向かって、あなたの愛するお仲間さんたちの息の根をとめに行ってもいいんですよ?」
「貴様〜!」
カイザーさんは怒りを露わにし、オーロラビジョンを睨みつけます。
「ホホホホ。冗談ですよ。貴方、からかい甲斐がありますね。それはそうと私の扉もそちらに設置しましたから、誰か来てくださいませんかね」
「待っているがいい、クロノス!お前の相手はこの私だ!」
彼が新たに現れた『土星』の扉に突入しようとした、そのときです。
「悪いがカイザー、ここは俺の出番だぜ!」
何者かがカイザーさんを押しのけ、『土星』の扉へ入っていきました。
それからしばらくして、クロノスの真下から声がしました。
「てめえの相手はこの俺、正義の味方ロディ様がしてやるぜ。イーハー!!」
「おやおや、やはり来ると思っていましたよ、スター=レスリングジムで最も単純でバカなロディさん」
「お前のその言葉、俺のフロンティア精神に火をつけたぜ!何が何でもこのアメリカの地だけは誰にも渡さねぇ!俺が守ってやる!」
「ホーッホッホッホ。大した度胸ですね。褒めてあげますよ。では、他のみなさんより先にあなたを地獄送りにしてあげましょう!」
彼が自由の女神の真下に設置したリングへ着地すると、ロディさんもリングへ入り、試合開始のゴングが鳴りました。
※今回登場のクロノスは夜幽さんのアイディアを元に創作しました。
ご応募ありがとうございました。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.159 )
- 日時: 2014/06/22 19:04
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
この男を見た瞬間、煮えたぎるような激しい怒りの感覚を覚えた。
俺は生粋のアメリカ人。
そしてアメリカの象徴ともいえる建造物、自由の女神の前にリングを建てやがって。こいつらにはジャドウを殺された(あいつは勝手に自害したが、間接的な要因を作ったのはあいつら)借りもある。
俺はカイザーを押しのけ『土星』の扉へと突入した。
扉をくぐりぬけると、奴のいけ好かない顔が俺を見下していた。
「そこのオカマ!俺が相手になってやる!降りてきやがれ!」
「私はオカマではありません」
お前はそのつもりじゃねえんだろうが、俺にはそう見える。
「さっさと降りてきやがれ、そして俺と闘え!」
「うるさいですねえ、ロディさん。そう焦らなくてもいいでしょう」
奴が降りてきたので、俺もリングに上がる。
そして試合開始を告げるゴングが鳴った。
「行くぜ、お前をブッ倒す!」
俺はゴングが鳴るやいなや、得意のナックルパートで敵を攻める。
「おやおや、随分と荒々しい方ですね。予想はしていましたが、まさかこれほどまでとは…」
奴は俺の攻撃を受けながら、話し続ける。
話せる余裕があるってことは、ダメージはほとんど受けていないということだ。
それなら、戦法を変えてみる。
「来い、オカマ」
「な、なんですって!あなた、私を二度までもオカマ呼ばわりしましたね。もう許せません!狂わせてあげますよ!」
奴は言うなり俺に一本背負いを炸裂させる。
だが、そんな投げ技へでもない。
俺は立ち上がり、敵と距離を置く。
「逃がすもんですか!」
「そう来ると思っていたぜ!」
俺は奴の突進を利用して、巻き投げで投げた。
「なかなかやるじゃないですか」
「褒めるのはまだ早いぜ!」
俺は得意技のひとつであるラリアートで敵をロープへ飛ばし、反動で返ってきたところをダブル=レッグ=スープレックスで投げる。
「打撃も技もなかなかのもの。ですがそれはあくまで人間レベル。私たちの域には達していません」
「そうかよ。だがな、そんなことはどうでもいいんだ!」
俺は奴の顔面にドロップキックを放ち、押し倒してマウントをとる。
「俺の拳を食らえ、オカマ」
「ホギャ、ホギャッ!」
奴は俺の拳がヒットするたびに赤ん坊のような声をあげる。
「お次はこれだぜ。ほらよっ!」
俺は腕ひしぎ十字固めをかけ、敵からギブアップを狙おうと考えた。
「あなたはジャドウさんの闘いを見ていなかったのですか?私たちにその技は効果はないと…」
奴が俺をバカ力で持ち上げるのは想定内。
「そう来ると思っていたぜ、だからこんな技を食らわせてやるのさ!カーフ=ブランディング!」
俺は必殺技のひとつである、カーフ=ブランディングで奴の脳天をキャンバスにめり込ませた。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.160 )
- 日時: 2014/06/22 22:05
