複雑・ファジー小説

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しりとりシリーズの『その後』
日時: 2016/05/07 17:13
名前: 彩都 (ID: YohzdPX5)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=18457

始めましての方も知っている方も始めまして。

彩都(サイト)と申します、七作目です。

この作品は『しりとりシリーズ』の続編となっております。

URLは前作『しりとりシリーズ』となっております。

感想等は、この作品の終了後か、前作『しりとりシリーズ』のスレッドにて、お書き下さい。

それではどうぞ。

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Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.14 )
日時: 2016/07/03 13:17
名前: 彩都 (ID: clpFUwrj)  

 しりとりシリーズ 『謳歌』の『その後』

「何だよ、何だよー? 俺の事を待ってたんじゃないのかよー?」
「いや、誰がお前の事を待つか、さっさと成仏しやがれ」
「えー? 俺が居て照れるんじゃねぇぜー?」
「あぁーコイツウザいわ、早く消えねぇかなぁ?」
 俺達が駄弁っていると、髭が綺麗なお爺さんが言った。
「本当はお前ら仲良いんじゃねぇの?」
 その発言に対し、二人は言った。
「それは無い」
「それはある」
──二人の発言が違い、少し喧嘩する。
「何だと!? 何で俺が居ると仲が悪いって答えるんだ!?」
「あぁ? 元から仲悪いだろうが? 俺は間違ってないぞ」
「いや、間違ってるぜ、俺とお前は赤い糸の友情で繋がっている!」
「お前、凄く気持ち悪い、まるで運命の糸に聞こえるよ、いや、運命の意図か?」
「おぉ! 上手いねぇ!」
「何処が上手いんだか、さっさと消えろ、このクソ幽霊」
「お前も幽霊だけどな」
 すると髭のお爺さんが言った。
「やっぱお前等仲良いんじゃねぇか……」
「いや、それはある」
「いや、それは無い」
 二人はハモる、そして言い合いになる。
「やっぱコイツら仲が良い……」
 髭のお爺さんは少し呆れる。
 髭のお爺さんは神様だった──

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Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.15 )
日時: 2016/07/03 13:17
名前: 彩都 (ID: clpFUwrj)  

 しりとりシリーズ 『書』の『その後』

 僕はしがない大学生、だけれど何とか大学を卒業、先輩も先に卒業(そりゃそうだ、『先輩』だし……)して、僕は先輩と結婚する事にした。
 そして先輩も妊娠して、子を身篭った、家計は火の車状態になり、そう易々と居酒屋に行けなくなった。
 そして僕は小説を書く、そしてその作品は当選し、長編大作『セカンド・ラブ』シリーズを執筆する事になった! 僕はそれだけでも嬉しいのに、こんなに長い作品を書ける事が出来て、とても嬉しい!
 そして何とか、作品を仕上げ、第一作が発売された、何とその作品が売れて、映画化決定となった! そしてそのまま作品を執筆──全九作書いて、全作品映画化──そして公式ファンブックも出して、それも売れて、何とか僕は嬉しかった、そして子も三人生まれて、僕は幸せだった。
 そして妻である先輩も女流作家になって、映画化作品を持つ──今では夫婦揃って、『映画化作品の作家夫婦』なんて呼ばれたりする。
 僕の生活は色々急な部分もあったりするけど、僕はこの生活が良い──僕は今、とても幸せだ。
 これからも妻と一緒に歩みたい……

 NEXT しりとりシリーズ 『菊』の『その後』

Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.16 )
日時: 2016/07/03 13:18
名前: 彩都 (ID: clpFUwrj)  

 しりとりシリーズ 『菊』の『その後』

 あぁ……私は壊れた──それでも私は──
 あれっ? 此処は……?
 絡繰の私、『菊』は綺麗な銀色の世界から目を覚ましました、此処は一体何処でしょう?
「あぁ、目覚めたんだね、私は博士で良い、私は君を拾って、何とか修理をしたんだが、喋る事や、体を動かす事が出来ないんだ──そして人格も壊れたまま──」
 そうなのですか──もう私は無駄なからく──
「でも、何れ、この日ノ本の技術が進化したら、君もまた動くかもしれない──だから、今はもう一度寝てくれないか?」
 成程……今は無理だから、未来の技術に任せるのですか──
 そう分かった瞬間、私はまた寝ました──

