複雑・ファジー小説
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- しりとりシリーズの『その後』
- 日時: 2016/05/07 17:13
- 名前: 彩都 (ID: YohzdPX5)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=18457
始めましての方も知っている方も始めまして。
彩都(サイト)と申します、七作目です。
この作品は『しりとりシリーズ』の続編となっております。
URLは前作『しりとりシリーズ』となっております。
感想等は、この作品の終了後か、前作『しりとりシリーズ』のスレッドにて、お書き下さい。
それではどうぞ。
NEXT 『愛』、『言う』、『上』、『笑顔』、『謳歌』
- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.101 )
- 日時: 2017/04/08 16:45
- 名前: 彩都 (ID: vzo8adFf)
>>100
それもそうなのですが、流石にあの言い方はちょっと腹が立ちましてね。
もしもこのコメントを見たら、No.100のコメントは消してもらえないでしょうか? 一応小説板なので、小説に関係ない話は止めてもらいたいのです。
どうか宜しく御願いします。
- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.102 )
- 日時: 2017/04/08 21:15
- 名前: 彩都 (ID: vzo8adFf)
しりとりシリーズ 『レトロ』の『その後』 十六夜満月堂活動記 10 相討ち、そして共倒れ
一体誰が望んだろうか? 『一体誰がこんな結末を望んだ』ろうか? 『一体誰が』、そんなものは決まっている、『神の気まぐれ』である──
何処かの崖、崖から覗く海は大荒れである、そんな崖に二人の男性が存在していた、一人は拳銃を地に伏せている男性の頭蓋に当てている、もう一人は地に伏せている男性だ、地に伏せている男性は額から汗が一滴二滴流れる、地に伏せている男性はこんな状況に対し、口の端を歪ませて笑っている。
その状況に対し、拳銃を持つ男性のトリガーは緩まない、逆にずれて動かない様、強く、強く握り締められていく、そして地に伏せている男性は言う。
「なぁ、アンタ、こんな状況どう思っているんだ?」
地に伏せている男性の不意の発言に拳銃を持つ男性は暫し悩んで、呟く。
「そうだな……別にどうって事はない、『私の計画』に横槍を入れられた気分ってだけかな? そんな事を聞くんだ、お前もこの状況に対する返答も考えているんだろうな?」
地に伏せている人はその言葉を聞き、『あぁ、あるさ』と呟いて、ゆっくり言い始める。
「そうだなぁ、この状況……『滅茶苦茶楽しい』に決まってんだろぉ!」
「あっそ」
そう言って冷たい目で地に伏せている男性を見ながら拳銃のトリガーを引く、『パァンッ!』と大きな音が崖の周りを包んだ──これは百乃目と辻斬りの容疑者、阿覚との戦いである──
しりとりシリーズ 『レトロ』の『その後』 十六夜満月堂活動記 10
「はぁ、何なんですか? こんな夜中に呼び出して?」
阿覚はそう言って、海が見える崖に立ち、百乃目を見つめる、百乃目は静かに言い始める。
「やぁ、『辻斬り事件の犯人』さん? もう分かってんだよ、あんたが辻斬りをしていたなんて……」
百乃目がそう言うと、首を傾げる阿覚、そんな阿覚に対し、睨みながら怒鳴る百乃目。
「てめぇ、もう言い逃れは出来ねぇぞ! アンタは昨日一昨日、いや今日かもしれないけれど、鼻緒が切れたから靴屋に行ったな!?」
「あぁ、行ったさ、それがどうかしたかな?」
