二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!!【リク大募集!】
- 日時: 2017/06/16 19:51
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
どうも!
ボーカルロイドです!
ボカロと小説が好きなので、自分の自己解釈で小説を書いてみました!
リクや感想などはいつでも受け付けています!!!!
投稿は基本毎日なのでいつでも声をかけてください!
また別のスレではカゲプロ二次創作小説を作っています!
気になる方は是非覗いてください!
では、どうぞよろしくお願いします!!
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- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.81 )
- 日時: 2017/05/02 20:38
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
眩しい光に目をこらすと、体育館にぎっしりと人が集まっていた。クラスメートは勿論。その保護者とかが沢山いる…
心臓がキュっと縮まり、どくどくと脈打つ。そのうちに、手のひらにじわりと汗がふきでて、ガタガタと震え始めた。
しかし、こんな状況にもかかわらず、冥子先輩と魁斗先輩は呆れたように笑っていた。私以外にも、目を向けていたから、多分鈴ちゃんと蓮くんと瑠花ちゃん、全員の顔が引きつっている事だろう。
魁斗先輩は、ニヤリと笑い目の前のマイクを取った。
「今日は俺らのライブに集まってくれてありがとーー!!」
その声に応えるように、歓声がどっとあがる。
「俺らの1人につき、2曲ぐらい答えてあげるから、好きな曲選んでねー!!」
そう言うと、みんなの中でざわざわとし始めた。
私たち1人ってわけではないけど、会うからといってソロ曲がある。でも、みんながみんな知っている訳ではない。
だから、戸惑っているのだろう。
すると、次は冥子先輩がマイクを取った。
「はいはーい!!今回は、迷いが出ないために、みんなの知らない私たちの持ち曲をスクリーンで映すよー!!曲は全部いい曲だからいろいろ選んでねー!そのうちの2曲は歌ってあげるわよー!!それでは、まずは魁斗!!」
明るい素振りでみんなの視線をスクリーンへと向けた。
そのスクリーンには、このバンド部しか知らない、秘密の名曲がずらりと並んでいた。
私は全部知っていたから、ああ。面白そうだなと思った。
ずいっと魁斗先輩は前に出た。
「この10曲について、好きなのを選ぶよー!これがいいなー、とか思ったやつに手を上げてねー!じゃ、1番がいい人ー!」
そう言って淡々と続けた。
結果、選ばれたのは「スノーマン」と「カンタレラ」の2曲だった。
正直、「カンタレラ」は、私がコーラスとして入っているから、緊張する…
最初は「スノーマン」だった。
魁斗先輩の甘いマスクの歌声と、クールな歌詞にみんなの圧倒され、女子だけでなく、男子までもがうっとりと聴き惚れていた。
そして、次が「カンタレラ」私は緊張で、ガチガチだった。
それでも、魁斗先輩は私に口パクで「大丈夫」と言ってくれた。その言葉通り、ミスもなく、最後手を取り合い見つめあうシーンも上手くいった。
みんなの中から歓声が上がり、ヒューヒューと茶化すような口笛が聞こえていた。
少し顔が熱くなり、私はパタパタと手で仰いだ。
「次は私ね」
面白そうに冥子先輩が笑うと、前へと出て大きな声で張り出した。
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.82 )
- 日時: 2017/05/03 07:02
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「じゃ、次は私ね!!スクリーンへちゅうもーく!!」
そう言うと、スクリーンにパッと映し出された。
どれもがどれも、名曲でまたなんだかドキドキした。
「じゃ、決まったわね?1番がいい人ー!!」
そうやって、順番に手を上げさせると、決まったのは「忘却心中」と「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」だった。
1曲目の、「忘却心中」は、ロック調の明るい音ながら、歌詞は暗く悲しみがこもっている。ロックの音に合わせるように、叫ぶように歌うその様は、誰でも圧倒させた。
2曲目の「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」は、不思議な音色の音楽とともに、ミステリアスな声で、誘うように歌う。その歌声に魅了され、ウルウルとした瞳でこちらを見つめる人が、多数いた。
冥子先輩は、マイクをそのままドラム担当の瑠花ちゃんに渡した。不安げな表情になる、瑠花ちゃんを冥子先輩は、耳元でこそりと話すと、立ち上がらせた。
瑠花ちゃんは、ゆっくりと前へ行き、マイクを口元へ持って行った。
「次は私よ、スクリーンを見なさい!」
いつものおとなしくて構ってちゃんの雰囲気は消え、ミステリアスでクールな感じになった。舞台に上がるといつもこうだもんね〜…
「はい、じゃ手をあげてね。1番がいい人〜」
そう言って、淡々とすると決まったのは「Jast Be Friends」と「Hello Works」だった。瑠花ちゃんに、英語の題名が多いのは気のせいかな…?
