二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!!【リク大募集!】
- 日時: 2017/06/16 19:51
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
どうも!
ボーカルロイドです!
ボカロと小説が好きなので、自分の自己解釈で小説を書いてみました!
リクや感想などはいつでも受け付けています!!!!
投稿は基本毎日なのでいつでも声をかけてください!
また別のスレではカゲプロ二次創作小説を作っています!
気になる方は是非覗いてください!
では、どうぞよろしくお願いします!!
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- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.28 )
- 日時: 2017/03/28 23:37
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
皆さま〜気づいたでしょうか〜?
この小説に初音さんが出たことに…!!
(ヒント:秀太くんの会話文に注目!)
これからもこんな感じでぼちぼちボカロの子登場させたいなぁ〜と思っています。
次の予定では、リンちゃんとレンくんをどっかで出すつもりです!
まぁ、まだ未定ですけどね…
ぜひ探してみてください!
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.29 )
- 日時: 2017/03/29 07:18
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「僕らの関係がギクシャクし出したのも、そう遅くはなかったよね」
そういえば、あれは思春期真っ只中の、中学生ぐらいだったかな?
受験生に成り立てで、まだ桜の舞う季節だったはず。
ーーー
桜がひらひら舞う季節。
僕らは、学校最上級生となり、そして受験生というタグをつけられる時期だ。
僕はなんとなく、受験生ってワード気に入ってたりするんだよね。だって何気にかっこいいじゃん!…え?そうでもない…?そっか。
「おーい!めぐ〜!ちょっといいかー!」
「はーい!今行く〜!」
僕は、最近こいつが好きなんだなぁ〜って自覚したばっかり。
だから、なんだか名前呼ばれるだけで、ふわふわ浮かぶぐらい嬉しい。しゅうの顔見てると、胸がドキドキするんだよね。
因みに自覚したのは、妹が持っていた少女漫画!
その主人公の気持ちがさ、僕にぴったり当てはまったから、好きなんだって気づいたの。
だから、少しでも女の子らしくして、こいつに合うようにしたいんだけど。
こいつは「らしくないぞ」って笑ってすますからね…うぅ、乙女心が分かってないな!コノヤロウ…
しゅうの近くに寄ると、しゅうが少し強張った顔つきになった。
「あのさ、めぐに悪いんだけど…」
「うん、何?」
「今日からさ俺ら、めぐ、しゅうって呼ぶのやめよう?」
「え…」
僕は絶句した。
確かに、めぐって私もあんまり気に入ってなかったけど、今は物凄く気に入ってるんだよ。
なのに…、やめる?
「だってさ、今回同じクラスだろ?だからさ、愛称は少し…マズイ気がするんだ」
「え…?じゃ、どう呼べばいいの?」
「秀太って呼び捨てか、秀太くんって君付けか、風和って名字で呼ぶかだな…」
「僕は…、嫌だ」
「へ?」
いつの間にか、思いが声として出てきた。
多分しゅうは、僕が同じクラスなのが嫌なんだろう…
だから、小学校から続けてきた、愛称呼びをやめさせようとしてるんだ…!
他の考え方もあったのに…。
しゅうはそんな事しないって分かってたのに…。
その時の僕は気づきもしなかった。
「酷いよ、しゅう。僕とのこの絆壊そうとしてるんでしょ!」
「は!?」
思いが爆発して、いつの間にか声として流れ出していた。
「同じクラスで悪かったね!僕とは、迷惑なんでしょ!?変な噂たてられて腹が立ってるんでしょ?!」
「ちょ、めぐ…!落ち着けって!」
『迷惑』って単語を口にした途端、胸にチクリと何かが刺さり、目から涙があふれた。つーっと頬をつたっては、地面に染み込んでいった。
「分かったよ!もう、君のこと絶対しゅうって呼んでやらないからな!!覚えてろ!」
「待てっ!…めぐっ!」
僕は捨て台詞を吐くと、だっと駆け出していった。
しゅうなんか大嫌い。僕はこんなに思っているのに…。しゅうは…、友達とも思ってくれないんだ…
もう、辛いよ…。聞きたくない!