「『どうかしたかな』ぁ? 巫山戯んじゃねぇぞ! 鼻緒が切れた理由、それは『辻斬りに襲われたのが鎌居六五』だからだ、『鎌居六五は鎌鼬の妖怪、『風で辻斬りの鼻緒を切った』』! これがどういう意味か分かるだろ?」
百乃目の発言を聞いていた阿覚は静かに青褪めていく、そして阿覚が言う。
「ま、まさか……!」
「そう! そのまさか! 昨日今日一昨日の三日間の内、『鼻緒を直した人物が辻斬りの犯人なんだ』よ! そしてアンタは鼻緒を直した、つまり……アンタが辻斬りの犯人だったんだ、阿覚桂馬ぁぁぁ!!」
百乃目が指を指しながら阿覚に言う、すると阿覚は頭を抱えながら唸る。
「ぐぅぅぅぅぅぅ……! こんな存在に私の犯行がバレるなんて……まぁ、予想していたがな」
阿覚はそう言って、ケロっと何時もの喋りに戻る。
「別に犯行はバレても良いんだよ、逆に私がすべき事は一つ、『犯行を知った人物を始末する』だけだ」
阿覚は懐から拳銃を出し、百乃目を撃つ、だが百乃目は横に転がって避け、何とか銃弾を回避する。
「そうかいそうかい、アンタは自分を殺める為に最善を尽くすのか……!」
「あぁ、そうさ、潔く死んでくれ」
百乃目の発言を聞いて、阿覚は静かに反論、そしてまたも拳銃を発砲する、すると銃弾は百乃目の足に刺さる、あまりの痛みに百乃目はその場で足を押さえながら座り込む。
「大丈夫だ、気持ちよく逝かせてやる、あのクソ猫も見つけ出して逝かせないとな、二人揃って御陀仏だ」
「……ん? 今お前、何つった? 今さっき、自分の耳に入ってきたのは『クソ猫』、『御陀仏』、って……?」
百乃目が阿覚の発言を少し繰り返すと、阿覚は高笑いしながら言い返す。
「アッハハハハハハ!! そうだよ、あのクソ猫! 私が入店した時にお茶を渡したあのクソ猫さ! お前と何時も付き添っていたから、勿論『私が犯人』だって事も知っているだろうから、二人揃って御陀仏にさせるんだよ!」
「……せよ、消せよ……取り消せよ……」
「? んん? 『取り消せ』? 一体何をだ?」
「取り消せって言ってんだよ! 『クソ猫』って部分を! 琥音虎は……琥音虎は自分を拾って育ててくれた存在だ! 母親代わりなんだよ! 幾らアンタでも自分は母親を貶されてキレない訳が無い!」
百乃目はどう怒鳴って、阿覚に向かって走る、だが阿覚は手を頭の上に置いて高笑う。
「アッハッハッ! 『取り消せ』ってそれかよ! 傑作だぁ……大丈夫だって、百乃目、君が逝けばそんな反論は意味ないから」
阿覚はそう言って、拳銃を乱発する、だが、怒りに包まれた百乃目はそんな銃弾、軽々と避けて、阿覚に近付いていく、足の痛みなんて怒りで忘れていた。
そして阿覚の襟首を掴んで百乃目は言う。
「さぁ……これで終わりだぁ!もしも自分が押し倒せばお前は海の藻屑となる、だが今、警察に言って、自首すれば藻屑にはならない、さぁ、一体どうする?」
百乃目の発言を聞いて、阿覚は静かに考える、そして、拳銃の重さを考えて、阿覚は言う。
「フッ……お前は少々詰が甘かった様だなぁ!」
阿覚は拳銃の弾倉を百乃目の頭にぶつけて、百乃目を足払いし、地に伏せさせる、こんな一瞬で地に伏せさせるなんて、流石警察だ、と百乃目は思う。
「フッ、もう終わりだぜ、百乃目さん?」
そう言って阿覚は百乃目の頭蓋に拳銃を突きつける、もう、自分は死ぬのか……と思いながら静かに笑う。
「なぁ、アンタ、こんな状況どう思っているんだ?」
地に伏せている百乃目の不意の発言に拳銃を持つ男性は暫し悩んで、呟く。
「そうだな……別にどうって事はない、『私の計画』に横槍を入れられた気分ってだけかな? そんな事を聞くんだ、お前もこの状況に対する返答も考えているんだろうな?」
百乃目はその言葉を聞き、『あぁ、あるさ』と呟いて、ゆっくり言い始める。
「そうだなぁ、この状況……『滅茶苦茶楽しい』に決まってんだろぉ!」
「あっそ」