1曲目の「Jast Be Friends」は、リズムの良い音楽と共に、あの頃に戻りたいという気持ちを叫ぶように歌う。その中には、後悔やいろんな負の感情があるが、そのまま消え失せてしまう。そんな歌詞に心打たれ、泣く人が多々いた。
2曲目の「Hello Works」は、これも同じくリズムが良い音楽と共に、就職するために苦戦する曲だった。私たちにはピッタリだった。就職しようと努力するが、自分にはなんの魅力もなくて、どこにも就職出来ない。でも、明日や昨日がなくても、今この瞬間は私達のもの。そんな前向きな歌詞に、拍手が大きかった気がする。
瑠花ちゃんが歌い終わると、私の方へ歩いてきた。
マイクを渡すと、こそりと言った。
「頑張れ。次は、鈴に渡してあげてね。」
瑠花ちゃんはそう言うと、私の背中を押した。
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.83 )
- 日時: 2017/05/03 23:01
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
スポットライトが私に浴びせられ、それだけでも緊張するのに、それ以上の視線が私に注がれる。
生唾を飲み込み、冥子先輩と魁斗先輩と瑠花ちゃんも同じ気持ちだったのだろう。と思った。私は、恥と緊張を捨て、マイクをぎゅっと握りしめた。
「はーい!次は、私だよ〜!!スクリーンへ注目してねー!」
いつもより高い声色で、明るく言った。
いつもの自分と違いすぎて、少し気持ち悪…
しかし、いい反応で返ってきた。場がどっと盛り上がり、みんなの顔に笑顔が生まれた。
少しだけ、ホッとした。
「じゃ、行くよー!いっちばんがいいのは手をあげてー!!」
そうやって、淡々と終わらせると残ったのは、「ハロ/ハワユ」と「おじゃま虫」だった。
おじゃま虫が当たって、少しだけ私は固まった。
もちろん歌詞は嫌いじゃない。でも、歌詞の内容が…ちょっと、小恥ずかしい。
だって、純情な愛がそのまま、歌詞として書いているって感じで…嫌いじゃないけど、歌うのは躊躇うよな曲…
それでも、やるっきゃない!!
覚悟を決め、一歩踏み出す。
「ハロ/ハワユ」は、ピアノの軽快でどこか寂しげな音楽から始まる。それに合わせて、独り言を囁くような、優しい声で歌う。この曲の歌詞は、私の思い通りにいかないこの世の中。自分も、嘘ばかり話す。でも、勇気を出して話しかければ、何も怖いものはない。
そんな共感の多い歌詞に、頷く人がいた。
「おじゃま虫」は、明るいシンセサウンドとギター、ベースの音で始まる。途中から、ドラムも混じり、明るい曲調になる。この曲の歌詞は、彼氏目線での彼女について語っているような曲だ。その子が可愛くて、愛おしくてたまらないという気持ちが、赤裸々に綴られている。
その曲に、女子達はうっとりと聴き惚れていた。
案外短く感じてしまった。
私の気持ちも、なんだかまだ足りない。だけど、ルールだ。
私は、キーボード担当の鈴ちゃんに近づき、マイクを渡す。
そして「頑張れ、蓮くんと一緒でも、構わないよ」と小さく言った。鈴ちゃんは、うんと大きく頷くと、元気よく駆け出した。
どうやら、大丈夫そうだ。
鈴ちゃんは、前に立つと大きく声を張り上げた。
「どうもー!新人の鈴でーす!!そして、今回は双子の〜」
そう言うと、蓮くんも前に出た。
蓮くんは自分のマイクをもぎ取ると、鈴ちゃんの言葉をつなげるように続けた。
「蓮でーす!今回は双子の兄妹で、歌っていくぞー!」
いつものミステリアス感はなくなり、鈴ちゃんと変わらないテンションになった。2人は背中合わせに手を伸ばすと、声を揃えて言った。
「「2人のデュエット曲はこれだー!スクリーンに注目〜!!」」
それに合わせて、私らもスクリーンへ目を移した。
* * *
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.84 )
- 日時: 2017/05/05 09:03
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
ズラーッと並んだ曲、男子と女子ということもあって、半分は恋の曲が多い。
「じゃ、行くよー!1番がいいのー!?」
鈴ちゃんが、声を張り上げて決まったのは、「純情ハービヴォー」と「からくり卍ばーすと」になった。
偶然にも、ほぼ真逆な曲になった。