「おーい、起きろネボ助」
 ガチャリ、頭を叩かれて、私は目覚めました──目の前には、髪をボサボサにした金髪の海胆(うに)──いえ、人間です──が居ました。
「貴方達は……?」
 あっ、声が出せる、つまり今は未来なんですね──
「お前、名前は?」
「私は絡繰の『菊』──」
「アンドロイドな、お前」
「えっ?」
 体を見る、すると硬い銀色の体になっていまし──って裸!?
「キャー! 見ないで下さい!」
「もう遅いよ、後、お前は覚えているか分かんないけど、あんたを改造しようとしたおっさん──いや、ロリコンジジイか──の子孫だ、んで、今は絡繰って言うのは『アンドロイド』って言うんだよ、そしてお前は『機械の体』を手に入れている──まぁ、未来の力って事かな?」
「成程──つまり、私は未来の力で『あんどうろいど』って奴になっているんですね?」
「アンドロイド、な? まぁ、そうだな──まぁ、俺等のメイドになってくれや──いや、伝わらないか、家政婦だな、そう家政婦になってくれや」
 金髪の海胆──まぁ、少年だが──が言う、そして自分の思い出を思い出してから、色々な事があったなぁ、と思う。
 今は今、私が変わらなくてどうする? そう思うと、早くこの世界に慣れたいと思う。
 私は屈託の無い笑顔で言った。
「はいっ! ご主人様!」
 私、絡繰の『菊』改め、あんどろいどの『菊』として頑張ります!

 NEXT しりとりシリーズ 『食う気』の『その後』

Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.17 )
日時: 2016/07/03 13:18
名前: 彩都 (ID: clpFUwrj)  

 しりとりシリーズ 『食う気』の『その後』

「それにしても完全に違うなぁ」
 自分が妻に向かってそう言うと、妻は不思議がった。
「へっ? どういう事?」
「だって、もう方言が出ていないじゃないか、転勤する時は大変だったもんなぁ」
 自分がそう呟くと妻は笑い出した。
「まぁ、そうでしたねぇ、だって、『『食う気』ってどっちだよ!? 意味が分からねぇよ!』、『いや、だから両方の意味を……』とかいう話だったものね……」
 そう呟きながら、自分の方言は可笑しい、と言う事に気付く妻。
 まぁ、日本も可笑しな方言とかあるから、五分五分だと思うけどなぁ……(汗)
 そう思いながら自分はネクタイを締めて鞄を持つ、そして妻に向かって言う。
「では、仕事に行ってくるよ」
「えぇ、行ってらっしゃい……」
「あぁ」
 自分は妻と少しの会話をして外に出る、たった数年間で変わった妻の事を考えながら、自分は歩を進める、まだまだ方言は出るけれど、そんな妻のおっちょこちょいに少しにやけながら自分は夫婦生活を歩む──そして数年で妻の方言は出なくなる、その間はずっとにやけそうだ──

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Re: しりとりシリーズの『その後』 ( No.18 )
日時: 2016/07/03 20:47
名前: 彩都 (ID: oN2/eHcw)  

 しりとりシリーズ 『K子』の『その後』

 あぁ、どういう事だ? 俺の知り合いが変死しているんだが……? ていうか、アイツの家に呼ばれたから俺は来ただけなのに、何で死んだ現場を見せられているんだ? 意味が不明なんだが……
 そう思いながら俺は、警察に電話する、多分俺が第一発見者となるんだろうか? 結構面倒な話なんだが──
 ものの数分で警察が来て、事情聴取を取られる、まぁ、今来た事を話せば良いか、ていうか、何で変死なんだろうな? 俺には不可解だ──っと、ちゃんと空想彼女の事も伝えないとな……