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
だが、奴は俺の必殺技を食らっても、平然と立ち上がってきた。
「これで勝負が決まったとでも思いましたか?甘いですねー。甘すぎます!ですが、ダメージを受けたのは事実ですから、あなたの実力に敬意を表して、ちょっとだけ本気を出します……覚悟はいいですか?」
「ああ、いいぜ。かかってこい」
「では、行きます!」
奴は猛スピードで接近し、俺に手刀の連打を浴びせる。
くそっ、早すぎて防げねぇ。
「さっきまでの威勢はどうなりました?私が少し本気を出した程度で、もう降参ですか」
「いや!生憎だが、俺は降参するわけにはいかねぇんだよ!」
ロープを使い、フライングクロスチョップを放つ。
そのままトンボをきり、フライングニールキックをお見舞いする。
奴は少し怯んだのか、わずかながら後退する。
「あなたは打撃技だけがとりえだと踏んでいましたが、なかなかどうして飛び技もできるじゃないですか。意外ですね」
「そうかよ。だが、お前がどう思おうとこっちはどうだっていいんだ!」
足払いをかけ、敵がバランスを崩したところを押したおし、俺の必殺技の2番目をかける。
「食らえ、スピニング=トーホールド!」
「オホホ。随分と懐かしい技を使うんですね、あなたは。ですが、この技が私に通用しますかどうか…」
「何ッ?」
奴の足はまるでツイスタードーナツのようにねじ曲がっているにも関わらず、悲鳴ひとつあげない。
「残念かもしれませんが、私はカイザーを除く、銀河太陽系8神の中では、最も柔軟な筋肉と関節を持っています。したがって、あなたがどんなに力を加えても効果はないのです」
奴はねじ曲がった足を回転させ技から脱出すると、気に食わない笑みを浮かべる。
「人類は自分勝手が多すぎて困ります。自分のことだけ考え、他人のことはどうでもいい。情けない限りですね」
「自分のことを考えるのは人間として当たり前だろ。悪いことじゃないぜ」
「お黙りなさい!」
「黙れと言われて、黙る奴がいるか」
「そうですか。それにしましても、あなた方のお仲間さんはバカが多いですね。
負けて自害するジャドウさん、敵に言いくるめられ、降参するディナーさん。私から言わせれば愚かな行いですよ。所詮弱い者のすること、私のような強者には理解できませんね。それにしても、ラルスさんは我々銀河太陽系8神の恥さらしですね、カイザーと闘って無様に敗れたのですから。負けたものに存在価値はありません。所詮それだけの実力しかなかったということですよ!」
「…恥さらしだと〜?」
今の奴の言葉で、俺のフロンティア精神がさらに熱く燃え上がったぜ。
「お前に、あの2人の気持ちの何がわかる!敵の実力を認め、自害したジャドウの気高さの何がわかる!敵と約束し、その約束を守ったディナーの素直さの何がわかる!何より精一杯闘って散っていった仲間に対し、賞賛の言葉もねえ、お前の態度が1番、気に入らねえ!」
俺は怒りを拳に溜め込み、荒馬のような速攻をかけた。
「な…なんです!パワーが急激に上がった!?」
「これは自害したジャドウの分、この一撃はディナーの分、そして最後に特別大サービス、ラルスの分だ!」
「ホギャ!」
奴は少しバランスを崩し、ダウンした。
「てめえは、敵も味方も関係なく罵りやがった。その腐った考え方、俺のフロンティア精神でブチ砕いてやる!」
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.161 )
- 日時: 2014/06/23 11:10
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
僕は黙って不動さんやディナーくんたちと一緒に試合を見ていましたが、最初こそ押され気味だったロディさんは、敵の放った一言により、怒りのパワーを全開にして勇猛果敢に敵を攻撃しつづけています。
すると、その様子を見ていた不動さんが口を開きました。
「星野、ロディの雄姿を、片時も目を離すことなく見届けろ」
「えっ?」
不動さんの言葉が気になりましたが、僕は試合の観戦に集中することにしました。
「これで止めだ!俺の全精力をかけたプレーンバスターを受けやがれ!」
ズドォン!
もうもうと土煙が立ち上がり、二人の姿が見えなくなります。
しばらくして、煙が消えるとそこに立っていたのは、
「みなさん、残念でしたねぇ。勝ったのはこの私ですよ」
信じられないことに、試合に勝利したのは、クロノスの方でした。
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