そう言って冷たい目で百乃目を見ながら拳銃のトリガーを引く、『パァンッ!』と大きな音が崖の周りを包んだ──…………あれ? 死んでいない、百乃目はそう思いながら目を開けて周りを確認する、すると『目の前に阿覚が居ないのだ、地面ごと』だ、まさか撃たれる前に『地面に悔しさの鉄槌打ちをした』からか!? それなら逆に凄いぞ!? そう考えて、下を見る、下は海で、阿覚は海に落ちた衝撃で気を失っている。
「後少しで終わるな」
百乃目はそう言って、海に飛び込み、阿覚の懐から手錠を奪い、阿覚の手にかける、その瞬間だった、巨大な波が百乃目と阿覚を飲み込んだ──百乃目は波の勢いで息が出来ずにもがく事しか出来なかった──
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- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.103 )
- 日時: 2017/04/09 20:57
- 名前: 彩都 (ID: oN2/eHcw)
しりとりシリーズ 『レトロ』の『その後』 十六夜満月堂活動記 11 十六夜満月堂へようこそ、店主の琥音虎です
「嘘じゃろ……嘘じゃろ……『嘘じゃ』、と言ってくれ、百乃目ぇぇぇ!!」
琥音虎はそう言って、百乃目の胴体に蹲りながら涙を散らす、それもその筈だ、『百乃目の体は冷たく、心音が無い』からである、実質生物の『死』である、脳死ではなくとも、生命活動の停止の死である、そう、『百乃目は死んだ、波に巻き込まれて息が出来ず』に──そんな現実を受け入れる事が出来ない琥音虎は泣き喚く事しか出来ない。
「こ、琥音虎さん、もう遺体から離れましょうよ? 『手錠』も外さなければならないし……」
喪服に身を包んだ祭が言う、だが祭の制しを振り切り、琥音虎は泣き続ける。
「儂は……儂は、百乃目と約束したのじゃ! 『生きて帰ってくる』、と! だからだから……!! こんなのは嘘じゃろぉぉぉ!」
琥音虎は港で叫ぶ、だが山彦と違って琥音虎の声は返ってこない──
百乃目の遺体は漁師が見付けたという、腕には手錠がついており、もう一つの人物、阿覚も手錠で繋がっていたと言う、そして阿覚だけ生き残り、阿覚は静かに辻斬りの犯人を名乗り、罪を認めた、こうして、何人ものの命は失ったが、事件の解決にはたった一つの命で解決した──そして数日が経った。
「…………」
「……今日も元気が無いですねぇ」
そう言って、十六夜満月堂に入る祭、百乃目が何時も座っていた場所には琥音虎が居座っている、琥音虎はずっと頭を垂れながら死んだ魚の目をしていた。
「はぁ、そんな辛気臭い顔をしていたら、美人な顔が台無しですよ?」
祭がそう言った瞬間だった、急に琥音虎は声を出して祭に説明する。
「あやつは……百乃目は天涯孤独の男じゃった、そんな百乃目を儂が引き取った、可愛い少年じゃったが、あんなに成長するとはなぁ……百乃目は儂の事を母親代わりとして扱ってくれたりもする、交合もするけど──そうじゃない、初めて儂は『人間の男』を息子代わりに扱ったのじゃ、まるで我が子の様に接していたから、悲しい物があるのじゃ……」
「そ、そうなんですか……」
祭は琥音虎の話を聞いて、悲しむ、そんな過去の話があったとは……そう思いながら十六夜満月堂の戸を開ける者が居た、それは琥音虎がツケているお店の店長だった。
「おっす、琥音虎さん、支払いの件なんですけどぉ」
「儂は知らん! 儂は人違いじゃ猫違いじゃ!」
「いや、そういうのじゃないんですが……支払い有難う御座います」
「はぇっ?」
『支払い有難う御座います』という言葉を聞いて、琥音虎はその場でずっこける、いやいや、一体何の事だ? そう思っていると店長が話し始める。
「いやぁ、やっと支払ってくれましたかぁ! こちらとしては嬉しいですよぉ!」