「……ふむ、ふむふむ……つまり被害者は妄想の中の彼女と結婚して、その妄想の彼女に殺された、と……?」
「自分ではそう考えていますけどね……」
「そんなオカルトは止めて下さい、こっちは本気で捜査してるので」
「あっはい、ソウデスヨネ……」
 多分、自分の方がイタイ人扱いされそうだ……そう思いながら今日の事情聴取は終わった──さて、少し昔の知り合いの所に行くか──

 カポーンッ! と心地良い鹿威(ししおど)しの音に包まれながら、彼女──少女と言われそうな体格の女性──は巫女装束に緑茶、そして正座、場所は縁側という如何にも似合い過ぎている姿をしている──そこに俺が現れる。
「おい、クソ巫女、来てやったぞ」
「あら? 何か用かしら、『元・破壊異神さん?」
 二人の目から火花を散らす──そして溜息を吐きながら俺が言う。
「全く──此処で喧嘩する訳じゃないんだ、助けてくれ、幽霊事だ」
 そう言った瞬間、巫女装束の女性はいきなり立ち上がる、そして声を荒げる。
「何よ! 早く言いなさいよ! 今日はどんな依頼かしら!?」
 若干頬が火照っている感じはするが、まぁ、いい、俺は本題を告げる。
「俺の知り合いが変死だ、そして俺の知り合いは妄想の彼女が存在していた──」
「多分怨霊が殺したのかもね、結構怨念が強いなぁ」
「あぁ、そういえばこんな物を手に入れたぜ?」
 そう言いながら俺はポケットの中から財布を取り出す、とりあえず、警察が来る前に証拠はある程度奪っておいた、これらをこの巫女に見せないといけなかったからな──財布はその幽霊の物と思われる代物だった──それを巫女に渡す。
「ふむ、これは相当前に死んだ怨念じゃないのか?」
「やっぱそう思うか? だったら現場へ行こうぜ?」
「えっ? 今日、いきなり?」
「うん、その為にもう飛行機のチケットは二つある、急ごうか」
「……やっぱアンタの速攻性はイライラするわぁ……」
 彼女は縁側から中に入って鞄に服を詰めたりする。
 時間は昼の二時、突入するなら深夜かな?

 深夜零時──
 ホテルに泊まる事になった二人はチェックインを済まし、フロントに鍵を預けて外に出た。
 そして被害者の家に向かう、簡単には入れなさそうで、『KEEP OUT』と書かれている、仕方無く、そのテープの下から入る二人、そして巫女が言った。
「何これ!?瘴気が……」
「そう来たか、つまりまだ幽霊が居そうだな……ってもう御出座しかぁ……」
 そう言いながら幽霊の『K子』は膝を着いて何かを探している。
「お前の探し物はこれか?」
 そう言いながら財布と免許証を見せる、『K子』はそれを欲しがる。
「御願い! それを返して!」
「返してやるから成仏しろ」
 そう言いながら玄関の方へ後退る俺、そして良い距離迄来た瞬間に呪文を唱えていた巫女が『K子』の額にお札を貼る、巫女の存在を見ていなかった『K子』は呻きながら額から泡を出しながら消えていった……
 これで良いんだ、そう思いながら被害者の遺体のあった場所を見る──これでお前は報われるな、そう思いながら帰路に着こうとする、すると巫女が顔を赤らめながら俺の服の裾を握りながら言う。
「あ……あの……」
「ん? 何だ? 早く言え」
「何よ、誘ったのに……何だかヤル気もなくしたわ……さっさと金払え『元・破壊異神』」
「……へいへい……」
 そう言いながら二人でホテルに向かった後、三万を渡して一夜を過ごした。
 因みに部屋は一人部屋です、悪しからず。

 その後財布ごと巫女に預けて俺はホテルで寝る、まぁ、結構色々あった、昔よりかは楽しかったかな? そう思いながら今迄の事を思い出す、あぁ、この巫女やっぱ憎いわ、そう思いながら俺は起き上がってコーヒーを飲んだ、俺の寿命はまだ長い、のんびり生きてやる、あの巫女より──

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