ーーー
「後で、君の考えも分かったんだけど…。僕は謝りに行けなかったよ」
また視界が滲んできた。
悲しい思い出を思い出すと、やはり涙が滲んでしまうものなのだろう。
僕は、袖で涙を拭い去ると、風がなんだかあたたかくなったような気がした。
* * *
ここできります!
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.30 )
- 日時: 2017/03/29 19:28
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「僕ら、進路さえも逆にしたっけ?…一緒だってはしゃいでいたのにさ…」
それは、試験当日3ヶ月前に入った頃だったな…
ーーー
あの日からずっと、僕としゅうは話していない。
というか、話しかられる前に僕が避けてるんだよね。だって、僕の早とちりでこうなってんのにさ、今更謝るなんて恥ずかしいし…
「あ、ぐみちゃーん!」
「あ、鈴ちゃん…」
同じクラスになって、仲良くなった友達の乙葉 鈴(おとは りん)ちゃん。
鈴ちゃんは、おてんばで元気いっぱいなんだ。
みんなのムードメーカー的役割だけど、お姉さん気質もあるから、頼られやすいんだよね。
鈴ちゃんは僕の隣に来ると、ちらりと手元の紙を覗いた。
「ぐみちゃんって何処の学校に行くの?」
「えーと、僕は絵が好きだから、絵の専門学校とかに行こうかな〜って」
「へー!もしかして、大学は美大とか!?」
「いや、そっち系じゃないよ」
「あー、なんだー!」
鈴ちゃんはつまんないのーと笑いながら言うと、ぐっと背もたれにもたれた。
「そういえば、鈴ちゃん何処なの?」
「んー?私は音楽かなぁ?」
「え!?もしかして音大行く!?」
「まあね。器楽の方だけど…」
「すごーい!」
僕が、鈴ちゃんってそんな才能あったの!?とか、凄いって褒めたくると、鈴ちゃんが得意げになって、それほどでも〜あるかなー?と、おどけ始めた。
なにそれー!と突っついていたら…
「なぁー!秀太はどこに行くんだー!?」
そんな声が聞こえ、僕はどきりとした。
ま、まあ僕と同じなのは分かっていたけど、なんかドキドキと鼓動がうるさくなった。
急に僕が静かになったもんだから、鈴ちゃんがどうしたのー?と聞いてきた。
僕はなんでもないよーと答えつつも、そっと耳を向こうに傾けていた。
「あー、陸上系だよ」
僕の中に何がピシッと流れた。
ぞわぞわと気持ち悪い感覚が身体中を蝕んだ。
え…?うそ…なんで?
中二の時、決めたじゃん。一緒のとこ行こうって。
もしかして、本当はそっちだったのかな?
僕に愛想尽きちゃったの?
僕がずっと無言でいたもんだから、鈴ちゃんが怒りながらちょっと!ぐみちゃんってば!といわれるまで、僕の時は止まったままだった。
何にもないと取り繕いつつも、内心はショックが隠しきれない。
鈴ちゃんは変なのー?と首を傾げながらも、いつも通りの会話に戻って行った。
その内も、僕のショックは薄れることはなかった。
ーーー
「あの時のこと…いまだにショックだよ…」
僕の心がチクリと痛み出し、それはじわじわと痛みを広げていった。
僕は胸元を片手で、ぎゅっと握り締めた。
* * *
ここできります!
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.31 )
- 日時: 2017/03/29 22:05
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「そして、あの時…もう、思い出したくないよ…」
それはまだ桜が咲き始めの時だった。僕らは卒業式が終わった直後だった筈だ。
ーーー
「もう、卒業か…」
桜がまだ蕾から咲き始めの頃、この時の桜は芽ぶく前だから少し寂しそう。
しかし、少しの彩りもある為、寂しそうとは思えない。
僕は明るい色めきの中、ほうっと感嘆の息を吐いた。
少しの間、見惚れてしまっていた。本当に桜は綺麗だ。
僕らはこの前公立入試の試験で、結果発表が明日なのだ。
だから、緊張でなかなか泣けなかった子が多かった。まあ、僕もその内の1人なんだけどね。
最後まで…しゅうとは話さなかった。
もう、2度と会えないまま終わっちゃうのかな…?