「は、はぁ……」
琥音虎がそう呟くと次に他の所でツケていた店の店長がゾロゾロ現れる、い、一体何なんじゃ!? そう思いながら感謝の言葉を述べられていく琥音虎、琥音虎は不思議だ、と思いながら感謝の言葉を全て受け取る──そしてツケていた店の店長が全員帰って琥音虎は祭に言う。
「い、一体何なんじゃ、祭よ?」
「いえ、自分も分かりません……ですが、話の内容を掻い摘んで見ると、『琥音虎さんがツケていたお店のツケを誰かが支払った』、と感じれます……ですが一体誰が支払ったのでしょう? 百乃目さんは有り得ない、警察だって有り得ないです、自分の組でもないですし……寝ている間に琥音虎さんが返したとか?」
「祭よ、アホな事言うな、そんな事、どうやってするんじゃよ? 流石に領収書を手に持っている筈じゃよ、なのに『領収書は渡された』のじゃぞ? 至極可笑しい事ではないか?」
「た、確かにそうですよね、すいません」
「いいんじゃ、別に謝る事では無い、それにしても『誰が支払った』のじゃ……?」
琥音虎がそう呟いた時だ、不意に十六夜満月堂の戸が開いた、またツケかよ、と琥音虎は思っていたが、ツケている店長と格好が違う、マントにフルフェイスのヘルメット、帽子を被っており、誰が誰だか分からない、琥音虎が店を破壊しに来たのか? と思い、戦闘態勢に入る、すると謎の人物は帽子、ヘルメットを外し、ニヤッと笑った。
「ただいま、琥音虎に祭さん……」
琥音虎がその人物を目にした時、一滴の涙が頬を伝う、それもその筈、『死んだ筈の百乃目』だったからだ。
「はっ……!? 百乃目さん? まさか生霊?」
「死んでないし、生霊でもないです、実体です」
百乃目が呆れながら祭に言う、すると琥音虎が百乃目の胸に飛び込んでくる。
「痴れ物ぉ! 死んだかと思ってどれだけ泣いた事か!?」
「アッハッハッ、まぁ、地元の漁師さんに少し世話になったんだけどね……阿覚を捕まえた時、波に飲み込まれたんだけどね、実は、漁師さんが化け狸だった訳、だから自分は脅かそうと思って手錠の鍵を使用して手錠を外し、適当な木の棒を使用して、化けさせたんだよ、自分に、んでもって化けた木の棒に手錠をかけて、はい完成ってね──だから死亡届は警察がやるって言ったし、火葬とかしていないでしょ? 何とか助かった自分は警察と話し合ってこんな茶番をしたって訳さ!」
百乃目が自分の死を解説すると猫パンチで百乃目を殴る琥音虎、琥音虎は泣きながら百乃目を強く強く、抱き締める──
「バカ、バカぁ! バカバカぁ! バカバカバカバカぁ!!」
「うっせぇよ……でも生きて帰って来れたぜ?」
百乃目がそう言って琥音虎の頭を撫でる、琥音虎は溢れ出る涙を百乃目の胸板に押さえつけながら声を殺して泣く──その二人の姿を見て、祭も涙を隠せなかった──
こうして一つの事件、辻斬り事件は終了し、これから安眠が出来るな、と思いながら百乃目は寝ようと布団の中に潜る、すると寝室に琥音虎が入ってきて、着物の帯を解く。
「待て、自分は寝たいんだ、寝かせてくれ?」
「無理じゃ、お尻にされた時、次に儂を騙した、更にお前が居ない間ムラムラと情欲が湧き上がっておる……今夜は儂が満足する迄寝かせんぞ!」
可愛い笑顔でそれを言われて、百乃目は顔が青褪める、そして一瞬でパジャマを脱がされて琥音虎のいいようにされる──その日の夜、百乃目の悲鳴が聞こえたのは言う迄もない──皆さんも十六夜満月堂に来ませんか? 個性豊かな人達、妖怪が貴方の依頼を待っているかもしれません──
NEXT しりとりシリーズ 『露和』の『その後』
- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.104 )
- 日時: 2017/04/15 21:15
- 名前: 彩都 (ID: ???)
