二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!!【リク大募集!】
- 日時: 2017/06/16 19:51
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
どうも!
ボーカルロイドです!
ボカロと小説が好きなので、自分の自己解釈で小説を書いてみました!
リクや感想などはいつでも受け付けています!!!!
投稿は基本毎日なのでいつでも声をかけてください!
また別のスレではカゲプロ二次創作小説を作っています!
気になる方は是非覗いてください!
では、どうぞよろしくお願いします!!
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- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.43 )
- 日時: 2017/04/04 13:34
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「へぇ、それで僕の事保留してたんだ」
「はい…」
ずっと隠しておくのも、どうせバレるだろうと思った僕は、しゅうとの関係を話した。名前までは出さなかったが、「幼馴染」ということにして、話した。
澤貴志さんは、少し困ったように微笑んだ。
まあ、そりゃあそうなるよね。もう、いない人の事を未だに思い続けるなんて、ダサいしカッコ悪いし。でも、諦めきれないのが本音なんだよな。
澤貴志さんは暫く考え込んでいたが、すぐに僕の方を見た。
「その幼馴染の彼女さんにあったの?」
「いえ、全く…」
「じゃあ、いるかも分からないじゃん。1度、確認してみたらどう?」
そう言われてみれば、そうだ。
僕は、しゅうに言われただけで、その彼女って子を見ていない。
もしかしたら、ショックすぎて聞こえなかっただけで、本当は冗談だったのかも…
だったら、まだ期待していいのかな…?
もう、遅いけどさ…
とりあえず、澤貴志さんにはお礼言わなきゃ…
「有難うございます。澤貴志さん…」
「葵(まもる)」
「…へ?」
「葵って呼んでよ。恵美」
「…え?」
澤貴志さんは、真剣な表情をしている。
ああ、なるほど。彼は、僕としゅうの関係に嫉妬しているんだ。だから、仲を深めようとしている。しゅうの事を僕の中から消し去るために…
いい気はしないけど、彼を怒らせてしまったのは僕だ。今回はその条件をなんとしてでも、のみこもう。
「分かりました。ありがとうございます、葵さん。それでは、お先です」
僕はそれだけ言うと、逃げるようにその場を立ち去った。
ろくに彼の顔を見ずに、ただただ逃げたかった。その場に居たくなかった。
自分のデスクに戻ってくると、謎の安心感に見舞われ、ふっと脱力した。
なんだか、ドッと疲れが増した気分…
いつもだったら気軽に話しかけてくる、るーちゃんとかいくんは今日だけ僕から目を逸らした。いつも頼れる2人がいないだけで、こんなにも僕の心は不安定になる。
あーあ…なんか、恐いなぁ…
そんなことをぼんやりと考えながら、僕は仕事に移った。
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.44 )
- 日時: 2017/04/04 21:51
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
今日はるーちゃんとかいくん待ってくれなかった。
1人で、夜道を歩いていた。暗闇の中、ぼくの足音だけが静かにこだましていた。
少しだけ寂しい気を紛らわせるため、ぼくは歌を歌った。
人目なんて気にしないで、思いのまま歌った。
そんなことしていたら、悲しみなんて忘れられる。紛らわせられる。
そう思っていたけど、痛みは徐々に増すだけだった。
もう苦しいから歌うのをやめた。結局、この悲しみを紛らわせることはできないのだ…
自分で、行動を起こして、消すしかない。それしか、方法はない。
どうすればいいの?
自分に問いかけた。
自分が分かってるでしょ?
自分が答えた。
何を一体分かっているのだろう。ぼくは本当に分かっているのか?
また、問いかけた。
目をそらしてるだけでしょ。
また、答えた。
こっちの僕は分かっているみたいだ。しかも、教えてくれない。
本当に分からない。どうすれば…どうすれば…
いい加減にしろ!
僕の中の僕が僕を叱った。
もう、限界らしい。
どうすれば…
そんなことを思っていたら、もう家の玄関だ。
僕は、一旦考えるのをやめて家の中に入った。
着替えることもせず、ベットに倒れこんだ。僕のこの状況を変える術はある。でも、この手段だけは避けたい。避けたいのだ。
だから、他の手段を…とは思うが、すぐには出てこない。
考えれば、考えるほど頭がぐちゃぐちゃになって、訳が分からなくなってしまう。
分かってるんでしょ?
