二次創作小説(新・総合)

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黒猫δと愉快な仲間たちの日常
日時: 2019/06/03 22:31
名前: 黒猫δ (ID: ZFY/hkRe)

8月2日開始

……はじめまして、ここでは黒猫δと仲間たちの日常を綴っていきたいと思います。

注意事項
・更新速度は不定期
・駄文の可能性あり
・誤字多数
・キャラ崩壊
・文章力皆無
・オリジナル設定多数


それでもよければ、私達の日常へどうぞ!


〜目次〜


>>2-4 ショートショート空想職業案内
>>5-9 夏祭りをしよう!(前編)
>>11 白黒の館日誌
>>13-15 夏祭りをしよう!(後編)
>>16-17 夏祭りをしよう!(エンディングと後日談編)
>>23-24 ドッキリ大作戦!(前振り)
>>30-34 ドッキリ大作戦! 前幕
>>40-43 ドッキリ大作戦! 中幕
>>47-53 ドッキリ大作戦! 終幕 specialepisode
>>68-71 特別編 雪空の思い出

>>210-213 雪王国に響く、繋がりの交響曲 パート1

〜黒猫δと依頼編〜
>>44 二つの魂 キャプション
>>54 二つの魂 予告編
>>58-63 二つの魂 本編

〜黒猫ラジオ!〜
>>18-19黒猫ラジオ!

〜オリジナルキャラクター紹介〜
>>10オリキャラ紹介part1
>>12オリキャラ紹介part2
>>57オリキャラ紹介part3
>>209 解説!教えて白猫ナイト!

タグ
ダンガンロンパ、文スト、ぷよぷよ、血界戦線、Dグレ、ポップン(にわか)、スマブラ……etc.(順次、増えていきます)


>>20 chaosdealer crisisへのリンク

Re: 黒猫δと愉快な仲間たちの日常 ( No.76 )
日時: 2017/01/01 18:35
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)




暫く、時間がたった。外は薄暗く、まだ雨が降っている。いつの間にか、ミズキとラビも眠ってしまったようだ。
夢の中でも寝るというのもなんともシュールだな、とシュルクは一人思いながら、ふと視線を清水に向ける。

……やはり、先程よりも少しばかり顔が赤くなっているような気がした。
シュルクは気になったので、そっと、彼が起きないように頬に触れた。



シュルク「……熱っ!?……これ、絶対大丈夫じゃないっすよね……」



清水は、きっと自分達に助けられたことで安心したのだろう。安心したことで、ずっと極限状態の中、張り詰めていた気が緩んだのだ。どうやら、そのつけがまわってきたらしい。
しかも、怪我もひどい。どうしたものか……とりあえず、シュルクは清水の体を支え、床に横たわせた。

一度、横たわらせるときに腕が彼の頬に触れたとき、彼の体が一度震えた。起きたと思って声を掛けようとしたが、どうやら起きているわけでなく、ただ、少し肌が冷たかったからだろう。そのまま、少し表情を緩ませていた。



シュルク「……やっぱり、可哀想ですよね」



暫くして、シュルクの手の中には何枚かの包帯の端切れが握られていた。それを水で濡らして持ってきたらしい。
彼の顔を見て、シュルクはつぶやくと、清水の顔を、その濡れた端切れで拭った。そしてそのあと、もう一度濡らして、清水の額の上に乗せたのだった。



シュルク「これで……よしっと!あとは薬草とかあればいいっすかね?」



一人、ポツリと呟いた声は雨音に掻き消された。
シュルクには薬草がどんなものかなんて知りもしない。もしかしたら、ブックマンJr.と呼ばれているラビには分かるのかもしれないが。




___そう思った頃には、シュルクは一人、廃屋をでて、薬草らしき草を集めにいくことにしたようで、ゆらりと廃屋の扉に手を掛けていた。



____やっちゃん……何処?__



シュルクはそっと後ろを振り向く。そこには眠りこけたミズキとラビ。そして、熱に浮かされた清水。
やっちゃんとは、誰だろうか?そう思いつつ、シュルクは眠っている清水に視線を向ける。



シュルク「……大丈夫っす。必ず、戻ってくるっす」



廃屋を出る前に見た彼の顔は、少し笑っているような気がした。



*☆*☆*

Re: 黒猫δと愉快な仲間たちの日常 ( No.77 )
日時: 2017/01/01 18:38
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)