「純情ハービヴォー」は、ギターとベースとドラムのリズムのいい音楽から始まる。強気な彼女役の鈴ちゃんは、責めるように大きな声で歌い、ヘタレな彼氏役の蓮くんは、少し弱く優しい声で歌う。この曲の歌詞は、付き合いたてほやほやの、2人のドタバタとした雰囲気が、そのまま出ている。強気な彼女がヘタレな彼氏を攻めていく様に、ふふっと笑みが零れる人が多かった。
「からくり卍ばーすと」は、激しめのロック調の音楽から始まる。この曲は、対等する中の2人の、戦いを描いた曲だ。曲の歌詞は、鈴ちゃんと蓮くんの視点が書かれており、2人のきもちの様がよく分かるようになっている。そして、元は生き別れた兄妹であることが分かる。狂って破壊衝動を止めらない姉と、正義のため終わらない破壊行動をする弟の、悲しい運命がひしひしと伝わり、中には涙ぐむ子も現れた。
こんな感じで、一通り終わり、ついにはクライマックスだ。
冥子先輩と魁斗先輩がマイクを握り、笑顔で前に出た。
「俺らは、この曲でこの部を抜けます」
「今まで聞いてくれてありがとう」
「そんな気持ちを込めて」
「この歌を作りました」
2人が、すぅっと息を同時に吸った。
「「聞いてください、僕らの新たな曲《Blessing》を…」」
言い終わると同時に、瑠花ちゃんはドラムのスネアを3回ほど叩いた。
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.85 )
- 日時: 2017/05/05 16:36
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「Blessing for your birthday」
「Blessing for your everyday」
「最後の1秒まで前を向け」
私と鈴ちゃんが冥子先輩を挟むように、前に出て歌う。
それと同時に、魁斗先輩は後ろへ行き、三味線を取り、軽快な音色をひきだした。意外なことに、三味線ができると聞いた。ので、楽器として取り入れることにした。意外な楽器という事と、弾けるという事に驚いて、おお…と感嘆の声が漏れた。
「剥がしても何故だか増えてくタグとランク付けされてく理不尽な価値」
「そんな数値で人を推し量らないでと飛び交う言葉を手で覆い隠した」
次に私らは後ろへ下がり、入れ替わりで蓮くんと魁斗先輩が出た。
魁斗先輩の独特な低音ボイスは捨て、みんなより1オクターヴ高い音で歌っている。そのおかげで、柔らかい高音でそれまたみんなをうっとりさせた。
蓮くんは、魁斗先輩より1オクターヴ低く、意外なほどのカッコイイ低音ボイスに、何人か聞き惚れていた。
「oh…it's time to get up」
「灯火を消す前に」
「oh…it's time to get up」
「足元を照らせ」
ここは私と瑠花ちゃんの所だ。
ドラム担当で、動けない瑠花ちゃんは、この時だけ休みになり、冥子先輩と変わる。
なので、2人で前に出て歌った。
「ほらここをじっと見つめてみて」
「最高の味方がうつってるでしょう」
そう歌って冥子先輩と鈴ちゃんが取り出したのは、大きな鏡。
ここにいるみんなが映るように、高く掲げた。
「それは命の証」
こっからあとはオート演奏となり、全員で前に出て歌う。
みんなで前に出て、手を取り合った。
『Blessing for your birthday blessing for your everyday』
「たとえ明日世界が滅んでも」
最初の英語の部分は、みんなで歌い、そのあと瑠花ちゃん1人が前に出て、1人で歌う。
『Blessing for your birthday blessing for your everyday』
「最後の1秒まで前を向け」
これも同じく、最初の英語の部分はみんなで歌い、そのあとは私1人だけ前に出て、1人で歌う。
そのあとは、またみんなの中へと戻っていく。
「Hip hip HOORAY これから先も Hip hip HOORAY 君に幸あれ」
ここの部分をみんなで歌うと、冥子先輩と魁斗先輩以外が散り、後ろへと後退する。
冥子先輩と魁斗先輩は手を取り、声を合わせて言った。
『さぁさぁ よってらっしゃい見てらっしゃい!』
そう言うと、みんなの盛り上がりが最高潮に達した。
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