また僕が言った。
「分かってるよ…」
でも、怖いんだ。
意気地なし。
僕がまた言った。
そうだよ。僕は天性の弱虫だから、弱虫だから。もう、いいんだよ。このまま忘れちゃえば…
本当にそれでいいの?
僕が問いかけた。
「よくないよ…」
僕は答えた。
もう、それしか手立てはないのはわかってるんだよ。
でも、結果はもう分かってんだ。絶対そうなるんだ。だから、だから…知りたくない…
やるだけやれ。後悔すんなら後悔しろ。やる前に諦めてちゃあ、意味ねぇだろ?
僕が励ました。
自分を励ますなんて、ちょっと初めての体験だったけど…
「そうだよね…、頑張るよ」
頑張れ。
僕の中の僕が、やっと笑ったような気がした。
いや、実際の僕も笑っているんだけどね。
なんだか、やっと…言えそうな気がする。
「よし…っ!!」
明日、もう一回しゅうに会いに行こう。
そして、次こそはちゃんと言うんだ!
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.45 )
- 日時: 2017/04/05 00:10
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
僕は、いましゅうの墓に向かっている。
なんだか、今回は少し緊張している。まず大体、僕は告白なんてしたことがない…
だから、緊張するはずだ。
しかも、今回は口で言えなかった時のために、白いカーネーションと、紫のアネモネを花束にして持ってきた。
なんでその花なんだって?
…それは、後で分かるさ。
ほんと、今日の僕は僕らしくない。
こんなくさいことするなんて、思ってもいなかったけど…
そんな事を考えているうちに、しゅうの墓の前に立っていた。
僕は花を手向け、手を合わせた。
そして、いままで言えなかったこと…全てを言うことにした。
「しゅう、僕がずっと前から思っていたことを話そうか?」
なんだか、思ったよりドキドキとはせず、ただなんだかここまで言えたことに、少し達成感を感じていた。
「友達に戻れたら、僕はもうそれ以上望まないよ…」
正直、嫌だけどね…
でも…
「君がそれでいいなら…僕だって、それで構わないんだ」
しゅうがその幸せがいいと望むのであれば、僕はそれでいいんだ。それで、充分なんだ。
「でもね、僕は…」
すうっと息を吸った。
今までの言えなかった自分。その気持ちを全て、声に乗せて…
「しゅうの事が…好きだったんだ」
言った。
すると、心地の良い風が吹き、僕の体を包み込んだ。
不思議と、その風は暖かかった。まるで、誰かに抱きしめられているみたいで…
「しゅう…なの?」
しゅうの名字は、「風和」。風って漢字が入っているんだ。
もしかしたら、この風は…しゅう?
そんな訳ないか。
そんな淡い期待を置いて、僕はまたしゅうに言った。
「この花の花言葉知ってる?」
僕は白いカーネーションと、紫のアネモネを指差した。
向こうで君が首を傾げているのが、目に浮かぶようだ。
「これが、僕の気持ちなんだ。受け取っておくれよ」
この2つの花の花言葉。
僕の心からの気持ちだった。全部ネットで調べて、見つけた代物。僕が言うために用意したんだ。受け取って…くれるよね?
僕はゆっくりと立ち上がった。
もう、何も残すことも、言うこともない。
「バイバイ、僕の好きな人」
僕は帰ろうとしたその時、ふと何かが目についた。
それは、墓の斜め後ろの方だった。なんだか、箱が置いてある。
なんだろう?