シュルク「これはヨモギっすかね?……で、これは……なんだろう、とりあえず持ってくか」



雨でずぶ濡れになりながら、シュルクは初め清水と会った辺りの森に来ていた。



草を摘みながら、ずんずんと進んでいく。
すると、ちょうど彼がいた辺りにひとつの人工物を見つけた。



シュルク「……これは、木刀っすね。何がしたかったんすかねぇ……」



シュルクが手に取ったものは木刀だった。見たところ、ボロボロで、相当使い込んでいることがわかる。
そして、その木刀には何かで切られたような傷が残っていた。



シュルク「確か、みっちゃんはこの辺りに倒れてたんすよね……もしかしたら、みっちゃんの?……あ、そうみたいっすね」



よく見ると、持ち手の部分に『清水光』と小さく彫られているのを見つけた。
シュルクはその木刀をもって進むことにしたようだ。




それから暫くすれば、廃屋とは清水が倒れていたのと反対側の辺りに来ていた。



シュルク「結構遠くまで来たっすねー……そろそろ、帰りますか」



そういって、シュルクはそのままきびすを返すと帰ろうと一歩、前へ踏み出す。
すると突然、近くから何かが破裂する乾いた音が響いた。



シュルク「___っ!」




咄嗟に近くにあった岩の後ろに姿を隠す。近くにいたそれらは、雨で視界不良にも関わらず此方に進んできているようだ。


ザリッザリッ、っと雨に濡れた土を踏む音がする。それは次第に大きくなる。
シュルクの鼓動の音もそれに合わせて、次第に早くなった。



シュルク(……来ないでくれっす!……頼む、お願いだから!)



シュルクの願いもむなしく、その音は確実に近づいてきていた。


______もう、十メートルもないだろう


そしてそいつはこちらを見つけた。そいつはニタァ……と嗤う。そして、持っていたのであろう銃を取り出した。

シュルクは目をきつく閉じた。




パンっと乾いた音が響く____




それと同時に、誰かに押し倒されたように突き飛ばされた。



シュルクは目を開いた。するとそこにいたのは……



ミズキ「……ようやく、見つけた。どこ行ってるのさ」

清水「……ほんとに、あんた、何、やってんの……俺を、助ける、ためー……とか、いって、死なれ、たら、困るしー」

ラビ「せっかく寝てたのに起こされたさ……」



そこには、その銃を持った人物の銃を鷲掴みして取り押さえるミズキと、いつの間にかシュルクから木刀を取り上げていた清水と、眠そうなラビがいた。



Re: 黒猫δと愉快な仲間たちの日常 ( No.78 )
日時: 2017/01/01 18:44
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)

シュルク「何で、みんないるんすか……!特にみっちゃん!」

清水「さっきも……言ったと、おもうけど?助けて、もらった……のに、死な、れたら困るし」

ミズキ「……起こしたのは僕だよ。飛び起きたら、いなかったから焦った」



シュルクは軽くパニックになりそうな思考を押さえ付けつつ、清水がなぜここにいるかを問い質した。
すると帰ってきたのは、死なれたら困るの言葉だった。


ミズキになぜ止めなかったのか、という視線を送ると、ミズキは口パクでこういった。



ミズキ『みっちゃんがどうしてもって聞かなかったから。おいてくるのは断念したまでさ』



シュルクがそれを見て項垂れると、ラビが鋭く声を上げる。



ラビ「どうやら、そんなことしている暇、なさそうだぜ。あと三人はいるぞ……それも、結構強そうさ?」



シュルクは心の中で『よく片目でそこまでできるな』と称賛を送りつつ、頷いて見せた。



シュルク「わかった、返り討ちにするまでさ!」

ミズキ「……気づいてくれるといいけどね、目眩まし程度とでも思ってよ『ライトフラッシュ』!」

清水「おうおう、ぶっ倒してやるよ……」

ラビ「……え?清水どうしたさ?何かあった?うーん……まぁいいや。……とりあえず、掛かるか」



そういって、四人は駆け出した。







*☆*☆*








雨の降るなかの戦闘は、思ったほど軽くはなかった。相手の一人が銃を使って此方を狙ってくる。
それをモナドで弾き、切りかかる。

しかし、相手もプロだ。スッと身を後ろに引き、こちらの攻撃も失敗に終わる。



敵は4対6。こちらの方が少ない。しかも、一人は重症で、まだ熱も下がってはいないだろう。

辛い体を奮い立たせ、何とか持ちこたえる。


あちらこちらで鋼鉄の踊る音が聞こえる。それにともない、仲間達はだんだんと消耗していく。

治せないことはこんなにも不便だったのか、そう感じとることとなった。


今はもう、既に清水だけだはなく全員が満身創痍だった。あちら此方に銃弾を打ち込まれ、刀や槍、斧などの刃物でついた傷もあった。

……もちろん、唯一の長い武器を振り回していた俺でさえも。

Re: 黒猫δと愉快な仲間たちの日常 ( No.79 )
日時: 2017/01/01 18:49
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)




