複雑・ファジー小説
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- しりとりシリーズの『その後』
- 日時: 2016/05/07 17:13
- 名前: 彩都 (ID: YohzdPX5)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=18457
始めましての方も知っている方も始めまして。
彩都(サイト)と申します、七作目です。
この作品は『しりとりシリーズ』の続編となっております。
URLは前作『しりとりシリーズ』となっております。
感想等は、この作品の終了後か、前作『しりとりシリーズ』のスレッドにて、お書き下さい。
それではどうぞ。
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- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.49 )
- 日時: 2016/10/22 21:14
- 名前: 彩都 (ID: Jhl2FH6g)
しりとりシリーズ 『何』の『その後』
とりあえず、何もかも終わった──俺はそう思いながらスーツ姿のまま公園のブランコに乗った──何回も何回も俺は頑張った、だがニートを何年も繰り返しているから中々企業やバイトも取ってくれない。それは仕方無い、自分が悪いのだから──ってそうじゃない、そうやって後ろ向きになるから前に進めないんだろうが? そう思いながら自分は家に帰った──
誰も迎えてくれない自宅に入って、俺はパソコンに電源を入れる、完全に俺は社会復帰が出来なさそうだ──仕方なくニートの時やっていたオンラインゲームを起動する──パスワード、IDを入れて、入室者を確認する、たった一人、自分以外に一人しか居ない──その一人は誰だろう? そう思って探すと案外近くに居た、レベルはまさかの10012レベル、完全に上級者じゃないか、何でこんなゲームをやっているのだろう? ここ迄レベルを上げる事も驚きだが、どれだけの期間このゲームに居座っているのだろう? そう思いながらチャット機能を使用する。
『あのー、すいません、少しチャットしません?』
『えぇ、良いですよ、最近は人が居なくて……助かりましたよ、本当、自分一人しかやってないゲームだと思ってました』
『そうですか……そういえばレベルが高いですねぇ、何時頃からプレイしているんですか?』
本題、これが本題だ、この人のレベルがとても気になっていた、何でレベルがそこ迄あるのだろう?
『えっ? あぁ、プレイですか? 初期の方からですね、誰もいないから一人でレベル上げですよ、運営もこのゲームを見放しましたし……』
そうだったのか、それは可哀想だ……だが俺はそこ迄の優しさは無い。
『そうなのですか……実は自分は仕事をしようとしているのですがもう働ける場所がなくてですね……このパソコンも売ろうかと思っているんです、なので、さよなら……』
そう書き込んでログアウトする、結構使える手段である、『パソコンを売るんです、さようなら』って──そう考えながらパソコン売る気はさらさら無い、だからもう少し就職に対し、頑張ってみようと思う。
そして一週間が経った、だが中々就職は出来ない──そう思いながら親の脛を齧ってまたニートを続けようと思う、これは俺個人の問題だから、他人は関与出来ないし、させない。
まぁ、なる様になるさ、そう思いながら俺は昼十二時の真昼間に居眠る──
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- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.50 )
- 日時: 2016/10/23 19:36
- 名前: 彩都 (ID: 50PasCpc)
しりとりシリーズ 『似ぬ』の『その後』
自分達が高校生になった時、お父さんとお母さんが自分と弟の二人を呼んだ、一体何なんだろう? まさかDNA鑑定がバレたとか? そう思っていたが違うようだ、自分は弟の目を見て判断する、大丈夫、まだバレていない、と──
「えーとだなぁ、二人を呼んだのは他でも無いんだ、実はな……」
お父さんは咳払いをして、自分達二人に言う。
「実はな、お前等二人が双子って、言うのは真っ赤な嘘なんだ……実は次男のお前、お父さんと血が繋がってないんだ……」
そう言うと弟が叫ぶ。
「どういう事だよ!? 俺は真っ赤な他人の血が入った人間って事か!?」
「少しは落ち着いて話を聞いてくれ……」
静かにお父さんが言う、少しだけだが弟は息が荒くなっている。
「簡単に言えば、次男のお前は、お父さんの兄の息子なんだよ、んでもって、その父親が何処にいるのかも教えてやろう……」
お父さんがそう言うと、一つの遺影を取り出してきた、そして言う。
「これがお父さんの兄だ、そしてお前が生まれた後、死んだ……病死でな、そして赤ん坊を引き取った、だから血が繋がっていないんだ、だけどな、これだけは分かって欲しい、血が繋がってなくとも、『親子としての絆はある』って事を……まぁ、兄だから少しだけお父さんの血が繋がっているかもしれないなぁ」
お父さんがそう言いながら頭を掻く、すると弟が言う。
「つまり、父さんの兄貴の子って事? だったら俺の母さんは?」
弟がそう言うとお父さんは溜息を吐いて言う。
「お前の母さんも……死んだ、事故でなぁ」
「……そうか」
弟はそう言いながら自室に戻った──確かに、この内容は高校生の自分達にとってはとても重い話題だった──
それから俺が風呂に入って弟の部屋に入る、すると弟が言う。
「なぁ、俺が兄さんの弟じゃないって聞いた時どう思った?」
「そんなの……それでも一緒にい続けたじゃねぇか、それでも俺の弟だよ」
何言ってるの俺? 何か気持ち悪い発言だな、とか思った、すると弟は言う。
「そうか……俺は兄さんの弟、血が繋がってなくても、『兄弟としての絆は繋がっている』、これからも宜しく、兄さん?」
「はっ! そんなの言わなくても、こっちから宜しくなんだけどね?」
「へぇ、兄貴面すんなよ、兄貴?」
「煩い、一応は血が繋がってなくても兄貴だよ!」
何とか弟は何時も通りに接してくれる、俺も負けじと何時も通りに接してやる、これが兄弟ってもんじゃないのかな?