僕は、その箱を開けてみた。
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.46 )
- 日時: 2017/04/06 05:32
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
箱を開けてみると、その中に可愛くラッピングされた一回り小さい箱と、白い便箋が入っていた。
僕宛じゃないかもしれないのに、なんだか僕に宛ててのような気がした。箱を開けてみると、僕の大好きなオレンジ色の髪飾りが入ってあった。
ものすごく可愛いし、よく見たらかなり高価そうだ。
なんでこんなものが入っているんだろう…
僕は便箋に手を伸ばした。
便箋は3つに折りたたんであった。それを少しずつ開いていった。
なんでか分からないけど、緊張とか怖さとかは全くなかった。
便箋にはこの手紙を宛てる名と、2行程度の文、そしてその手紙の主の名が書いてあった。
「…っっ!!」
僕は堪らず泣き出した。
ボロボロと、頬を伝っては地面に染み込んでいった。
嬉しかった…悲しかった…悔しかった…
いろんな感情が僕を蝕んでいった。
だって、こんなものを見たら、誰だってそうなる…
この便箋にはこう書かれてあった…
俺の大好きなめぐへ
まだ、これぐらいしか買える金ねぇわ(笑)
ま、でもいつか指輪を渡すな?待っとけ。
君の友達だったしゅうより
しゅうも…僕の事、好きだったんだ…
2人とも、告白する勇気なくて、そのままずるずる引きずってたんだ。
多分、しゅうが事故死したのも、これを僕に渡そうとしたから…?
あの事故の日、僕としゅうは待ち合わせていたんだ。
そして、しゅうは僕をみると、嬉しそうに駆け寄ってきたんだ。だけど、その目の前でしゅうは轢かれたんだ…
あの光景は今でも目に焼き付いている。
思い出すだけで頭がクラクラしてしまうほどに…
「待っとけ…って、いつまで待てばいいの…?」
ううん、違うんだ。
いつまでじゃないんだ。いつまでも待っとかなきゃ。
しゅうはいつか渡すって言ってるんだし。
「まだ…、待つよ」
今の僕はどんな表情だろうか?
でも、どんな表情でも僕の気持ちはすっきりとしていた。
今まで、降っていた土砂降りの雨は、灰色の空は、やっと晴れ渡って、青い空になった。
やっと、やっと…
そのためなら、僕はいつまでも待つよ。
ねぇ…
「しゅう、もういいかい?」
『もういいよ』そんな声が聞こえた気がした…
天ノ弱end
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.47 )
- 日時: 2017/04/06 05:53
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
【作者解説】
天ノ弱を最後まで読んでいただきありがとうございます!!
関係ないですが、閲覧が200を超えたことに未だに信じられない自分がいます…こんな駄文駄作と誤字脱字が多いこのダメダメな小説を、たくさんの方が見てくれるなんて…もう、感激ですよ…!!
この天ノ弱の自己解釈ですが、
主人公の女の子が、幼馴染の男の子に恋をしてしまう。そして、思いを伝えぬまま彼は死んでいった。しかし、後々彼女は彼の本当の思いを知ることとなる…
という感じでした。
物語に関しては、ほぼほぼ即興で作っているので、意味分からんところが多々あると思います…(汗)すみません…
で、脇役も意外と物語を進める上では大事なので、いろいろと作りました。
あ、ちなみにでてきたボカロ全員見つけられましたか?
答えは…、初音ミク・鏡音リン・巡音ルカ・KAITOが出てきました!
1番難しいのは、ミクちゃんだと思います。会話文にしか、登場していません。他の子は、めぐちゃんとよく関わっていた子なので分かりやすいと思います。
ちなみにこの小説での名前は…美玖(みく)・乙葉 鈴(おとはりん)・竪琴 瑠可(たてごとるか)・紫苑 魁斗(しおんかいと)
と、なっていました。見つけられましたか?
あ、あとGUMIちゃんの名前が元の泡沫 恵美(うたかためぐみ)ちゃんを、好きな男の子とか、恵美ちゃんが好きな男の子とかは、全部オリジナルの名前にしているんだよね。
なんでかっていうと、cpとかで、もめそうだったから、そういうことが起きないようにオリジナルにさせていただきました…
ここまで読んでくれた方ありがとうございます!
ただただ、自由に書いただけですが…(汗)
次作は、かいりきベアさんの失敗作少女かひとしずく×やま△さんの四季折の羽かDECO*27さんのライアーダンスを書く予定です!
楽しみにしてくれる人がいるといいn(((殴
長々とすみませんでした!!
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