複雑・ファジー小説
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- マジカルスイーツショップ【完結!】
- 日時: 2014/08/06 15:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8190
ある都会の一角に小さなお菓子屋さんがありました。
そのお店の主人の名はヘンリー、孫の名はマーラー。
このふたりはどこにでもいるごく普通のおじいちゃんと孫に見えますが、彼らの正体は様々な願いを叶えるお菓子を作る魔法使いだったのです。
☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆—☆
今回は明るく楽しいマジカルコメディを書きたいと思います。
駄文だと思いますが、みなさん応援よろしくお願いします。
※この作品はとある有名作品のパロディを多く含みます。
奇想天外プロレス物語の最終シリーズです。
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- Re: マジカルスイーツショップ ( No.177 )
- 日時: 2014/06/25 09:00
- 名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)
フフフフ…親愛なる仲間の諸君。これを読む頃には、俺はもうこの世にいない。
お前たちと過ごした日々は、よくも悪くも満ち足りた日々だった。
それはいいとして、今のお前たちの現状を当ててやろう。対戦成績は2勝3敗。
この数字には俺の敗北が大きく影響しているのは、見るまでもないことだ。
このまま行くと、お前達は惨敗を喫し、多くの仲間を失い、地球を去ることになるだろう。
だから、そうならないように、俺からアドバイスを送ってやろう。
お前たちは苦手かもしれんが…宇宙からあの男を呼べ。
きっと強力な助っ人になってくれるはずだ。
以上で遺言を終わる。さらばだ。
「…あの男って、絶対あの人しかいませんよね。この話の内容からすると」
僕は彼の遺言書を読み上げ、とある人物を連想させてしまいました。
「あいつか。この対戦成績だと、猫の手も借りたいが、あいつの手だけはごめんだ」
「私も彼には随分頭を悩ませた思い出がある。頼りにはなるのだが…」
僕とカイザーさんと不動さんは、ジャドウさんが指している強力な助っ人に、なんども迷惑な思いをさせられたことがあり、そのときの記憶がまるで昨日の事のようによみがえってきます。
「できれば、呼びたくないですが、事態が事態ですし、呼びますか…ハニーくん、お願いします」
「うん。わかったー。コスモマン、助けてー!」
すると、何かが空から落ちてきてクレーターを作りました。
「ハハハハハ!着地に失敗してしまったようだな。本官を呼んだのは、きみたちだな?」
現れたのは、僕たちにとって迷惑極まりない宇宙の警察官、コスモマンです。
紫のプロテクターにマスク、カッコいいメタリックヒーローといえば、聞こえはいいですが、その本質はスーパートラブルメーカーです。
まさか、彼を再び呼び出すことになろうとは、思ってもみませんでした。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.178 )
- 日時: 2014/06/25 12:22
- 名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)
突然私たちの前に現れた、コスモマン。
彼は私にとっては頼りになる助っ人だ。みんなの反対を押し切って、彼に協力してもらうことにした。
さて、それはよかったのだが、ここからが問題だった。
今、私たちがいる東京ドームに現れた、銀河太陽系8神の最後のひとりを名乗るカインちゃんを、誰が相手をするかということだ。
星野くんやカイザーくんや不動くんは戦力として残しておきたいし、地球に来てそうそう、コスモマンに試合をさせるというのも気の毒だ。
そこで私は考えた。
「諸君!このカインちゃんの相手は私が引き受けよう!」
私は大声で宣言し、悠々と彼女が待っているリングへ上がった。
久しぶりに試合ができるとは、嬉しくてたまらない。
「あなたが私の対戦相手?」
彼女は怪訝そうな顔をするのはもっともだ。
なぜなら私はこの中で、少なくとも星野くんを除けば1番弱く見えるはずだ。
だから彼女が疑うのもわかる気がする。けれど、私は実際弱くはない。
「ハハハハハ!そう、きみと勝負をするのはこの私、スターなのだよ。
ぜひとも、すがすがしい青空のもと、元気いっぱいお互いの肉体から繰り出す技で、正々堂々戦おうじゃないか!」
レースのついたパーカーに深い蒼のノースリーブワンピース。紺色の髪の毛を腰下まで伸ばし、前髪を切りそろえている。
こうしてみると、彼女はなかなか可愛らしい。
弟子にして、鍛えてあげてもいいかもしれない。
「それでは試合を始めようではないか、カインちゃん!」
「いいわよ、かかってきなさい!」
こうして久しぶりに楽しめそうな試合が始まった。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.179 )
- 日時: 2014/06/25 16:46
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
試合開始のゴングが鳴り、私と彼女はリング中央で力比べを始めた。
こうして力比べをするのは何年振りだろうか。実に懐かしい。
「あんたは確かスター=レスリングジムの会長よね?」
「ああ、そうだよ。私が1番強くてえらいのだよ」
「じゃあ、つまり、あんたを倒せばあんたたちは全敗したも同然ってわけね?」
「そういうことになるね。でも、きみに倒せるかなー?」
「あったりまえじゃない。私を舐めないで!」
すると彼女は腕に力を込め、私の体をのけ反らせた。
うーむ。実にすばらしい握力だ。
「なにいってんの、当然じゃない。私の握力は、銀河太陽系8神の中で1番なんだから!」
私はそんな彼女に巴投げをかけて投げ飛ばし、口を開く。
「それはすごいことだよ。何かに1番になれるというのは、本当に名誉なことだから、自分ですごいと思っていたほうがいいだろうね。ところで、きみは何か趣味とかあるのかな?」
彼女は少しいたずらっぽい子猫のような笑みを浮かべ、
「ゲーセン通いよ。地球のゲーセンは最高!」
ゲーセン。それは、ゲームセンターの略。
私はゲームセンターにはほとんど行ったことがないから、正直何が面白いのかさっぱりわからない。
「でしょうね。あんたは時代錯誤な絵画とか音楽とかを好みそうな格好しているもの」
彼女は私の服のセンスにケチをつけた。
自分ではかなり似合っていると思っていただけに残念だ。
ファッションに関しては、女の子のほうが詳しいから、これからは私の直弟子のメープルちゃん、フロイちゃん、フォルテちゃんに聞いてみよう。
みんなには内緒なのだが、私はかわいい女の子が大好きなのだよ。
意外かもしれないけど、男の娘や美少年よりもボク少女やお嬢様のほうが、私の中ではランクが上なんだよ。
自分では無意識なのだが、私はもしかするとロリコンでショタコンなのかもしれない。
これがばれたら、カイザーくんたちにまた何か言われるかもしれない。
読者のみんなは。彼らに黙っておいてほしい。
今のところ私の好きな弟子のランキングのベストスリーは、全員女の子なんだよ(ちなみに4位は星野くんで、5位がハニーくん。
カイザーくんたちは別枠。彼らは大人だからね)。
「ふーん。あんたそうやって口に出しているから、もう周りにばれちゃっているわよ」
彼女の発言で私はハッと我に返った。
こうなっては仕方がない。
侘びのしるしに、私の芸術的プロレスを彼女に体験してもらおう!