僕らの関係も全て、0に戻ってなにもなかったことになるの…?
そんなの、忘れ去られるより辛いよ。
今更になって目に涙が溜まっていった。
視界が滲み、鼻の奥がツンとしてきた。
「おーい、めぐ!」
「え?」
聞き覚えのある声に、愛称。
僕はびっくりして、後ろを振り返った。
そこにはずっと避け続けていた、しゅうが笑顔で立っていた。
しゅうは馴れ馴れしく近づくと、僕の肩に手を置いた。
「いや〜、卒業おめでとう!って、俺もか!あはは」
「…何か用?」
なんか、能天気な態度に腹が立った僕は、あえてつっけんどんに接してみた。
しゅうは首を傾げると、不思議そうにこっちを見た。
しゅうは手を僕の前に突き出すと、ニカッと笑った。
「俺ら、友達に戻ろうよ。愛称も戻そうか?俺だって、お前と友達じゃないのは辛いし」
「……」
嬉しかった。
友達としてだけだったとしても、ものすごく嬉しかった。
「あれ?もしかして、まだ怒ってるの?」
「ううん、戻りたい…っ!」
僕はしゅうの手を握り返し、ニカッと笑い返した。
すると、しゅうが嬉しそうに笑った。
そのあと僕らは帰り道、今まで話さなかった、話せなかったことを一気に話した。
久々だったものだから、会話も弾んだ。
「あー、そういえばビックニュースあんだ!」
「へぇー?どうせ、ろくなもんじゃないでしょ?」
「違うよー!ちゃんとろくであるものさ!」
「なにそれw」
しゅうは腰に手を当て、エヘンと威張るように胸を反らした。
なんか、スッゲーうけるww
「俺、彼女出来た!」
「…え」
今までのあかるい気持ちは消え失せ、その代わり僕の中に何かが冷めていった。
そして、なんだか心が冷たくなっていった。
そして、ついでに痛みも増した。
「な?ろくであるだろ?」
「…そうだね」
「だろだろ!」
しゅうは気づくことなく、話を続ける。
うそ、でしょ?
ーーー
「あの時のこと、本当…冗談だったらよかったのに…」
心がチクチクからズキズキかわり、涙の量も増えていった。
僕は耐え切れず、声を漏らした。
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.32 )
- 日時: 2017/03/30 06:32
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「本当…、この気持ちを伝えきれないまま…君は死んでったね」
僕はまた、笑っていた。
でもすぐに、顔を歪ませて地面に手を叩きつけた。
「酷いよ!酷いよ…!…こんな、気持ち…他の誰にやればいいのさ!?」
どんどんと地面を力強く叩く。
地面の土が、僕の手にうっとうしいほど纏わり付いた。
「君に送るはずだった…、この、抱えきれない気持ち…!!どうすればいいのさ!ねぇ!?」
僕はガバッと起き上がり、目の前のものを睨みつけた。
でもすぐにやめて、下の方に目を移した。
「限りのある消耗品は…、僕には必要ないんだよ」
もちろん分かっていた。
君に彼女がいて、本当は幸せな毎日を過ごしていたことなんて…
僕は待つつもりなのに、君は事故であっけなく死んでいった。
あっけなくなんて、失礼とは思うけど…そういう言い方がふさわしい気がした。
僕はポケットからハンカチを取り出し、手に付いた土を拭き取った。
そして、立ち上がりワンピースについた土や草を手で、はたき落とした。
僕はへらっと笑うと、いつもの通り言ってあげた。
「また来るよ…僕の友達」
友達ってさ
* * *
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