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作者: 彩都&Lメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 221ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン
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*17*
「こ、これは....!!」
しばらくすると扉の方から慌てて二人の男が...片方には見覚えがある!
加賀美
「君たち、大丈夫か!?」
クウガソウル(海斗)
「加賀美さん!」
加賀美
「その声はあの時の...カリギュラが襲撃されたと聞いて急いで戻ってきたんだ!」
クウガソウル(福井)
「海斗、彼は?」
クウガソウル(海斗)
「彼もヒーローの一員です」
クウガソウル(与倉)
「じゃあ相方のおっさんは?」
加賀美
「この人はカリギュラの社長だ...それはどうでもいい!あの怪物と飯塚は!?」
クウガソウル(海斗)
「.....飯塚さんは.....あれです」
加賀美
「.....おい、嘘だろ?」
黒い液体の化物は既に飯塚さんを消化していた....液体の跡には汚れたヒーローソウルだけが残っていた
加賀美
「飯塚あああああああ!!!!」
「加賀美!この仕事を何年続けていると思っている....こんなの、よくあることじゃないか....」
加賀美
「...くっ、飯塚....ごめんよ、ごめんよ.....!!」
「...ところで、アレは君たちが?」
クウガソウル(海斗)
「え?ええ....」
「....そうか、とにかく今は帰りなさい、ヒーロー試験に関してはまた後ほど決める」
俺たちはヒーローソウルを外す...
福井
「....帰ろう、海斗」
海斗
「ええ....あ、そうだ、福井さん、二人とも今日は暇ですか?」
福井
「え?ああ、特に予定は無いが...」
与倉
「今日どころかずっと暇だが?」
海斗
「それでしたら...寄りたいところがあるんです」
....
雪
「おっ海斗!さっそく友達が出来たんだな!」
与倉
「そんなんじゃねーよボケが」
福井
「まさかこの街に喫茶店があったなんてな」
雪
「喫茶店と言っても飲み物ぐらいしか出せないけどね...それで注文は?」
海斗
「今日はレモンで!」
福井
「コーヒーはありませんか?」
雪
「うーん、コーヒーは無理だけど...あ!ココアなら作れるかも!」
福井
「ならココアで...与倉は頼まないのか?」
与倉
「こういう洒落たの好きじゃねぇんだよ」
雪さんがミキサーを回しながらホットココアを作っていると、思い出したように
雪
「...ああ忘れてた!!カリギュラ襲撃されたんだって!?」
海斗
「ええ...試験中に怪物が現れて...飯塚さんが...」
雪
「飯塚ってあのテレビによく出ている飯塚か...あの人でも敵わないほどの化物だったのか?」
福井
「いえ、それが、黒い液体みたいになって....」
雪
「黒い液体!!?」
雪さんは驚いてホットココアのカップを落とす
雪
「あっちぃ!!」
海斗
「ちょっ、雪さん!?」
雪
「....ごめん、また作り直すから!!」
福井
「そして、飯塚さんまでもが...」
雪
「...そうか」
海斗
「ダークライダー...絶対許せない!!」
福井
「ああ...!!」
雪
「....」
【...その日の夜、雪はコップを洗いながら独り言を呟く】
雪
「黒い液体で出来た怪物...偶然であってほしいけど....」
雪
「ダークライダー...謎だらけだが一番の問題は海斗君とその友達だ」
雪
「仮面ライダーは誰かを倒すために力を使うんじゃない、それに気付くのにはどれくらいかかるのだろう」
雪
「そうなんだろう...五代雄介。」
...
加賀美
「...かけがえの無い仲間も救えないで、何がヒーローだよ」
加賀美
「俺は....何年こんなことを繰り返せばいいんだ....」
そして少年は英雄(ヒーロー)になる、しかし、このお話は後の大事件への序章に過ぎなかったのだ
【第3話 END】