ライブ~生きるって何?~ 作者/桃花 ◆ev5fSMdyi2

第7章 『高鳴る胸』
「……え……?」
今、須藤君は私の事を好き、と言った。
でも、それが真実なのか偽りなのか、
わからない。
「……クラスが一緒になった時から、ずっと気になってた。そうしたら、お前が1ヶ月前話しかけてきて……。」
須藤君が言っているのは、真実なのだろうか?
「本当に、嬉しかった。それで、自分の想いに気が付いたんだ。天衣が、好きだって。」
須藤君の目は、真剣そのものだった。
本当なの……?
信じていいの……?
「だから、今、天衣が死んだら……俺は……。なぁ、天衣。俺と付きあってくれないか?」
「……いいの? 私なんかで。」
「良いから言ってるんだよ。」
「……。」
今すぐになんて、決められなかった。
想いが、まとまらなかった。
話しかけたのは、どうしてだったんだっけ……?
「次に来る時までに、決めておいてくれよ!!」
「あっ……!」
そう言って、須藤君は出て行った。
……どうしてだろう?
胸が高鳴ってる……。
どうしてだろう……?

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