しりとりシリーズ 『露和』の『その後』
その後俺達は婚活? いや、妊活って奴? を実践して、妻はやっと我が子をその身に宿した、我が子が出来た喜びは相当でかかった、初めて就職して、初任給を手に入れた時と同じ位大きい喜びだった。
そして10ヶ月が経って、無事に出産、性別は男で、名前を『ユーキ』にした、『ユーキ』なら、外国の人でも言いやすい、と考えての事だった、そして俺は我が子が出来た事を露西亜の母方父方に国際電話で話す為に必死にロシア語を覚えて、話す内容を紙に記し、国際電話をし、何とか我が子が出来た事を伝えた、すると母方父方は相当喜んでおり、自分もやっと認められた、と思って少し、喜んでしまった。
そして妻が退院し、今は二人で育児休暇を使用している、全く、我が子は可愛いなぁ、自分はそう思いながら毎日を過ごす……結婚して良かったな、そう思いながら──
NEXT しりとりシリーズ 『輪を』の『その後』
- Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.105 )
- 日時: 2017/04/16 22:22
- 名前: 彩都 (ID: ???)
しりとりシリーズ 『輪を』の『その後』
完全に嘘だろ……!? 自分はそう思いながら手に持った資料を落とした……それもその筈、孤児院で育った俺の知り合いが……『自分のボス』に殺されていたんだから──
一ヶ月前、シスターマリアをの敵を討つべく、相方と共に色々と調べて、大量の資料を情報屋から仕入れた、金額の事はどうでもいい、何故なら、俺の知り合いだったからだ──そして三週間にも及ぶ膨大な資料を見て、発覚したのは、『どっかのボスが一枚噛んでいる』事だった、流石に自分のボスじゃないよな、と思いながら探していて、今さっき自分のボスが自分の知り合いを殺していた事が発覚し、自分はその場で膝から崩れ落ちる、どうして……どうして……! 自分はそう思いながらボスの所へと向かう──
俺達はイタリア系のマフィアだ、そして飛行機で移動して、俺はイタリアのミラノに来ていた、そしてとある酒場の地下に向かい、ボスと出会う。
「おっ、ナンバーじゃないか、どうしたんだ?」
「ボス、アンタ、マッシュやミュラインを知っているか?」
「マッシュにミュライン……? はて、どんな人物だったかな?」
「しらばっくれるな、俺は知っている、マッシュにミュラインを殺害したボスの事を……!」
「ほう……気づいたか、それで? お前に何の関わりが?」
「マッシュにミュラインは俺の友達だった! なのにボス……! アンタって人は!」
「何だぁ? そいつらに未練があっ──」
ボスがそう言った瞬間自分は懐から拳銃を取り出し、ボスを殺害する、人間最後はあっさり死ぬ、それを心に誓った──
「おっす、シスターマリア」
自分はそう言って、頭を下げて、マッシュ、ミュラインを殺害した存在を抹殺完了した事を話す。
「これでアイツ等も元気に天に召されねぇかなぁ?」
「さぁ? それはどうでしょう? 貴方ももうこの仕事から足を洗ったら?」
「えぇ……? それはちと難しそうだ」
「あらそう? だったら私と同じ様な仕事をしてみない? 『輪になって皆で楽しむ』、それが最高ですよ?」
『輪になって』、か……俺にはそれは無理だと思う、だって色々な人物を拷問、殺害をしてきた、なのに今更──
「大丈夫ですよ、全ての困難を越えた貴方には出来ると思います……」
「困難、ねぇ……俺にはまだまだこの仕事を続けるよ、悪い人を全て叩いてからシスターマリアの仕事をするよ、まだまだ先は長そうだけど」
自分はそう言って、シスターマリアから離れる、もうお別れだ……そう思った時、シスターマリアが自分に怒鳴った。
「絶対に悪を叩きなさい! もしも全部の悪を叩く事が出来なかったら……マッシュやミュラインが悲しみますよぉ!」
「へっ……分かってるよ……!」
自分はそう言って、走って前に進む、次のボスは誰になるだろう? それは俺には分からない──そして俺は悪を叩く善良なるマフィアを目指すが、それの終わりが何時になるかは分からない──
NEXT しりとりシリーズ 『乎古止点』の『その後』
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