ラビ「一旦引いた方がいい、ここは引くさ!」

ミズキ「……そんなこと、できない」

清水「お前も、死なれ、たら……困る、んだけ、どー……マジで。それで、も何……で、そんな、に……ボロボロに、なっ……てまで……俺を、守るのさ」

ミズキ「……あんたも、ボロボロ、だろ」

シュルク「なんで……此れだけ攻撃してるのに、倒れないの……!?」



四人は追い詰められていた。六体の敵が取り囲み、一種のかごめかごめ状態と化している。



ラビ「伸で俺のイノセンスを伸ばしてなら逃げられる……と思うさ!……って、ちょっと待つさ、みっちゃん!」

清水「いーんだよ、そう、いうの……さ。俺は、助けてくれた、お前らと……あいつのためにしか、動かないから」



ラビの提案の前に清水がばっと全線へと駆け出した。それを見たのだろう。ミズキも駆け出す。そして清水に追い付いて、彼を一度止める。



清水「何で、お前は、止めるの?お前も、俺と一緒で、ボロボロ……だろ」

ミズキ「もう、見たく、ないんだよ……。仲間……倒れ、るのは……見たく、ない……し、守れ、ない……、もいや……だ。
それに……僕、と似たやつ……傷つけられるの……僕は、もう、これ以上、誰も、傷つけたく……ない……だから」



そういって、ミズキは雨の降る空を一瞬だけあおいだ。



___あぁ……あの日もそうだっけ。あの人を守れなかったのは、こんな鉛いろの空の日だっけ?




そう思うと、ミズキの顔からポーカーフェイスは消え、笑みがこぼれていた。

もう、気力しか残ってないや。まさか、自分も治せないとは思わなかったし。混沌の力も、使えそうなものは使いきった。それからくる、震えと自分自身を嘲るような笑み。空っぽの自分。


その状態でミズキはふらふらと敵の前に歩いていく。



ミズキ「『ホーリーフレア 第三式』」



ありったけの力を込めて、辺りを白の光で塗り替える、神聖な光。ミズキは膝から崩れ落ち、そのまま、自然に抗うことなく倒れた。



でも、最後に悪あがきをさせて。


ミズキ「……いまだよ。みっちゃん、今なら、あいつ等の視界は利かない……あと、これ使って」



近くにいたであろう、清水にだけ聞こえるぐらいの声で叫ぶ。そして彼に自分のコートから取り出した、小振りな刀を投げて寄越した。
その声に、彼はその刀を取り、駆け出した。

その様子を感じ取ったミズキはふっと目を閉じた。



___もう、充分やったよね……



* * * * *



清水は白い光の中を駆ける。その手には先程渡された小さな刀。

視界が利かない相手の目の前に立ち、一思いにそれを凪ぎ払う。

敵の体躯がぐらりと傾く




そして、聞こえる、声。




_____ようやく、見つけました『コールL-15135182119 コード『空間操作』カオスマスター権限により銘じます』



突如として、どっと風が入ってきたかのような音が響く。うるさい。耳をそっとふさいだ。


記憶はそこで途切れた。





とりあえずここまで!コメントOKです

Re: 黒猫δと愉快な仲間たちの日常 ( No.80 )
日時: 2017/01/05 21:43
名前: 柊 (ID: zFyt/1.A)

こんばんは、柊です!
今年もよろしくお願いしますね!(遅い)

ミズキさんの過去…ですか。
『あの人』はとても良い人だったんですね。ついうるりとしてしまいました。
なのに追伸www追伸で吹いてしまったwww

黒コートの少年は清水光くん、ですか…。
清水くんに一体何が…?
そして、やっちゃんとは誰なんだろう…?
しかもシュルクが薬草採っていたら敵まで…。雨の中の戦闘は相当キツイですよね、きっと…。
え、ミズキさん大丈夫!?←
そして黒猫さんキター!?(混乱)←

今回はこれで失礼します!
それでは!


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