「ねぇ? 言ったでしょう? 二人はそれでも一緒って?」
そう言いながら俺の母親が言う、それに対し、お父さんが言う。
「そうだな……もっと早く言っておけば良かったかもしれないな……」
お父さんはそう言いながら俺達兄弟の部屋から離れる──良い兄弟になったな、お父さんはそう思いながら溜息を吐く、全く、冷や冷やした……
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- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.51 )
- 日時: 2016/10/29 20:14
- 名前: 彩都 (ID: ae8EVJ5z)
しりとりシリーズ 『塗るね』の『その後』
自分と一緒に帰った女の子は自分と結婚した、とても暖かい家庭になる様、自分も頑張らなくちゃ!
自分はデザイナーの仕事をしている、絵を描く事が楽しくて仕方無い、自分はもっと頑張る。
そして今日の仕事は完了した、さぁ、早く妻の所へ帰らないと……と、自分は思いながら前に進む、自分と妻の間にはもうすぐ子が生まれる、子にはどんな名前を付けてあげようか? 自分はそれを考えながら帰宅する、さぁ、何時になったら赤ちゃんが生まれるだろうか? 自分は少しだけ、ドキドキしながら家に帰る、さぁ、早く生まれておいで? 我が子よ?
そして帰宅する、すると妻が自分に抱きついてくる、ダメじゃないか、お腹も大きいのに……そんな無理をして……そう思いながら自分は妻を抱き締める、全く、昔っからお前は変わらないんだから……自分はそう思いながら頭を撫でる、今はこういう愛情表現しか出来ないけど、赤ちゃんが生まれたらもっと愛情表現が豊かになるのかなぁ? 自分はそう思いながら強く強く抱き締める──
NEXT しりとりシリーズ 『練り物』の『その後』
- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.52 )
- 日時: 2016/10/30 20:28
- 名前: 彩都 (ID: xyOqXR/L)
しりとりシリーズ 『練り物』の『その後』
ふむ、久し振りの方は久し振り、知らなかったら知らなくて良い、私の名前は田中だ、『いや、誰だよっ!?』ってツッコミは良いから、私の話を聞いて欲しい。
えっ? 話なんか聞きたくない? 練り物は嫌いだ? まぁ、良いだろう、人には好き嫌いもある、別に強制したい訳でも無いからね──
さて、私が竹輪──読みは『ちくわ』だ、覚えておく様に──を愛したのはざっと数年前、ある年の冬の事だった──私はその時は他の練り物が好きだったのだ、だが久し振りに竹輪を好きにならされた、それは鍋の竹輪だ!!
あの温めた時の柔らかさと言ったら!! あぁ、もう食べたくなってきた、それではまた今度、会おうか? えっ? 会いたくない? ……分かったよ、もう君にはなるべく会わない様にするよ……それじゃあ! 私は練り物の素晴らしさを広める為に移動する事にしよう、さらばだ!!
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- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.53 )
- 日時: 2016/11/05 20:11
- 名前: 彩都 (ID: Btri0/Fl)
しりとりシリーズ 『脳波』の『その後』
おいおいおいおい! どういう事だよ!? 何で私があの研究所に呼び戻されなきゃならんのだ! と自分は心の中で叫びながら昔自分が研究していた研究所に戻る、何でこうなったかは、数時間前に戻る──
「ふぅ、、子犬や子猫は可愛いなぁ、もう目に入れても痛くない──とまぁ、表現上の言い方だが、本当に痛いので止めておく、爪とか地味に痛そうだし」
自分はそう言って、欠伸をした、するとポストに何かが投函される音がする、何が投函されたのだろう? そう思いながら玄関に向かう、自宅のポストはアパートの様に、ポストがドアに引っ付いているタイプだ、そのポストを確認すると、『昔所属していた研究所』の名前が記されていた、内容は『急いで来て下さい!!』という内容だった。
何なんだよ、自分は自由に暮らしてしている、と言うのに……
「何なんですか? 所長?」
自分がそう言うと、昔所属していた研究所の所長が言う。
「えーと、簡単に言えば、もう一度此処で働いて欲しいんだ、無理なのは分かっている、だが情報を漏らした馬鹿がいたからな──頼む!」
そう言って所長は土下座する、確かに自分は辞めた身だ、だが所長がここ迄するとは……はぁ、仕方ない、やりますよ。
「分かりました、だけど、その分給料を上げて下さいね?」
自分がそう言うと、所長は驚いていた。
「本当に良いのかい?」
「えぇ、良いですよ、最近退屈で困ってましたし──いい暇潰しになれるでしょう?」
自分がそう言うと、所長は驚いていた。
はぁ、明日から、大変だ──そう思いながら溜息を吐く、さぁ、明日から頑張ろう、厭々。
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