ライブ~生きるって何?~ 作者/桃花 ◆ev5fSMdyi2

第2章 『孤独』



「天衣 星菜さん。」

「……。」

医師が私の病室に来た。

私は、ただ黙っていた。

「今、ご両親は危険な状態にあります。」

「……。」

やっぱり、そうなんだ。

私は、今、一人ぼっちなんだ……。

「ご両親が意識を取り戻す事は、0パーセントに近いです。」

「……。」

「一応、あなたの叔母にあたる人に、連絡をしておきました。もう少ししたら、来ると思います。」

「……。」

「それでは、失礼します。お大事に。」

医師が出ていった。

わかってる。

これが現実だっていう事。

でも……

夢だったら

良かったのに……。



父さん、母さん。

私を一人にしないで――――――