今回登場したカインはヒナさんのオリキャラを元に創作しました。ご応募ありがとうございました。
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.180 )
- 日時: 2014/06/25 16:21
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
私は芸術を愛する。
芸術には様々な種類がある、絵画や音楽などはその代表だろう。
確かにこの2つの芸術も素晴らしい。
優しい音色で心を癒し、美しい絵でメッセージを伝える。
私はこの2つの芸術を心から愛する。
宝石店に売られている、ダイヤモンドやエメラルドなどの美しい宝石も、また、私の心を奪う。
私は恐らく誰よりも美しいものを好むのだろう。
そのためだろうか、私の弟子はみんな揃いも揃って美形だ。
そしてそれぞれが独自の信念に基づいて行動し、それを曲げることは決してない。
そういうところは、私に似たのかもしれない。
私の持つ持論、信念、それは、『最高の芸術とは、鍛え上げられた肉体から繰り出す技のプロレスである』ということだ。
私は全ての弟子にそれを説き、また自らも実践してきた。
そのかいあって、皆私の教えた美しい技のプロレスをしている。
もっとも、ジャドウくんとカーネルくんは折衷型だが。
それはともかく、私は彼女に教えてやりたい。
私が地球に住んで、これまで見てきた美しい芸術の数々。
そしてそれを生み出した、人間の素晴らしさを!
「星野くん、アレを用意したまえ」
私は弟子の中でもとりわけ気に入っている星野くんに指示を出す。
彼は私の指示通りCDプレイヤーを用意し、どのCDををかけるかを訊ねる。
「まずは『バットデイ』からがいいだろう」
この曲はアメリカで大ヒットし、日本でもよく知られている曲だ。
サビの部分を聞けば、きっと読者のみんなもわかると思う。
「さて、カインちゃん。私のダンスに付き合ってもらうよ」
☆
イントロが流れ始め、私はリズムを取り始める。
「な、何をはじめようっていうのよ!」
「ハハハハハ!ただのダンスだよ。だが、これに泣かされたレスラーは数えきれない」
と、その刹那、曲が始まった。
「何かあるわね、怪しい!」
彼女は私に蹴りを放つが、私はそれを受け止め、受け流す。
「た、たまたまよ。偶然が二度あるわけないわ!」
「カインちゃん。音楽の素晴らしさ、この曲に込められたメッセージを感じてごらん。素晴らしいから」
「フン。誰が音楽なんか、聞くもんですか。私はゲーセンさえあればそれでいいの!」
その時、サビが始まった。
私は彼女が繰り出す拳や蹴りを全て受け流し、あしらい、封じ込め、懐に入り込み、ただ1度だけ、蹴りを彼女の後頭部目がけて繰り出した。
彼女は、今の攻撃で自分の口から流れ落ちた血を見て仰天する。
「こ、この威力…」
「驚いたかね」
私は彼女の顔面に正拳を放ち、転倒させ、足を掴み、メリーゴーランドのように回転しはしめた。
彼女と私はコーヒーカップのようにグルグルと回転している。
「楽しいかね、カインちゃん?」
「楽しくないっ!離して!」
「では、言われるがままに」
私はふっと力を抜き彼女を離すと、彼女はまるで『ガメラ』のように回転しながら、コーナーポストへ頭をぶつけ、ズルズルと倒れ込む。
だが、さすがは銀河太陽系8神だけのことはある、普通の人間なら脳震盪を起こして死んでいたかもしれないのに、彼女はすぐに立ち上がってきた。
「なるほどね…これが噂のダンス拳法って奥義ね…」
「その通り!では、2曲目にいこう!」
- Re: マジカルスイーツショップ ( No.181 )
- 日時: 2014/06/25 17:22
- 名前: ヒナ (ID: Iohw8dVU)
どうも、ヒナです。
おお!ノアが出てますねー!
ツンツン感がばっちりですね。ありがとうございます!
そこだけ読んでしまいましたw
早く最新にたどり着きたいです。まだ読み終わってないんでww
更新、頑張ってください。応援しています。
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